一昨日の水曜日は「第3回名古屋ファミリービジネス研究会Day3」。
早いものでもう3ヶ月が経過しようとしている。
回を重ねることに参加者同士の関係性がよくなっていることが如実に分かる。

やはり腹を割って話をすることでお互いの信頼関係が築かれていく。
各回のテーマで学び、自社の経営に活かすことを目的にしているが、
異業種の方がしがらみがない中で本音を語り合える関係性もいい。
これがこの会の持ち味であることを主催者の立場でありながらつくづく感じる。
それだけでも存在価値があると信じたい(笑)。

Day3のテーマは「効果的な事業承継と株価対策」。
講師は事務局メンバーの一人である税理士法人鶴田会計代表の鶴田幸久氏。

鶴田さんは僕よりも9歳も若いが、その経歴はさすが。
25歳で税理士試験に合格し、31歳で独立開業。
13期目となる現在は従業員60名近い税理士法人でこの地区でもトップクラスの実績。
士業の方は自分で全てこなす個人事業主的な面が多いが、鶴田さんは完全な事業家。
これだけ順調に拡大している会計事務所も少ないだろう。
そのあたりについてもしっかりと教えてもらわねばならないかも・・・。

今回のテーマは相続や事業承継、自社株の評価などの株価対策。
いずれもやれねばならないと思いつつ、手つかずになっている場合が多い。
僕自身は2年半前に父親を亡くし相続の経験は一応しているが、
自分が相続する側になると途端にトーンダウンし、何も手を付けられていないのが現状。

僕は事務局でありながら、今回のテーマを自分事として捉えていた。
実際、会社の事業承継も株価対策も少しは考えようとしているが、まだ未来の話。
そんな考えなので、何の手も打っていないのが正直なところ。

安心するわけではないが僕と同世代の経営者は何もやっていないケースが多い。
だからこそ、今すぐにでも調べたり数字をはじき出し必要もある。
同じテーブルで情報共有した方の中には株価対策やその売却、
子供への贈与もしっかりと行われている方もあった。

先月、先々月は関係性や理念がテーマだったが、今回はカネ、カネ、カネ。
一番シビアな問題のため、一喜一憂する方も多かった。
僕もテーブルでの議論に加わりながら、自分の準備不足を感じていた。
まだまだ先のことを思っていてもいずれその現実に直面する。

うちはファミリービジネスではないので相続問題は軽い方だが、別の問題が発生する。
やはり今のうちから対策を講じておけなばならない。
まずは決算書のバランスシートとにらめっこしながら自社の株価を把握しておこう。

純資産価額方式も類似業種比準方式の両方を睨みながら・・・。
類似業種比準方式だとどの企業もモデルにすればいいのかな?
ひょっとしてあそこ?(笑)。
企業のIRを知ることはそんな学びにも繋がっていくんだな・・・。

今回の研究会では、早速、子供への相続や会社の株価算出を行うという参加者もあり、
いい問題意識の提起にもなった。

鶴田さん、いい機会をありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

終了後はいつものように懇親会。
この場でもいい時間を共有できた。
つい調子に乗って二次会へも行ってしまったけど・・・。

これで名古屋ファミリービジネス研究会の前半戦が終了。
残り3回も盛り上がる会にしていきたい。
みなさん、よろしくお願いします。