pro17011

プロ経営者になりたいわけではない。
厳密にいえば、会社を経営する者として「プロ経営者」でなければならないと思う。
しかし、巷で言われているような業績悪化の企業を立て直し、企業を転々とする。
そんなことをやりたいわけではない。
いや、やりたくてもできない。
残念ながらそんな実力はない。

経営者としてのポジションも名大社のみで十分。
企業は名大社しか経験せずに死んでいく。
そんな人生でも悪くないと思っている。

じゃあ、なぜ、こんな書籍を読むのか。
単純に著者の樋口氏を尊敬しているからである。
生き方に共感しているからである。
それだけ。

加えて言うのなら、自分が「プロ経営者」という人を知っておく必要はある。
どんな考えで、どんな価値観で、どんな行動力で戦略を実行していくのかは学ばねばならない。
そこで、ガツンと頭を叩かれなければならない。

ガツンと叩かれたところで何かが変わるわけではないが、
少しずつ叩かれ続けた先にほんの少しの変化がみられる。
そんなもんだろう。
それに有益な経験をプラスしていく。
ようやくそれで準プロ経営者になれるのかもしれない。
有益な経験は修羅場を乗り越える経験であり、
三枝氏が言う身の丈に合ったジャンプを繰り返すことかと思うのだ。

本当の「プロ経営者」は何度も何度も修羅場を乗り越え、身の丈ジャンプを繰り返している。
響きはカッコいいが、しんどいことに耐え続けるのも「プロ経営者」。
まさに樋口氏は愚直に実践している。
これを日本HP(ヒューレット・パッカード)の時代から15年も続けられている。
その能力もさることながら、その精神力や情熱はとてつもない。
22時に眠くなる僕とは大違いなわけだ。

いつか本人のお話を伺いたいと思っていたが、直接お会いするのは不可能に近い。
と思っていたら、先日、一本のメールが送られてきた。
日経BP社から樋口氏の講演の案内が来たのだ。
お~、僕は運がいい。
これも実力。
経営者として持つべき能力。

本書を読んでも「プロ経営者」にはなれない。
なれなくても読んでおいた方がいい。
少しだけ運が良くなるかもしれない(笑)。