今週の東洋経済の特集は、「就職新氷河期~親も知らない就活の真実」であった。なんだか学生の厳しい状況を煽っている気がしてならないが、発売日に購入し、内容を一読した。
詳しいデータからかなり激しい辛辣な記事まで書かれている。明るい材料がないので、これだけ読むと就職活動に夢も希望もないように思えてしまう。学生の読者は、まだまだ少数派だろうが、これを手にする親御さんは多いだろう。
この特集を読んで、どんなことを感じるのだろうか?
親としての関わり方をつかず離れずで、いい関係を結べればいいのだろうが、関与しすぎると本人にとって不幸な選択を導いてしまうことも否めない。客観的に冷静な判断が求められるだろう。
個人的には、こんな厳しい就職活動だからこそ、学べることや成長できることなど、もう少し前向きな記事が多くてもいいのではと考える。やはり、厳しい就職活動であっても、夢も希望も持って欲しいからだ。
今回の内容のほとんどは、今の自分でも知りえる中味であったが、そんな中で、少なからずショックを受けた記事があった。
大学中退者8万人の記事である。
全入時代に入り、大学進学の割合が50%を超える背景には、多くの中退者を生み出す現実があるようだ。
実に8人に1人が卒業せずに中退する。そして、その中退者の6割はフリーターか無職。定職に就かない、就けない割合が圧倒的なのだ。
勉強不足もあり、この事実を知らなかったことは反省すべきだが、この数字の高さに驚いた。ただ、冷静に考えれば、あり得る話でもあるかもしれない。
大学に入学することが目的化しているのも原因の一つではあるだろうが、事態はもっと複雑なのかもしれない。
中退の割合が12.1%。就職率が60.8%。就職したものの3年以内で辞める者は31.1%。
この数字から判明するのは、入学者が100名いた場合、大学を卒業し3年以上継続勤務するのは、36.8名のみ。大学入学者の4割以下しか、一つの会社に3年以上勤めていないということになる。
ここまで低い数字とは全く思わなかった。景気が悪いから、いいからという外部環境の問題だけでなく、人が働く、まじめに働く、気持ちよく働く、そのことについて、もっと真剣に考えなければならない。
今回の特集を読んで、もっと大局的に物事を考える必要性を感じた。