昨日のブログがまあまあ好評だったので、続きを・・・(笑)。
2日目の朝一番に受講したのが、
富士ゼロックス総合教育研究所による「リーダーシップ・トランジション」。
ということは何の工夫もないブログタイトル。
まあ、そんな手抜き感はどうでもいい。
中身が大切。

それにしても最近話題のゼロックスさんですが、いろんな事業に取り組まれているんですね。
定期的に「人材開発白書」を発刊し、人材開発における様々な問題を調査・研究されている。
今回のテーマも上場企業の役員を中心としたリーダーを対象に調査した結果から作られている。

面白いのは自由回答コメントを整理統合した上で、
それを類似性で分類し、背後にある共通要因を導き出した点。
そこを基準に内容を作りこんでいるので、論理的であり説得力がある。

その前に”トランジション”って、なんだと思われる方もあるだろう。
トランジションとは移行することで、メンバーは現場リーダーに移行し、
経営リーダーに移行していかなければならない。
それは単に右肩上がり的に線を描くのではなく、S字曲線として描かれていく。

イメージするのは難しいかもしれないが、
簡潔に言えば簡単に現場リーダーから経営リーダーにはなれないということ。
現場リーダーと経営リーダーでは求められことは明らかに異なる。
現場リーダーは課長クラス、経営リーダーは事業部長、役員クラスを指すので、異なるのは当然。

名大社においても課長クラスの現場リーダーは揃っているのだが、
次の経営リーダーを育成していくのがもっかの課題。
そもそも僕が経営リーダーとして相応しいかどうかの大問題はあるが、ここではあえて触れない。
大事なのはその先のこと。
大事なことを僕は自分の存在を棚に上げて取り組まねばならないのだ(笑)。

調査によれば、企業内で一目置かれる経営リーダーには3種類の行動変化がみられるという。
・積極的依存(自分一人で頑張ろうとしない)
・選択的対応(隅々まで関わろうとしない)
・新たな人脈形成(業務遂行以外の関係者で築く)

この3点が重要。

この講演ではセルフチェックを行ったのだが、僕はまずまずの評点だった。
自分に甘い採点をしている可能性は大だが、それほど自分の対応は悪くない。
まあ、これでも8年は経営者をやってるわけだから、
ある程度の点数を取らない方がおかしい。

全部自分でやりたいとか、どんなことでも関与したいとか、業界内の人としか付き合わない、
そんな経営者は結構多いだろうが、それでは経営リーダーとしてはよろしくないということ。
大いに頷ける話だが、頑なにそれを続ける方も多いと思う。
僕はそこに関しては何のこだわりもないんだけど・・・。

会社の体制として、そんな方向にもっていかねばならないのは事実。
現場リーダーが経営リーダーになるための行動を促していかねばならない。
簡単なことではないが、徐々にシフトしていく仕組みを作らないといけない。

ここでも言われたのが決断。
そして、一皮むけること、修羅場経験・・・。
それが重要。

こうなったら一人ずつ修羅場を経験させる必要があるのかな(笑)。
そんなことも半分真面目に考えたりしてしまう。
いずれにせよ、リーダーの存在が会社の行く末を決める。
各部門のリーダーがより上に立つリーダーへ移行することが求められる。
それが僕自身の最大の仕事かも・・・。
積極的依存や選択的対応をしながらね。