僕は人前でスピーチをすることに対して悩むことはない。数を経験したせいもあるだろう。最近はどれだけの多くの方を前にしようとも緊張しなくなってきた。
但し、話す内容は全く別物である。度胸も大切だが、何をどう伝えるかが重要で、その中味となると課題は尽きることはない。
どんな悩みでも人によっては些細であり、人によっては最重要であることは間違いない。置かれた立場や生きてきた環境によって背景は大きく異なるので、悩みはどこまで行っも他人事でしかない。上辺の共有しかできないのだ。
なぜ悩むのかといえば、人はプレッシャーの中で生きているからだろう。それが重ければ重いほど、そのストレスが弱みとして出てしまうのだ。
この映画を通して、そんなことを痛感した。(ちょっと表現がよろしくないかな・・・)
それにしてもイギリス映画は暗い。
この映画でも晴れのシーンは皆無。どんよりとした天候しか表れない。そしていつも寒そうなのだ。それが映画の緊張感を維持させているようでいいのだけれど・・・。
静かで地味な映画だが、とても素敵な映画だった。その時代を背負った背景と登場人物の表情や発言が、映画の魅力をより強く押し出していたような気がしてならない。観終わった後は幸せな気持ちになれるのがいい。
やっぱり人は自信を持つことが重要だな。そうすれば全てが変わる。
そう感じさせてくれた映画だった。