
結構な割合で映画のことをブログに書いている。
ネタ不足とも余程ヒマとも思われなくはないが、
これも映画コラムニストとして大事な仕事。
いつでも職業が変えられるような地道な活動が必要なのだ(笑)。
それにしてはレベルが低くて通用しないと言われるだろうけど・・・。
さて、本作品、映画館で何度も予告編を観るうちに惹き込まれていった。
なんとなく予想がつく家族コメディだが、
どんなラストを迎えるのか、それも気になり観ることにした。
安心したラストで映画が終わるのはすっきりした気持ちで映画館を後にできる。
体の中にモヤモヤが残らないのがいい。
そして、一見バラバラな家族が過酷な旅?ツアー?経験を通して、
ひとつのまとまりになっていくのもいい。
詳細を話すとネタバレになるので抑えておくが、
一つのシーン、一つの会話でまとまり感が成立していく。
この家族は父、母、息子、娘の4人。
順番は違えど、うちと同じ。
普段あまり会話がない、父親が軽視されている、そのくせ威張っている、それも同じ(涙)。
父親は仕事人間でどんな状況であろうと会社に行こうとする。
観ていると滑稽だが、それも同じ。
なってこった(笑)。
そして、いざというときに役に立たない。
ここは正直分からないが、電気、ガス、ネット、
交通機関などすべてのインフラが停止したら、何もできないかもしれない。
農家の倅のくせに何の知識もないし、自分で火を起こしたこともない。
無責任に映画を楽しむのはいいが、同じ状況になった場合、
自分は家族が守れるだろうかと心配になってしまった。
そんな見方もできるが単純に楽しめる映画。
ノンストップで進んでいく展開はアクション性は低いもののハラハラさせられる。
あんなロケもよくやれたもんだと感心してしまう。
あっという間の2時間だった。
本作の母親役は深津絵里さん。
息子は大学生なので、いいおばさんの設定。
こんな役柄は初めてじゃないだろうか。
しかし、それを見事に演じているし、可愛らしさも保っている。
何よりすっぴんで泥まみれになる姿を違和感なく当たり前に演じれるのもステキだ。
いい女優さんだなあ~。
こんな映画は家族揃って笑いながら観るのがいいだろう。
僕は一人で観たんだけど・・・。
家族をお持ちな方、
それも大学生とか高校生あたりのお子さんはいる家庭は是非、ご一緒に・・・。

3年前に「就活のコノヤロー」の感想をブログに書いた。
そのブログを読んだ著者の石渡さんから
「一度、お会いして話がしたい。」という連絡を直接頂いた。
著書の内容は結構過激だったので、「ヤバい、これは殴られるかな・・・」と恐る恐るお会いした。
何てことはないとてもいい方で、当時の就職環境について情報交換をさせて頂いた。
本書からのネタ利用の許可も頂き、講演で何度か使わせてもらった。
当時の学生の行動特性を上手く描いていた。
そんな方の就活論。
帯には「就活生必見」と書かれているが、採用に関わる者にも参考になる点は多い。
中小企業の経営者も今の実態を把握しておくにはもってこいだとも思う。
僕もこの手の情報は詳しいつもりだが、
(当たり前か・・・笑)
新鮮な面も多かった。
導入部分は面白いし、あるあるである。
「就活で夢を持つべき」「就活は現実を見るべき」の激論。
どちらも一理あるが、使い方による。
一緒に話されたら、混乱するのは当然のこと。
売り手市場であろうが、買い手市場であろうが、ホンネとタテマエは両立する。
本書で書かれていることも当事者にとっては、ごく一般的な話。
学歴フィルターでもエントリーシートでも・・・。
ブラック企業の視点も同様だろう。
その言葉ばかりが先行しているが、表面的ばかり捉えてしまうと別の方向に向かってしまう。
就活生が本書を読んで、落胆する場面はあるかもしれないが、結果的には安心するんじゃないかな。
書かれている内容で気持ちがラクになるだろう。
僕も「普通でいい」とか「定番ネタ」でいいというのは共感するところ。
そろそろそんな時代になってもいいんじゃないかと思う。
巻末には著者の選ぶ優良企業リスト300社がごく簡単に紹介されている。
僕自身も知らない会社が多い。
地元の企業は100%知っているが、他のエリアは意外と知らない企業が多い。
業界28年のオジサンもその程度なので、就活生が知らないのは当然といえば当然。
興味の沸きそうな企業は更に調べてみるといい。
そこで感じたこと。
300社の紹介がされているが、東海地区の企業がもっと紹介されてもいいんじゃないかと。
これはエゴ?(笑)。
大変失礼しました。
「学生時代に力を入れたこと」を略して「ガクチカ」と呼ばれていることは知らなかった。
こんな立場になっても、まだまだですね。
反省・・・(苦笑)。

とっても小さな作品である。
歴史が塗り替えられたり、人がドタバタと死ぬわけでもない。
子離れした夫婦が喧嘩したり、仲良くしたりするだけの映画。
大きな事件が起きるわけではない。
ただ、それだけのこと。
といきなり身も蓋もないことを書いているが、それでも観るべき愛らしい映画である。
観終わった後はホンワカするし、一緒に吉田拓郎の曲を歌いたくなってしまう。
シアワセな気分になれるのだ。
もしかしたら高校生が観ても何も響かないかもしれない。
20代のカップルが観ても「ふ~ん」と頷くだけかもしれない。
ちょうど50歳を迎えた僕だからこそ、世代的共感も含め、感じる面が多かったといえる。
阿部寛さん扮する主人公宮本陽平は僕と同じ50歳。
できちゃった婚したので、一人息子は既に自立しているわけだが、
同じような立場にあるのは間違いない。
もしくは数年後、全く同じ環境に遭遇するとも考えられる。
そして、陽平と同じような妄想をしてしまいそうだ。
僕自身、嫁さんの本心がわからず、もしかしたら・・・。
なんて、映画を観ながらオーバーラップさせてしまった(笑)。
きっと世の中の大半のオジサン連中は似たり寄ったりで、
女心とやらを理解しないまま、これまで生きてきたんじゃないだろうか。
単に仲間を求めているだけかな・・・(汗)。
さすがに息子に自分の存在価値を聞くことはないと思うが、
そんな不安な気持ちにさせられるのは分からなくもない。
いかん、いかん、だんだんドツボにはまっていきそうだ。
そんな女心が分からない陽平だが、ステキな人物でもある。
「優しさ」のシーンはグッとくる。
詳しくはネタバレになるので、何も言わない。
そして、何より魅力的なのは妻役の天海祐希さん。
あのサバサバした感じは以前からとても好きだったが、
本作でも余すところなくそれを演じている。
これ以上の配役はないだろう。
彼女だったら、この先ずっと夫婦二人でも仲良くやっていける。
いかん、いかん、そんなことをいうと今が満足していないみたいだ。
そんなことはない。
見捨てられないように、女心とやらをもう少し理解しないといけない。
しっかりと言葉で伝えないといけない。
映画を観て、反省してしまった。
それでも料理教室に通いたい願望が生まれてきたけど・・・(笑)。
僕は一年に1回だけキネマ旬報を買っている。
学生時代はちょくちょく買っていたが、
働くようになってからは2月の特別号だけ。
かれこれ30年ちょっと。
過去の雑誌は今でも本棚に並んでいる。
理由は明白。前年のベストテンが発表されるからだ。
昨年はそれなりに映画館で観たが、
それまではあまり足を運んでいなかったので、この号を参考にしながらDVDを借りていた。
少し前にブログで僕のベストテンを発表したように昨年は邦画を結構観たので、
自分の評価と比較しながら読んでいた。
やっぱり随分と異なる。
僕がトップに挙げた「日本で一番悪い奴ら」は箸にも棒にも掛からなかったし、
それなりに期待した「聖の青春」もそれほど評価は高くない。
意外と「君の名は。」は評価が高かった。
僕が参考にするのは評論家が選ぶベストテンよりも読者選出のベストテン。
評論家が選ぶ作品は芸術性が強く、またマニアックな作品が多い。
その点、読者選出はちょっと映画に詳しい素人集団なで(本当かな?)娯楽作品が多く、
僕も何とか追いかけることができる。

それがである。
今年は珍しいことに評論家選出も読者選出もベストテン1位、2位が一緒だった。
それも日本映画も外国映画も一緒だった。
こんな偶然は僕が知る限りないのではないか。
調べようと思えば調べられるが、面倒なのでそれはしない。
日本映画は1位「この世界の片隅に」2位「シン・ゴジラ」。
外国映画は1位「ハドソン川の奇跡」2位「キャロル」。
唯一「キャロル」は観ていないが、まあまあ、納得できる順位なんだろう。
3/4の作品を観ていてよかった。
これも何十年ぶりじゃないのかな(笑)。
宮崎祐治氏の映画街路図も面白い。

イラストとストレートなキャッチでその映画をすべて語ってしまう。
と定番の情報は載っている今号だが、物足りない面もある。
日本映画やアジア映画、欧米映画の総括が書かれていない。
例年であれば総括する情報(ヒット作や売上高、トレンド)が掲載され、
それを読み映画業界の経済事情を把握するのだが、今年はそれがない。
「君の名は。」効果で書くまでもないのかもしれないが、寂しい。
他にも掲載すべき情報が少ないと思うのは僕だけだろうか。
キネマ旬報をパラパラ読みながら、そんなことを感じてしまった。
今年はどれだけの作品が観れるかどうかは分からないが、
気持ちの向くまま映画を観続けたいと思う。

先日観た映画に続き単純明快な作品。
「七人の侍」を基にしたとか、「荒野の七人」のリメイクであるとか、
(ちなみに荒野の七人は観ていないけど)
予告編を観ただけでどんな展開でどんな風に終了するか大体予想できる。
そして、その予想は裏切られることなく、そのままのストーリー。
そんな映画だったら観なきゃいいじゃないかと思ってしまうが、そうでもない。
単純に面白い。単純に痛快である。
人が死にすぎるのはちょっと酷だが、単純に楽しめる。
133分の長さは感じない。
しかし、今さら、なんで西部劇?とも思う。
なんでリメイクする?、なんでイ・ビョンホン?とも思う。
あんな時代に東洋人が紛れ込む可能性があるの?と疑問だらけだが、
そこは痛快さで乗り越えていけばいい。
CG技術が全盛の時代にそれに頼らず制作されているのがいい。
(多分・・・)
これは今の映画業界に対してのアンチテーゼなのか、懐古主義なのか、
もっと深い理由があるのかもしれないが、
そんなことを考えること自体間違っているのかもしれない(笑)。
痛快さばかり目立ってしまうが、映像も美しい。
荒野を馬に乗って走るシーンあたりは見とれてしまう。
これは映像美に拘る黒沢作品に近いのかも。
理想的な夕日を描くために何日も待っていたりして・・・。
自然を描くということは自然と共にするということ。
そんな映画の感じ方もあるのだろう。
それにしても、この映画のタイトルはいかがなものか。
僕の頭が悪いだけかもしれないが、映画のタイトルが全然覚えられない。
「山田さん、最近観た映画って何?」
「え~っと、マグ、マグ、え~っと、マグなんちゃらセブンだよ。」
このマグニフィセントという単語が覚えられない。
「崇高な」とか「豪華な」という意味らしいが、こんな言葉聞いたことがない。
習ってもいない。
(多分・・・)
こんな原題こそ、「新・荒野の七人」とか「超豪華な七人」とか、
「七人の英雄」とか「メチャクチャ強いぜ、西部の七人」にすればいいのに・・・。
これじゃあ、ヒットしないかな(笑)。

この類の書籍を読むなんて珍しい。
20代、30代の頃は「20代から始める・・・」
「30代にやっておくべき・・・・」というような本を結構読んでいた。
それがある程度の年齢が訪れるとそういった興味がなくなり、
ここ最近は読んでいない。
むしろそんな書籍を小バカにしていたと思う。
「ふん、オレはそんな低次元なことに左右されないのさ。」
なんて心の中で呟いていた。
それがである。
つい本書の手に取り購入してしまった。
それは50歳という半世紀生きた記念だからか、ふとした気の迷いなのかは分からない。
とにかく手に取ってしまった。
なんとなく言い訳してるようで、ヤな感じ(笑)。
結論から言おう。
節目節目には読んでおいた方がいい。
今の自分が適正年齢なのかどうか、ひとつの判断基準となる。
この50歳は世間的にみて正しい50歳なのかどうか。
50歳にしては若いとか、50歳にしては教養がないとか、50歳にしては愚かすぎるとか・・・。
そこを見極める意味でも大事だったり・・・。
単なるこじつけかな。
著者の和田氏は自らの経験の下、その有効性を語る。
長生きするにはウォーキングを含めた健康面に気を遣うよりも勉強した方がいいという。
前頭葉を活発にしたほうが老化防止になるというのだ。
別に長生きには興味はないが、ボケたくはない。
密かな「モテたい」願望も勉強によって何とかなるらしい。
勉強する場所でネットワークを広げ仲間を増やすことで魅力的な人と出会う可能性も高まる。
今までもそんな行動ばかりしてきたような気もするが、
(いや、そんなことはない・・・笑)
それで自分が高まれば一石二鳥じゃないか。
他にもスキーマからの脱却だったり、EQの維持だったり、
勉強で得られる優位性が多数紹介されてきた。
多少余裕ができる50歳だからこそ、やるべきのようだ。
僕のような真面目で固い仕事人間は勉強したことを仕事に生かしたいと思ってしまう。
それもどうやら捨てた方がいい。
そして、50歳からの勉強は2つの意味もあるという。
ひとつは今、自分が生きている世界以外でも生きられるようにするため。
もうひとつは、その別の道そのものを探すため。
先々を考えたら、僕もそんな時期なのかもしれない。
大した可能性はないと思うが、「別の道もあるさ」という開き直りのために学ぶことでもいい。
そんなことを感じた。

今まで全く見向きをしなかったこんな書籍を読むのもその一つかもしれない(笑)。
自分の興味のあること、好きなことを勉強したほうが断然いいらしいが、
この年齢だからこそ勉強はもっとしていくべきだろう。
できるかな・・・(笑)

タイトルが長くて1行に収まらなかった(笑)。
本作は2015年に公開された作品のモノクローム版。
ようは白黒映画だ。今どき、そんな言い方はしないか・・・。
公開当時、何度も予告編で観た。
そのド迫力さにおののいていたがタイミングが合わず観ることができなかった。
評判もすこぶる高く、この手の映画では珍しくキネマ旬報の洋画ベストテンの1位だった。
あまりDVDで観る気はしなかったが、今回、映画館で上映されることを知り、足を運んだ。
その時はモノクロであることを知らず、映画が始まって初めて知った。
いやあ~、凄い!
71歳ジョージミラー監督、凄い!
ホント、ド迫力。
何度も叫びそうになってしまった。
カラーはカラーで相当面白いと思うが、モノクロはモノクロで独特の迫力がある。
ぐっと力が押し込められた重さが余計な迫力を生んでいるような感じ。
監督自身が「ベスト・バージョン」と豪語しているみたい。
ストーリーは単純明快。
ブログで説明する必要もない。
独裁者から逃亡し追っかけまくられ、戦いまくる話。
細かいシーンは凄まじすぎて、早すぎて、ドバドバと出過ぎて付いていくのに一苦労。
今のCG技術を駆使すれば、それほど難しい撮影ではないかもしれないが、
何人死ねばいいのかと余計な心配をしてしまう。
この映画のジャンルがカーアクションなのか、バイオレンスなのか、
戦争映画なのかはわからないが、この手の作品では一番と言っていい。
スパイダーマン好きな息子が観たら倒れてしまうかもしれない(笑)。
やはり映画館で観るべきですね。
僕が「マッドマックス」を最初に観たのは、高校生か大学生の時。
主役メル・ギブソンの出世作で当時珍しいオーストラリアの映画。
第3作の「マッドマックス/サンダードーム」ではなぜかティナターナーが出演していた。
これはリアルで観たはず。
あれから30年以上経って、そのシリーズと観るとは。
そしてその作品が最高傑作になるとは・・・。
きっとこれが映画の魅力なんだろうなあ~。
あまり中身のない映評ブログになってしまった。
いやいや、ビックリ・・・。

これは綾瀬はるかのアイドル映画だな・・・と観終わった後、感じた。
すでに30歳を超えた女優さんなので、今さらアイドルじゃないだろうと思ってしまうが、
(スミマセン)
それくらい可愛らしく描かれている。
恋愛シーンがあるわけではないので、ありがちな路線とは全く異なるが、
ちょっと胸キュンした男性は少なくないんじゃないかな(笑)。
元々、好きな女優さんだから、単純に惹かれてしまったかもしれないけど。
ストーリーとしてはハチャメチャでユーモアのない人は観るべきでない。
おおらかな歴史好きは歓迎するだろうが、
やたらうるさい歴史好きやアンチ織田信長派も観るべきではない。
反対にこれまで織田信長に冷徹なイメージを持っていた方は相当印象が変わっただろう。
新春の娯楽映画としては楽しめる。
それは間違いない。
と同時に、就活生が観るべきではないかと意外なことを僕は思い浮かべた。
本作では「やりたいことは何?」という会話が何度となく行われる。
少しネタバレになるが大勢ではないので許してもらうが、
これがちょっとしたキーワードでもある。
それがあるからこそ、綾瀬はるか扮するマユコさんはもがき生きる。
見方を変えれば、このホテルでの旅は自分探しといっていい。
そして、あり得ない経験を通し、答えを見つける。
就活生に近いと思ってしまうのは、
僕が人材業界に長く席を置いているせいもあるだろう。
何だか変な方向に映評が向かってしまった(笑)。
現代のシーンは当然のように京都で撮影されている。
見たことある風景が並ぶ。
マユコさんがちょっとした休憩で祇園近くの鴨川沿いに座り込む。
ほんの2か月前、僕は川の向かい側をランニングしていた。
映画でも川沿いを走るランナーが映されていたが、
同じような行動を同じ場所で取っていたのだ。
ちょっと嬉しくなってしまった。
そんな楽しみ方もできる本作。
2017年、一本目の映画であった。

プロ経営者になりたいわけではない。
厳密にいえば、会社を経営する者として「プロ経営者」でなければならないと思う。
しかし、巷で言われているような業績悪化の企業を立て直し、企業を転々とする。
そんなことをやりたいわけではない。
いや、やりたくてもできない。
残念ながらそんな実力はない。
経営者としてのポジションも名大社のみで十分。
企業は名大社しか経験せずに死んでいく。
そんな人生でも悪くないと思っている。
じゃあ、なぜ、こんな書籍を読むのか。
単純に著者の樋口氏を尊敬しているからである。
生き方に共感しているからである。
それだけ。
加えて言うのなら、自分が「プロ経営者」という人を知っておく必要はある。
どんな考えで、どんな価値観で、どんな行動力で戦略を実行していくのかは学ばねばならない。
そこで、ガツンと頭を叩かれなければならない。
ガツンと叩かれたところで何かが変わるわけではないが、
少しずつ叩かれ続けた先にほんの少しの変化がみられる。
そんなもんだろう。
それに有益な経験をプラスしていく。
ようやくそれで準プロ経営者になれるのかもしれない。
有益な経験は修羅場を乗り越える経験であり、
三枝氏が言う身の丈に合ったジャンプを繰り返すことかと思うのだ。
本当の「プロ経営者」は何度も何度も修羅場を乗り越え、身の丈ジャンプを繰り返している。
響きはカッコいいが、しんどいことに耐え続けるのも「プロ経営者」。
まさに樋口氏は愚直に実践している。
これを日本HP(ヒューレット・パッカード)の時代から15年も続けられている。
その能力もさることながら、その精神力や情熱はとてつもない。
22時に眠くなる僕とは大違いなわけだ。
いつか本人のお話を伺いたいと思っていたが、直接お会いするのは不可能に近い。
と思っていたら、先日、一本のメールが送られてきた。
日経BP社から樋口氏の講演の案内が来たのだ。
お~、僕は運がいい。
これも実力。
経営者として持つべき能力。
本書を読んでも「プロ経営者」にはなれない。
なれなくても読んでおいた方がいい。
少しだけ運が良くなるかもしれない(笑)。
土曜日から降り始めた雪。
昨日、目を覚ますと名古屋はかなりの積雪量。
自宅周辺でも10センチ近くは積もっていた。

家の前の公園で雪だるまを作る子供たちにはいい日だったのだろうが、
これだけの量の雪が降るとあちこちに影響が出る。
センター試験を受ける受験生はヒヤヒヤものだし、
この時期開催されるマラソン大会は急きょ中止とせざるを得ない。
受験生の親御さんも焦るだろうなあ。
こんな日にイベントが重なると主催者側は多方面への対応を余儀なくされる。
僕の立場からするとつい余計なことまで考えてしまう。
気の毒でならない。この時期はそんなリスクは抱えなきゃいけない。
そんな昨日は久しぶりに完全フリー。
当初は映画館に行こうか、久々に打ちっ放しでも行こうか、
ちゃんと走ろうかとも考えていたが、全て見送り。
雪かきで体力を使ったくらいで、後はほとんど自宅に籠りきり。
サンデーモーニング以外は見たいTVもなく、おかげでゆっくりと読書ができた。

「お祈りメール来た、日本死ね」と「僕が『プロ経営者』になれた理由」。
海老原さんの「お祈りメール~」は年末あたりからパラパラと読んでいた。
先日、開催した親子セミナーで参考になる点はないかと思っていたのだが、
親子向けとは観点が違う。
かなり壮大な話になってくるので、
現役の就活生や親御さんに話したところで理解してもらうのは難しい。
業界全体の問題として捉えるべき内容。
僕は必ずしも「日本型新卒一括採用」が悪いとは思っていない。
著者もそのメリットは認めている。
そこを理解した上での議論が今後必要になってくるのだろう。
就職活動の解禁を12月3週目にするというアイデアも賛成。
「僕が『プロ経営者』になれた理由」についてはブログのネタ不足解消のため、
改めて書きたい(笑)。
あとはVISAから送ってくる雑誌と新幹線に置いてあったWedgeをパラパラするくらい。
何ともオタクチックな一日を過ごさせてもらった。
たまにはこんな日もいいが、一年に1回も要らない。
数年で1回で十分。
どうしても余計な事を考えてしまう。
大雪の日曜日、みんなはどんな過ごし方をしていたのだろうか。
意外とはしゃぎまくってたりして・・・(笑)。