hr1605

今週17(火)・18(水)日は日本の人事部主催の「HRカンファレンス」に参加。
2日間合計7つの講演に出席。
今後の事業や人事を構築していく上で参考になる点が多かった。

そのひとつに
『次世代に残すべき素晴らしい会社とは~「ホワイト企業」という概念で日本に活力を生み出す』
というスゴイ長いタイトルのセッションがあった(笑)。

ホワイト企業アワード受賞企業の事例発表と
ワークライフバランスで有名な小室叔恵さんらの取り組みを伺う内容。
知らないうちにホワイト企業認定が始まっていたのだ。
この認定を行う一般財団法人日本次世代企業普及機構(JWS)の説明は割愛するが、
こちらが中心に活動している。

ここが掲げる次世代に残す企業のための3つのホワイトバランスとは、
適正な利益・成長(事業計画、収益の黒字)
お客様からの信頼(売り上げ規模、継続性)
従業員満足度(ワークライフバランス、法令順守、人事制度)
をいう。

一般的にブラック企業の反対となるホワイト企業の観点でいうと
従業員満足度がメインだがそれだけでは足りないようだ。
それについては賛成。

健全な会社であり続けるには、従業員満足度は必要だが、
顧客から支持され会社が儲かっていないと意味がない。
最近の働きやすさの捉え方だとその点が抜け落ちているように感じていたので、
利益や顧客の信頼を加えていた点は納得できる。
そこがなければ次世代に残すべき企業になることはできない。

事例発表では10数名の企業から東証上場の企業までの報告が行われた。
奇抜なアイデアを売りにするケースもあれば地道に向き合うケースも紹介された。
「へ~」と感心することもあり、参考にすべき点が多く見られた。

参考にすることや評価することは簡単。
いかに自社で取り組めるかや落とし込めるかが難しい。
うちの会社でもいろんな取り組みはしているが(いや、しているつもり?)、
まだ足りない点ばかり。
できるだけ早く帰社させたいと思っていても遅くまで頑張っているメンバーも多い。
構造的な問題があるのは事実で効率性を含め考えを改める点もある。
やらない仕事の指示をこちら側がしなければならない。
会社の責任があるのも当然だが、一人一人の意識も変えなければならない。
まだまだ遅く残っているのが働いている証拠と思っているメンバーもゼロとはいえない。

制度を整えたとしても本人の意識が変わらないと進められない点もある。
それも変えさせるのも経営側の役割。
僕としては従業員満足度は年々高まっていると思うが、
(自分が思っているだけかも・・・苦笑)
最新の事例を聞くとまだ足りないところばかり。
特に女性比率が高くなり、既婚率も高くなっている今、
そのメンバーに応えるための制度も整備する必要はある。

もっと働く時間や場所がフレキシブルになってはくるだろうから、
それに対応できるインフラも作らねばならない。
満足度を向上させるのは制度や待遇だけではないとは思うが、それを踏まえるのは重要。
まだまだ有給取得率も低いと思うし・・・。
飲み会ばかりやってればいいというわけではないな・・・。
う~ん・・・。

有給を取れと言っても取らないのはなぜだろう?
「そんなこと言ったってとれる状況じゃないじゃないですか・・・」
なんて思っているだろう。

それも僕のせい?
今回のセッションでも、トップから休まないといけないという話をされていた。
そうか、僕がもっと休むべきなんだ。
そうすればメンバーももっと休みやすくなるし、仕事の効率性も高まる。
なんだ、僕が会社に行かなければ名大社は「ホワイト企業」になれるのか・・・。
う~ん・・・。

それはともかく、ホワイト企業になるために会社の内側のことももっと考えねばならない。
もちろん外側のこともだが・・・。