先日のFBAAの総会では元花王株式会社取締役の中川俊一氏の講演。
テーマは「創業者の経営理念の伝承と熟成及びWayマネジメントのあり方~花王の事例から~」

2014-11-12 14.43.25

誰もが知る花王の120年継承される理念について興味深く話された。
花王の前身となる「長瀬商店」の創業は1887年。
なんと岐阜県出身者である長瀬富郎氏が高級化粧石けんの製造からスタートさせた。

すでにその時に現在の花王Wayの原点となる理念は形作られていた。
「天祐は常に道を正して待つべし」
その後、時代の変遷と共に具体化されたり、表現が変わったりと進化はしているが、
基本理念は変わらない。

今やファミリービジネスとはいえない存在のグローバル企業花王だが、
その創業の理念は脈々と続いている事となる。
120年を超える歴史の中で全てが順調であったわけではない。戦後、経営危機を迎えた時期もある。
創業者の理念を大切にしながらも、所有と経営を分離させ、同族経営から脱皮させている。
分離した経営状況でも創業家をリスペクトする文化は残り、その時々に社史を編纂している。

今回紹介された分だけ見ても、7回の社史を作られているという。

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これだけでも感動しまうのだが、直近に作成された花王120年史がお金の投入の仕方といいまた壮大だ。
それだけ歴史を大切にしている企業といえる。
それをどの時代の経営者も軽んじることなく敬う姿は、日本企業の理想ではないだろうか。

壁に何となく掲げてある経営理念とは大きく異なり、
全従業員にも浸透させる取り組みも話を伺うだけで企業の重さを感じてしまう。
会社が国内に留まらず海外にも展開する中でその理念を伝えるのは難易度が高い。

訳せる言葉は英語化し、訳しにくい言葉は日本語そのままで浸透させるのも素晴らしいこと。
年間数億円を投じ維持している花王ミュージアム・資料館の存在も驚くばかり。

今回の話を伺って、改めて自社でも社史を作るべきと認識した。
花王の例でいえば、一度、作っておしまいというわけではなく、
その都度その都度、作成することでより歴史を学び全社に浸透させていく。

名大社でいえば創業50年が節目となるだろう。
あと5年後じゃないか・・・。
絵空事ではなく、具体的に進める算段をしなければならない。
僕の仕事も増えそうだ(笑)。

ブログでは伝わらない面も多いかとは思うが、今回も勉強になりました。
ありがとうございました。