前作を観たのが昨年5月。
その時のブログがこちら
まあまあ騙されながら楽しませてもらった。

その時にも書いたが本作も長澤まさみに始まり、長澤まさみで終わる。
彼女の魅力が満載。
間違いなくこれからの日本映画を引っ張ていく女優。
やはり「MOTHER マザー」を観るべきだろうか。

同時期に公開された作品を見比べることで本当の演技力が理解できるかも。
愚かさも色気も出せる数少ない女優であるのは間違いないけど・・・。

本作を観たのが8月1日「映画の日」。
久々にお邪魔した近所の中川コロナ。
本来なら満席に近い状態でもいいかとは思うが、客席は半分しか使用できない。
それにしても話題の映画がお得な日にあんな観客数とは・・・。

映画業界の厳しさをリアルに感じた瞬間。
まだまだ映画館に通う人は少ない。
映画コラムニストというよりは個人的な感覚でいえば、
映画館は会話もないし、一方方向で鑑賞するのみ。
密室とはいえ、コロナ感染リスクは極めて少ないと思うのだが、そうじゃないだろうか・・・。
この状態に屈することなく応援はしていきたい。

そして本作。
この感染リスクをあざ笑うかのような愉快で痛快な作品。
観る者全てがシアワセな気分になれる。
自分がすっかり騙されていたとしても・・・。

まあ、あれだけよく裏をかいた描き方をできるもんだ。
後で振り返れば「なるほど!」と思うが、それは後で振り返った時の話。
シーン、シーンでは「え~っ」と作品に引きずり込まれる。
いいお客さんですね(笑)。

東出昌大や三浦春馬など巷を騒がした役者陣も個性を発揮しているが、
僕はその世界の中で観るだけで十分じゃないかと思う。
余計なことで騒ぎすぎだ。
彼らがこの世界だけで活躍するのなら、もっといい味を出せると思うのに・・・。

長澤まさみの娘役として映画をリードするコックリ役の関水渚の存在が大きい。
僕は本作で初めて知った。
魅力的な女優さんだが、広瀬すずとソックリと思ったのは僕だけだろうか。
コックリとソックリ。
どうでもいいですね。

どちらにしてもこの夏休みに楽しめる一本。
抱えているストレスを発散してもらいたい。

柴田恭兵のことも書きたかったが、止めておこう。
それはまた次回。
まあまあ良かったけどね。