6月のノルマがこなされていない月末。
金券ショップで購入した6月末までのミリオン座のチケットも使わなければならない。
ある意味、この作品が観たいという欲望があったわけではなく、
時間とタイミングが合ったのがこの作品。

それが理由だけだと本作に大変失礼。
もちろんそれだけではない。
それだけが理由であれば他にも作品はある。
評価が高かったこともあるが、何となく気持ちが動いたのも大きい。

何となくを言葉に表すのは難しい。
人としての感性を問われているような・・・。
そんな感じ。

はっきりと言おう。
斬新なテーマでも、アッと驚くようなストーリー展開でもない。
言い方は悪いが、よく目にするテーマ。
過去にも似通った作品は多数存在する。
そんな印象。

時代背景が2018年である必要も感じない。
1975年でも2002年でもあり得る話。
違いといえばスマホであるか、facebookで知り合ったかくらい。
そんな見方もできなくもない。

しかし、改めて考えるとこの時代を象徴した心の葛藤も・・・。
やはり必然なのか。
ここまで書いたところで、どんなジャンルで、何が面白いのか、
どんな特徴なのかは読者には全く分からないはず(笑)。

それでいい。
僕は新しいタイプの映画コラムニストなのだ。
業界に強いインパクトを与えるだろう。

とはいえ、それでは納得しない方もいる。
そのためにごくごく簡単に映画のポイントを説明しておこう。

母親を亡くした7歳の娘と母親の弟の交流を描いた映画。
気持ちは通じ合うが、子供は子供らしい感受性があり、24歳の弟はまだ大人になりきれない。
その距離感が観る者に共感と反発がシンクロし迫ってくる。
それがパリや郊外の風景とマッチし、
さらに混み合う道路を颯爽に自転車で駆けていくシーンが気持ちを煽る。
そんな情景に惑わされてしまうのがこの作品の良さだろう。
やっぱりどんな作品かは分からないか(笑)。

本作は移転したミリオン座で初めて観た作品。
以前に比べ断然にキレイになり劇場数も増え公開される映画も増えた。

会社から近いのもいい。
もちろん館内も新しい。
しかし、どうも座席が合わない。
新しくなったミリオン座の席の座り心地がどうも・・・。

前後の空間も空いているのでゆっくり観れるのは間違いない。
でも違和感を感じたのは僕だけだろうか。
劇場批判をするつもりは更々ない。
僕が求めるタイプと合わないだけかもしれないし。
他の方の意見を聞いてみたい。

最後は別の内容になってしまった。

このような映画は定期的に供給されなければならない。
そうでないと人はどんどん堕落していく。

そんなことを感じた映画だった。