ジャッキーチェンは、やはりジャッキーチェンだった。
主演作を観たのは久しぶり。
かれこれ35年以上は経っているだろう。
中学・高校時代は多くの作品を鑑賞し、「プロジェクトA」は何度観たことか。
主演作では最高峰の作品。
香港映画にも魅了された。
いつしか大人になり、少しずつ興味は薄れていった。
それと共にというわけではないが、往年の活躍も影を潜めたのではないか。
昨年の「ベスト・キッド レジェンズ」も重要な役柄だが、あくまでも脇役。
表舞台でワチャワチャやることはなかった。
そこからの本作。
レビューの評価が高く気になっていたが、公開終了近くに観ることができた。
高評価にたがわぬ作品。
香港・中国合作だが、かつての香港映画を感じる痛快でストレートな作品。
昔を思い出しながら楽しませてもらった。
なんといってもアクション。
ジャッキーチェンは今年71歳。
その年齢でこの動きができるのも感動するが、相手役のレオン・カーフェイも68歳。
前線を張り続ける2人の力強さに勇気をもらった。
韓国映画の特徴ともいえる警察と犯罪集団のバトルに対抗する姿勢も感じられた。
SFX技術を駆使するアクション映画が中心の昨今だが、従来のカンフーアクションは手に汗を握る。
人と人がぶつかり合って闘う姿に興奮してしまう。
それを71歳と68歳の俳優がガチで闘う。
それだけでも評価に値する。
とはいえ作品は時代と共に進化している。
単なるカンフーアクションではない。
簡単に解説すれば警察が追いかけるのは最新テクノロジーを駆使するサイバー犯罪集団。
警察もAIの力を借りて犯罪集団を追い込もうとするが軽く交わされてしまう。
そこで呼ばれたのが現役を退いた追跡エキスパートのジャッキーチェン演じる黄徳忠。
昔からのやり方と最新技術で対峙。
それはこれからの香港映画を予測させる。
伝統を維持し新たな変化を求める。
ジャッキーチェンもそんな香港映画を望んでいるのではないか。
終わり方も香港映画らしい。
えっ、次回作もあるの?と期待させてくれる。
どこまでもジャッキーチェンに体を張らせるのか。
「老体に鞭を打つ」の体現だが、ワクワクしながら待っていたい。
ジャッキーチェンがジャッキーチェンであるためにも。


