これからも前向きに 名大社会長ブログ

2021年01月の記事一覧:

ハゲタカ再来!?

昨日の日経新聞を読んでいたら気になる記事が掲載されていた。
要約すると
国内投資ファンドのニューホライズンキャピタルが金融機関から不良債権を買い取って対象企業の再建を支援するファンドを設立。
地銀などから経営不振企業向け債権を時価で買い取り、企業に余剰資産や非中核事業の売却を促すほか、収益力改善を支援する

というもの。1月14日(木)日本経済新聞より。

もしやこれって、僕がドラマ史上最も影響を受けたハゲタカと同じ?
2007年放映のNHKドラマ「ハゲタカ」の第一話「日本を買い叩け!」に登場するシーンに似ている。

ブログでもハゲタカのことは何度も取り上げているので、記憶にある方も多いと思うが、
何度観ても飽きることなく、名セリフが僕の頭の中で飛び交う。
そのドラマの主人公である鷲津政彦が代表を務めるのが外資ファンドホライズンの日本法人。

なんと社名も同じじゃないか・・・。
多分、この記事を読んで、おや、これは?と思ったハゲタカフリークも多いのではないか。

ドラマではバルクセールと称し、銀行の不良債権をまとめてホライズンが買い叩き、
その債権を同業他社に売却し利益を得る。
その1社が西乃屋という老舗旅館。
結果的に西乃屋のオーナーは不慮の事故で亡くなり、
その息子西野治が恨みを果たすがために鷲津に仕掛けていくのがこのドラマ。
詳細を語りだすと終わりが見えなくなるのでここで止めておくが、
今回の記事ってそれに近いっていうこと?

いかん、画像を撮るためにドラマをチェックしたが、明け方に見入ってしまった。

僕は金融業界もファンドビジネスもよく分からないが、
1990年代後半に跋扈したファンドが活発な動きをするのをするのだろうか。
このコロナの影響で多くの企業が経営不振になるのは間違いない。
冷静に周辺を眺める場合ではないが、今後、M&Aが積極的になるのは間違いなさそう。
それもファンドを通じたM&Aや企業再建で・・・。

そうなるとまさにハゲタカの世界。
ドラマはハゲタカファンドの悪役と思われた鷲津政彦が
最終的には企業を救うことになるのだが、これかはどんな動きになっていくのだろうか。

中小企業の経営に関わる者として、多くの企業の先行きはとても気になるところ。
今は緊急時の中でお金も無利息で融資が行われているが、結局、返さなきゃいけないのは同じ。
どこも経営の立て直しを行うための努力はするが、すべて成功するわけではない。

間違いなく淘汰される企業も生まれる。
コロナ禍が長引けばとんでもない数が出てくるのではないか。
それを是とみるが非とみるか。
状況によっては企業再建の下、別資本で経営が行われた方がハッピーになる。
西乃屋もサンデートイズも同様。

ドラマの舞台は僕が経営に関わる前で他人事だったが、その舞台は今や目の前。
間近で繰り広げられることはあるのだろうか。
当事者にならないようにしないとね(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その163

愛知県も緊急事態宣言発令の要請をしました。
時間短縮の延長は避けられず伏見界隈の飲食店も少なからず影響は受けるでしょう。
人気食べ物ブロガーとして夜にお邪魔できないのは寂しい限りですが、
その分、お昼に貢献したいと気持ちは強まるばかりです。

それは食事だけではありません。
たまには一人で考え事をする場所も必要となります。
そんな時に気軽に入れるカフェの存在はありがたいもの。
会社から南西に向かい徒歩2分の場所にある「カフェ ダフネ 」さんに行ってきました。

モンブランホテルの1階にあり、2階は以前紹介した「割烹かみのほ」さん。
このあたりは食べるのにほんと困りません。
早く元通りになってもらいたいですね。

一人で考え事をするにも腹は減ります。
ついでにランチも頂いてしまいます。

こちらのランチはパスタ、オムライス、キーマカレー、ビーフカレーと分かりやすいラインナップ。
値段も全て900円でサラダと飲み物がセット。
オムライス以外は大盛無料とよく考えるとお値打ちです。

はいこちら、あんかけパスタ。

日替わりで具材が変わり、この日はロングソーセージ。
あんかけスパにはなぜかソーセージがマッチします。
どんなあんかけスパのお店にも必ずあります。

そして、こちらはオムライス。

ソースはケチャップソースかあんかけか選ぶことができます。
名古屋人は迷うことなくあんかけソースを選ぶでしょう。

あえて大盛にはせず、腹八分目に留めておきます。
新年ですから尚更です。
どれも平均以上のクオリティ。
美味しく頂きました。

そして、仕上げはコーヒー。

ここはコーヒー豆焙煎加工製造のダフネコーヒーさんの直営店。
名古屋ではコメダ珈琲さんが有名ですが、こちらも名古屋を代表するコーヒー屋さん。

今から30年ほど前、名大社でダフネコーヒーさんのCMも作りました。
懐かしい思い出です。
深夜の番組で流れてましたね。

個人的にはコーヒーはダフネコーヒーさんの方が好みですね・・・。
ごちそうさまでした。
頭もスッキリし、午後からの仕事も集中できそうです。

名大社モデルも進化する

名大社には「名大社モデル」というグレードごとに求められる能力を示した指針がある。
入社1年目を指すG1からスタッフと呼ばれるG2、ゼネラルマネージャーのG6までの6段階。
これが役職めいたものであり、年間の評価を通じてグレードが上がっていく。
場合によっては下がっていく。

今期も3名がG2からG3へ昇格した。
その中で人数が多いのがG2(スタッフ)。
若手メンバーはほぼここに該当する。

そこには能力を高めるための必要なスキルがあり、それぞれ定義が決まっている。
僕がいうのもなんだが、まあまあしっかりとした定義。
そこに今の自分を照らし合わせながら、どの程度までできているのか、主観的、客観的に判断する。
その両方が合致すればすんなりと上に上がっていくわけだが、実際はそんな簡単ではない。

定義があっても人により解釈が微妙に異なり、評価においてもズレることは正直ある。
世の中の人事評価制度が100%満足がないとの同じ。
定義がはっきりしても抽象的な言葉も使用するので、職種によっても受け止め方が違ってしまう。

上半期の反省としてそんな点が見受けられたので、下半期から部門ごとのバージョンを作成することに。
これを幹部メンバーで作っては意味がない。
現場のG2メンバーが作ることに意味がある。

部門ごとにメンバーを選抜して、月1回、ディスカッションを行い、部門にあった言葉を再定義する。
僕はファシリ役で参加するが、これがなかなか面白い。
というより感心させられることが多い。

何が書いてあるか分からないと思うが、
ホワイトボードにそれぞれの意見や想いを書き出すと思わぬ重要なキーワードが飛び出したりする。
オンラインでディスカッションする人材紹介事業部も同じ。

「なるほど、そうきたか!」と驚くと共に納得したり・・・。
少しだけ披露するとG2の必要なスキルは4項目あり、2項目目がこれ。

②PDCAと適切な自己評価
f)自らPDCAを回すことができる。
g)自分の型(規範やルール、価値基準)が確立されており、なぜそうする(した)のか、自分の行動を言語化し説明できる。
h)自己の強みと弱み、貢献度を客観的に評価し、それを次の目標や行動につなげることができる。

これを部門ごとの言葉に置き換える。
簡単そうで難しい。
ここにはカミヤ女史の力が大いに発揮されるわけだが、落とし込むことで納得度が高まる。
僕も新たな気づきをもらったり・・・。

今週も2つの部門の打ち合わせ。
名大社モデルは進化する。
それが一人ひとりの成長に繋がれば、こんなに嬉しいことはない。

映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」

気軽に楽しめる一本。

いや、そうでもないかな?
人によってはひやひやしながら観てしまうかもしれない。
そう思うと無責任に気軽とは言い切れない。

出演者はほぼ7人に限られ、それもレストランのあるスペースだけで展開される100分間。
派手なアクションもなければ、壮大なスケールのロケーションも演出もない。

それでも飽きることなく、時にドキドキし、
時に感動し、時に笑える時間帯は十分に楽しめる。
全員に罪があり、全員に罪がない。

それほど話題でない本作をここまで紹介しても、
知らない人からすればさっぱり映画の内容は分からないだろう。
まあ、いつものことか・・・。

簡単に説明すれば、ある出来事がきっかけに1年に1度、
3組の夫婦と一人の独身が集まりパーティーを行う。
そこでひょんなことからスマホに届くメールや電話を全員に公開するというもの。

この時点でそれは勘弁してという人はこの映画は避けて通りたいはず。
それぞれが誰にも知られたくないメールがあったり。
それは奥さん、または旦那さんにも絶対バラしたくないメールや電話が・・・。

僕は知らなかったが本作は世界18か国でリメイクされたイタリアのコメディ映画。
本家本元はスマホとは無縁なはずだが、個人の秘密が暴露されるのは同じで、
万国共通でそれが原因で修羅場を招くようだ。

無責任に観るには面白いが、自分がその当事者になるとビビるかも。
僕はな~んも怖くないけどね(汗)。

密室劇でダレることなく楽しめるのは役者陣の上手さによるところが大きい。
唯一知らなかったチャラい雇われ店長役の渕上泰史さんもいい存在感を出し、場を作っていた。

個人的に印象的でいい意味で悲しかったのが常盤貴子さん。
彼女のイメージは「京都人の密かな愉しみ」の若女将。
上品で古風的な着物が似合う役が似合う。

それが本作では子供を3人抱える45歳のパート主婦。
ガミガミと田口浩正扮する旦那を罵る。
(彼の絶妙な演技も素晴らしいが・・・)
反撃されると開き直り、なんとノー●●姿を露にしてしまう。
その弾け方がイメージをぶち壊し、いい意味で悲しかった。

それぞれの夫婦らにストーリーがあり、結果的には映画のまとめたい方向に向かう。
気分よく観終えれたのはよかった。
いや、それも人によりけりか・・・。

鑑賞後、改めて誓ったこと。
嫁さんのスマホは見ない。
僕のスマホは見せない。
やましいところは何一つないが、それが円満の秘訣。

そんなことを思ったのだった。

心理的安全性のつくりかた

以前、株式会社パフのホサカ先生が本書を紹介し、
自身の行動を踏まえながらとても上手くプレゼンする機会があった。
最初は「オレにはあんまし関係ないかも・・・」と思っていたが、
話を聞くにつれ自分の足りていない点が露になった感じ。

この年末年始に手に取った。
久々にこの類の書籍を読んで、自分の至らなさを実感。
キャリアカウンセラーの端くれとしても理解して損はないと直感的にも感じた。
今後、キャリアにおける相談は心理的安全性に紐づく点は多くなると予測するし・・・。
キャリアカウンセラーとして何もやってないけどね(笑)。

今の自分の立場でいえば、完全な形でその状況を作るのは難しい。
チームやリーダーシップにおける心理的安全性を作ったとしても、
僕に対してそこまで作るのは容易ではない。

相手は少なからず身構えてしまう。
その身構えを完璧に壊してしまうと単なる「ユルい職場」になりかねない。
そんな点でいえば僕はその心理的安全性が何なのかを知り、
実務より上手く機能しているか気を配る方がいい。
そのために学び。
もちろん自分の実務を放棄するのではなく、実践することも大事だけど。

僕らはどうしても過去のリーダーを見ながら、自分がどうあるべきかを考える。
未来のリーダーからは学ぶことができない。
どうあるべきかは過去との比較になり、その段階では間違っていないが、
これからの姿と比較しようと思うとたちまち迷ってしまう。
目の前が理想的なリーダーばかりであれば苦労はしない。

実際はそうではないし、個人として優秀であればあるほどその罠に陥りやすい。
自分の経験を絡ませ、その正攻法を語りがちになる。
僕もそう。
相手の立場になったつもりではいるが、実際は自分側。

思考と行動を一直線にしてしまう。
行動に対してのキッカケ作りと、みかえりを考えながら言葉も発しないと求める行動にも繋がらない。
本書は感情のコントロールを主題にしている思ったが、読んでみると科学的。

どんなものにも分析が必要。
ただそれは難解な答えを求めているのではない。
自分自身が注意をすればできること。
リーダーが心理的安全性を理解していれば特殊な技術がいるわけではない。
「心理的柔軟性」を身に付ける必要はあるが・・・。
その方法は3つあるので、理解したい方は読んでみてね(笑)。

質問の仕方も大事。
ロジカルに理解したいがために「なぜ?なぜ?」を連発してしまう。
論理的思考力の学びすぎか・・・。

心理的安全性を考えれば「なぜ」ではなく、「なに」「どこ」と聞いた方がいい。
ちょっと遠回りになるかもしれないが、その方が意見は出やすい。
論理的思考が強すぎると心理的にはプレッシャーになるかもね。

そんなことを思いながら読んでいた。
この年齢になっても常に何かを吸収しなければならない。

今年も勉強していきます。
すぐ忘れちゃうけどね(笑)

こうして正しいオッサンになっていくのか

この年末年始はほぼ自宅にいたので、本を読む時間が多かった。
硬めな経営本も読んでいたが、
(ここは自己PR)
どうにもならない、何のためにもならない雑誌、漫画も読んでいた。

そんな表現をすると出版元や原作者に叱られるかもしれないが、
ハマってしまい、ジャンジャンとkindleにダウンロードしたのでお許し頂きたい。

見方を変えれば、オッサンへの道、まっしぐら。
そんな感じ。
悲しいかな自分が引き込まれていくから仕方ない。
まず最初に手にしたのがこれ。

楽天マガジンをパラパラしているうちに「男の隠れ家」の特集に辿りついた。
冬、熱燗で一献。
いいじゃないか・・・。

本誌ではいくつかの酒蔵の紹介と共に、その付近の魅力的な居酒屋が掲載されていた。
あ~、飲みたい、食べたい。
気持ちはそっちに向かうばかり。
特に外飲みが圧倒的になくなった今、その気持ちは昂るばかり。

雑誌にはラズウェル細木さんという漫画家がコラムを書いていた。
その特徴的な漫画は喫茶店かどこかで見たことはあるが、
細木さんを知らなければ代表作も知らない。

ただそのコラムがすこぶる面白い。
熱燗に対する想いが熱く語られていた。
熱燗だけに。
違うか・・・汗。

細木氏曰く、家呑みの場合は断然、湯せんで燗をつけるべき。
じっと眺めていると心が落ちつくという。
ただ美味しいだけが理由ではないようだ。

僕も家で燗酒を飲む場合は湯せん。
こんな時、石油ストーブが役立つ。

「ぬる燗」がよければ早めに、「熱燗」がよければじっくりと、ストーブにかければいい。
じっど眺めているわけではないが、待つ時間も心地いい。
あ~、これもオッサンへの道、まっしぐらか・・・。

年末年始はお酒を欠かさなかったが、日本酒の割合が圧倒的に高かった。
それも燗酒で・・・。
いとも簡単に影響を受けている。

それだけではない。
ラズウェル細木さんの代表作といわれる「酒のほそ道」をジャンジャンダウンロード。

これが酒飲みには嬉しい漫画。
手塚治虫文化賞短編賞を受賞している作品なので高尚な漫画なのだが、
そこに描かれる世界に妄想が膨らむ。

実際は酒好きのサラリーマンがあちこちでお酒を飲む話で高尚でも何でもないが・・・。
気づけば早や5巻目。

主人公の宗達さんはどんなお酒も好きだが日本酒が一番。
そこにも巻き込まれている。
あ~、困ったもんだ。

とても普段真面目な社長が書くブログではないが、最近はそんな生活を送ったり。
こうして正しいオッサンになっていくのか。
答えは不明だが、しばらくは続きそう。

あ~、いいね、燗酒。
誰かしっぽりする居酒屋へ連れてって欲しい(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その162

2021年、最初の水曜日。
今年も欠かさず食べ物ブログを提供していきます。
これが全国30万の読者を抱える人気食べ物ブロガーの使命。

この1年もどうぞよろしくお願いします。

この年末年始にかけて、世の中が更にざわついてきました。
東京都の飲食店には午後8時までの営業要請が出されるとのこと。
一向に感染拡大が収まらない現状にやむを得ない面はありますが、
飲食店さんも事業を継続しなければなりません。

それは東京であろうと名古屋であろうと同じこと。
厳しい環境ながら少しでも元気になってもらいたいもの。
できることは限られていますが、お役に立てるよう精一杯の活動をしていきます。

ご安心ください。
人気食べ物ブロガーは基本的に一人での行動。
会話はあくまでも独り言。
誰もいないところでブツブツ呟いているだけです。

今回は年明け一発目。
景気よくスタートさせるべきでしょう。
しかし、一人で食事をするのにコース料理は時間を持て余します。
また、お店のスタッフから寂しい人と思われそうです。
それは本望ではありません。

となれば、一人に相応しい食事。
かつ、正月らしい食事。

伏見駅から御園座方面に向かった場所にある「とんかつ&バル かつまさ」さんに行ってきました。


ドーンと厚切りのとんかつを食したいところですが、
まあまあここはノーマルで攻めましょう。
でも、そこは名古屋らしく攻めましょう。

みそかつランチ 1000円

濃厚なみそダレがとんかつを覆います。
これぞ名古屋を代表する赤みそ。
この少し甘めの濃さがやみつきになるのです。

アップにしても黒いソースにしか見えないかもしれません。
しかし、これが名古屋人が喜ぶ味。
たまらなくご飯が進みます。

そうはいっても3切れほど食べた時に味の変化を求めます。
そんな時の強い味方がこちら。

大きめのサイズのからし。
これがとてもありがたいのです。
まずはお皿にからしを絞り出し、そこから箸で思い切りすくい、かつに力強く塗りたくります。
かつが黄色に染まるくらい力強く。

みその甘さとからしの辛さが絶妙はハーモニーを生み出します。
これぞ正統派の食べ方だと大きな声で主張したくなります。
ただ、それは禁物。
気持ちを抑えつつ静かに頂きます。

ご飯のお替りをしたかったですが、キャベツだけに留めておきました。
こんな食事ができるのも営業しているお店があるからこそ。

ごちそうさまでした。
今年もコロナに負けず美味しい食事をしていきましょう。

やればできるさ、ランニング日記2012

名大社では今日から仕事始め。
意気込みを語りたいところだが、大事な報告もあるので今日はそちら。

それは何かといえば、月1回のランニング報告ブログ。
えっ、全然大事じゃない?(笑)

今年も懲りずに継続することとした。
興味のない人が大半だと思うが、
これは自分も記録を留めておく要素もあるのでご容赦願いたい。

結局、2020年は一度もマラソン大会に出場せずに終了。
毎年恒例の12月の安城シティマラソンも中止。
これは競技というより大学時代の仲間と忘年会が目的。

そんな大会もなくなり寂しい一年であった。
申し込んでいた名古屋シティマラソン、穂の国豊橋マラソン、ぎふ清流ハーフマラソンも全て中止。
やむを得ないとはいえ残念。
終わった後の焼肉も楽しみだったのに・・・。

そんな環境下だとランニングへの意識も自ずと低下する。
大会前に調整するエセランナーは目的意識がなくなり、モチベーションも下がるところ。
目標である月間100kmなんて、到底ムリ。
大会に出場していた年でさえ、年1回の目標がクリアはせいぜいだった。

ところがどっこい。
2020年は11月までになんと4回の目標達成。
4月、5月、8月、11月と目標をクリアした。

そして、12月。
朝は寒くて暗い。
楽しみにしていた安城シティマラソンもない。
本来なら、なし崩し的に中途半端なランニングで終わってしまう。
昨年だって77km。一昨年は92.5kmと未達成が常態化。

「はは~ん、言い訳が始まったな・・・」
と呟くライバルもいるだろう。
そう思われても仕方ない。

しかし、である。
距離を測ってみると昨年12月は102.5kmのランニング。
なんと目標をクリア。
2か月連続。
そして過去最大の年間5回の目標達成となった。

パチパチ。
少人数ながら拍手が僕の下に届いてきた。
ありがとうございます!
理由は明確。例年の12月と比べると圧倒的に飲みに行く回数が減った。
ことごとく忘年会もなくなり、時間的余裕ができたため。

やればできるじゃないか・・・。
あとは気持ちの問題。
モヤモヤ感が払拭されないまま昨年は1年が過ぎていった。
それを解消するために走ったともいえる。
ランニングはいい精神安定剤にもなっていたのかもしれない。

まあ、そんな年が一年くらいあってもいい。
一年だけにしてもらいたいが・・・。

そして年が明けた2021年。
今年はどうだろうか。
何かの大会には参加したい。

3月予定の名古屋シティマラソンはあいにく外せない予定が入っている。
今年も大会への参加は簡単じゃないが、一つくらいは出場したい。

そのためにはまずはこの1月。
幸先はこの4日間で20km。
まあまあじゃないか。
初の3か月連続を目指して励んでいきたい。

もちろん今日からの仕事も頑張ります!

「映画 えんとつ町のプペル」

上手く乗せられて観た映画といっていい。
僕が普段観る映画の中ではジャンル外。
しかし、たまにはこんな作品もいい。

子供向けといえなくもないが、いい大人が観ても十分楽しむことができる。
親子連れでドラえもんを観て親が感動してしまうように・・・。

キングコング西野亮廣氏が何度も「ハンカチでは足りずバスタオルが必要」と
発するように中にはそんな人もいるだろう。
かなり大袈裟だと思うが、コアなファンはそうなるかもね(笑)。

本作を選んだのは、西野さんのvoicyを聴くようになったのがそもそも。
彼のこれまでの実績(世間との軋轢を含め)や創作活動は知っていた。
そこからかなりの才能の持ち主であることも十分理解していた。

しかし、映画まで観ることになるとは・・・。
理由は「キンコン西野マーケティング講座【上級編】」に申し込んだため。
オンラインの講演は有料で5300円が掛かる。

それには本作のチケットが3枚付いてくる。
単純に映画料金がこの講演代にあたる。
クラウドファンディングを駆使する西野氏ならではの戦略だが、
ここに彼の事業家としてのセンスも感じる。

その講座は彼がひたすら喋っていたが、その辺のつまらない講演よりはよほど面白かった。
お客さんの分け方とかプロセスエコノミーの考え方は十分学びにもなった。
そんな意味ではお値打ちな企画。

せっかくチケットが3枚あるのでたまには家族でとも思ったが、そんなはずもなくいつものように一人。
残りのチケットは映画コラムニスト仲間に差し上げた。
こんな時、ムビチケの存在はいいね。
スムーズな受け渡しで映画も簡単に予約できる。
前売り券の扱いも変わってくるわけだ。

とここまで書いて、ほとんど映画の内容に触れていない。
いつものブログと同じだがいつも以上に触れていない。

原作は絵本。
とても分かりやすいストーリー。
初めて知る内容だが、どこか懐かしさも感じる。
信じること、頑張ること、諦めないことの大切さがビシバシと伝わる。
西野さんの熱い想いと一緒に・・・。

また、声優陣はピッタリはまる。
主役ルビッチの芦田愛菜ちゃん、ごみ人間プペルの窪田正孝さんはじめ、
他の方々も配役は素晴らしい。
そんな映画だった。

それにしてもこんな作品の絵を描き、作詞作曲までやってしまう西野氏。
僕はクリエイターというよりも事業家だと思っていたが、
やっぱりクリエイターなんだね。
いや、次代のマーケッターか・・・。

社会の構造が変化していくのを知るには観ておくべき作品かもしれない。

銀河を渡る

本書は約2年間、寝かせていたことになる。
出版と同時に購入したものの、いずれと思っているうちに時間だけが過ぎていった。
最新のビジネス事例でもなければ、直近の自分の課題でもない。

空いた時間にゆっくりと好きに読めばいい本。
本来、読書の幸せって、そんなところにあると思うが、
目まぐるしい毎日を繰り返すうちに楽しみ方も変わったかもしれない。

改めて感じた。
沢木耕太郎は僕が最も好きな作家だと。
作家というよりはルポライター。
本書でいえばエッセイストだ。

本書は2018年まで25年間のエッセイが収められている。
「歩く」「見る」「書く」「暮らす」「別れる」の5部構成。
沢木氏特有のスポーツ、旅、映画、人などなど。

僕はその切り口や語り口が好きだし、こだわってないようでこだわりを持っているのが好きだ。
そして、不思議に思うのは、なぜ、沢木氏はこんなに人を惹きつけるのか。
それは読者のことをいっているのではない。

取材される対象がことごとく彼に好意的で全てを明かしていく。
一般的に取材対象となる側は一定の距離を置きたがる。
相当な信頼関係ができれば別だが、沢木氏の場合はことごとくといっていい。

提灯記事を書くわけでも、饒舌に営業しまくるわけでもない。
義理堅く律儀なのは間違いない。
しかし、失礼な言い方をすれば、かなり自分勝手な人物。

新卒で入社した会社を1日いや半日で退職したのも象徴的だが、
自分の都合で海外へも飛び立ってしまう。
それが当然であるように思えるし、周りはそれが悪いことというより好意的に受け入れる。
僕もそこに惹かれる一人だし、憧れ羨ましく思う。
これほど偶然を自分のものにしてきた方もいないだろう。

その代表的なエピソードが高倉健さんとの出会いから最後の別れまで。
何をもって日本を代表する寡黙な俳優が沢木氏に心を開いたのか。
特別な存在なのは、このエッセイからも容易に想像できる。

お互いリスペクトする要素が多かったというのか。
なんだかチープな表現・・・。
ただこの関係性だけでも泣ける。

もう少し時間的余裕ができたら、過去の作品も読み返してみたい。
僕の感情もかなり変わっているだろう。
と同時に新作も期待したい。

いつまで精力的な活動をされるかわからないし、今、この時間をどう過ごすかも知らない。
果たして東京オリンピックも取材するのだろうか。
70代半ばの体はキツいと思うけど。
それでもこの先も楽しみにしていきたい。

本書を読み改めて好きな作家と認識したので・・・。