この類の書籍は定期的に読むようにしている。
定期購読している「日経トップリーダー」も”破綻の真相”を真っ先に読む。
自社が危ないとか、他人の失敗を喜ぶのが理由ではない。
他社の失敗を反面教師として捉えることが目的。
自分に驕ることなく、常に客観的な視点を持つことが必要。
(驕るような成功体験もないけど・・・笑)。

本書では誰でも知っている大手企業から
業界内では一定のポジションを築きながら消えていった企業が並ぶ。
倒産までの事例がずらりと紹介されている。

自分のレベルは棚に上げて言えるのは経営者の能力不足がその原因。
戦略ミス、無駄な投資、事業に対する驕り、財テク失敗、構造不況の影響・・・。
失敗の事例は様々だが、すべて経営者の判断がそうさせているのは間違いない。

中には時代の変化に対応しきれず淘汰されている企業もあるが、
世の中には上手く事業変換している企業もあるので、それは言い訳に過ぎない。
今は無責任に読んでいる立場だが、いつ何時、そちら側に立つことはあり得る話。
そうならないためにも失敗の理由を学ぶ必要がある。

僕は会社の若手にはどんどん失敗しろ!と言っている。
それは自己の成長に繋げるために通るべき道のり。
若手が失敗したところで会社の経営が揺らぐことはない。
だから許される。

しかし、僕の失敗は別だ。
酔っ払って人に迷惑を掛けた程度ならいいが、
(いや、それも状況によってはダメ・・・苦笑)
僕の失敗は致命的なケースも考えられる。

自分のエゴが、自分の過信が、
自分の強欲さがそうさせることはいつだって可能性はある。
それは少しでもなくすために失敗事例も学ばねばならない。

と同時に成長戦略も描かねばならない。
そう考えると経営者は重要なポジション。

今頃、気づいてどうする(笑)。

本書は失敗事例が簡潔にまとめられている。
読みやすいのはいいが、
もう少し深堀してもらえるとより緊張感が増すのではないだろうか。