「日経トップリーダー経営セミナー」が先週の22日(水)に名古屋で開催され、せっかくの機会なので参加した。講師は作家の江上剛氏。旧第一勧業銀行の銀行マンで小説「金融腐食列島」のモデルの一人。
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江上氏といえば経済小説のイメージだが、僕が読んだことがあるのは「会社を辞めるのは怖くない」と「55歳からのフルマラソン」のみ。得意とされる領域は手つかずのままだ。
「55歳からのフルマラソン」は少なからずフルマラソンを走るきっかけとなった。もしチャンスがあればサインを貰おうと思い著書を持参したが、そんなタイミングは全くなかった。
数多くの経営者(らしい方)が参加され、とてもそんな雰囲気ではなかった(笑)。日経トップリーダーの特徴かもしれないが、受講者は圧倒的に先輩の世代。
講演タイトルは「起死回生~時代を生き抜く経営力」。
もちろん初めて拝聴するので、どんな話ぶりかは全く想像できなかったが、関西人らしいユーモアのある話し方で時々スベりはしたが面白おかしく90分を楽しくことができた。これまでの取材で感じたことや多くの経営者との接点からの話が中心であったが、僕としては江上氏の銀行時代の体験談が一番面白かった。
銀行支店長時代にあった倒産寸前の取引先の債権話は、時代は違えども今後の経営にも参考になった。中小企業が生き抜いていくために3つの重要な点を話されたが、ここでは割愛。全て披露すると叱られるといけないので・・・(笑)。
一点だけ言えば、これからはキャッチアップではなくキャッチダウンだという。いかに引き算していくか、そぎ落としておくかが重要らしい。何のことかさっぱりわからないと思うが、確かにそれもあるなというのが僕の感想。
きっとネタだろうが、「以前は百田尚樹氏や池井戸潤氏とよく飲んだ。最近は付き合ってくれない。」と嘆かれていた。売れっ子は違うと・・・。まあまあ作家さんもいろんなしがらみがあるわけですね(笑)。
肝心な部分を明かしていないのは申し訳ないが、学ぶべき点が見つけられた講演であった。