昨日はふるさと就職応援ネットワークの幹事会。
全国から13社の地域の就職情報会社のトップが集合し、情報共有を中心に濃密な時間を過ごした。議論のテーマは複数にわたり解決すべく案件もあるわけだが、大きな要素として取り上げられたのが、13卒(来春卒)就職戦線の動向だ。地域的な差があるにせよ、企業や学生が抱える課題に大きな違いはない。
採用環境を語る上で自社の企画内容だけ見ていると大局的な見方ができなくなる。大手同業他社の情報も参考にはなるが、それだけに頼っても公平性があるとは言い切れない。
僕のようにこの業界内で長い年月を過ごしてきた者は、どうしても凝り固まった思考に陥りがちだが、そこは客観情勢も冷静にみながら、見極めないといけないのだ。
13卒の取組みについては、各加盟会社も気になる点であった。
全体的な動向で言えば13卒の学生については、12月のスタート時は積極的な動きが見られたものの、それ以降はトーンダウンし、ここ数年の動きと比較すると学生の動きの鈍さを感じるのが大方の見方。
我々が運営する合同説明会は大手同業他社も同じで、2月以降、来場者数の減少に課題を抱えていた。それは各地域の加盟会社も同様。
個別の会社説明会に学生が向かっているというシンプルな理由もあるが、それを全ての原因にしてしまうのも安易。学生の全体像を捉える必要もある。仕組みの問題も・・・。
今のままの状況で学生が内定を獲得出来ていくのだろうかと不安になる。
大手企業を中心に4月に選考を行い、GW前後に内定を提示する企業は多いだろう。その段階で就職活動を順調に終えられる学生は昨年と比較しても多くはないだろう。
景況感で捉えれば、先日の日経新聞の発表のように採用数は拡大すると予測される。しかし、足元の学生の動きをみると必ずしもそれが上手く反映されるとは思えない。
学生も企業も長期戦になることを覚悟する時期がいずれ訪れるかもしれない。
今回の議論では、そんな内容を含め議論が行われたのであるが、各社とも長期戦を睨んだ企画を練り直しているようだ。お互いにフットワークが軽い存在なだけに、環境に合わせ俊敏に動かねばならないだろう。
全ての加盟会社が自らのミッションを持ち、自分たちの立ち位置を確認できた有意義な幹事会であった。
早速、週明けには会社内でも情報共有を行い、今後の動向を探っていきたい。13卒新卒採用は、まだまだ課題が多そうだ。