これからも前向きに 名大社会長ブログ

2011年05月の記事一覧:

映画「グラン・トリノ」

グラン・トリノ [DVD] グラン・トリノ [DVD]
(2010/04/21)
クリント・イーストウッド、ビー・バン 他

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このDVDを見終わった後、こう思った。
自分は正々堂々とした死に方ができるだろうかと・・・。
迷いのある人生は仕方ないし、それが当然だと思う。
この映画の主人公ウォルトも同様だ。変える事のできない自分の固定概念があり、それを否定しようとも生理的にも受付けない面がある。
しかし、自らの死と向き合う事と新たな目的を見出す事で、少しずつ変化が生じる。
それは自分の近い存在ではない。心が通う存在と出会うのはほんの偶然に過ぎないのかもしれない。
映画評を読むと”クリント・イーストウッドの最高傑作”と大絶賛の声が多いこの作品。
「硫黄島からの手紙」や「インビクタス」も同じような評価はされているとは思うけど・・・。
「ダーティーハリー」や「ペイルライダー」の頃のクリント・イーストウッドは(随分開きはあるが)、僕は正直あまり好きではなかった。しかし、何故か最近の作品は好んで見るようになってしまった。
僕には最高傑作かどうかはわからないが、これからまだ40年近くあるであろう人生とどう向き合っていくべきかを考えさせられる作品ではあった。
(ちょっと大げさだが・・・)
最初は全く意味を知らなかった映画のタイトル「グラン・トリノ」
映画を見終わって、深く理解した。

「若年者就業の経済学」を読んで・・・。

若年者就業の経済学 若年者就業の経済学
(2010/11/19)
太田 聰一

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若年者だけを対象に絞り込んだ学術書(この表現は誤っているかな?)は存在しただろうか。
その点にフォーカスされている分、その対極の存在となる中高年の就業が批判的に捉えられる面もある。
しかし、それは納得する面も多い。代表することとして、
例えば、若者がかじることのできるくらい中高年の脛が太いのは、若者の犠牲のもとに中高年の雇用が保障されてきた面があるという論議について、それを『置き換え効果』として、研究内容を公表している。中高年の雇用環境が若者の与える影響度の大きさを物語っている。
著者の太田氏は1964年生まれという僕と近い世代であり、中高年と若年者との狭間に立つ存在。どちらかと言えば若年者の味方として発せられるのかもしれないが、そこには感情的な面は一切なく、あくまでもデータ分析に基づいた論文なのだ。
僕自身が普段の仕事生活の中で感覚的に実感していることがまんざら間違いでないと、この難しい数式から判明する分析結果から分かっただけでも、本書を読んだ甲斐はあったかと思うが、全く知識として持っていなかったことも吸収できたのも良かった。
フリーターの定義が時代によって分かれていたなんて、恥ずかしいが知らなかった。
簡単に紹介すると、1991年の定義では、15歳から34歳に限定され、現在の就業がアルバイトまたはパートという呼称で、男性は継続就業経験が5年未満の者、女性は未婚と限定されていた。それが微修正を繰り返し、今では該当年齢も継続就業経験もなくなっている。
就職していない若年者を総称してフリーターと呼んでしまうこともあるが、それも十分注意しないといけない。
景気動向によって新卒時に採用環境は大きく変わるが、それがその後のキャリアに及ぼす影響も思った以上に大きく、その背景には先述に中高年の働き方の関連性が強い。
中高年の方が元気でいつまでも現役だということも手放しでは喜べなくなるのだ。
また、都心部と地方での就業意識の違いの項目にも、感心させられた。名古屋はどちらに分類されるだろうか?
このような大学で使用する教科書のような本書は、本来苦手な分野で遠慮したい気もあるが、自分のような立場の者は読んでおく必要があるだろう。

優れもののプリンターが届いたのだ。

これまで自宅で使用していたプリンターが遂に白旗を上げた。
随分前から調子が悪く悲鳴を上げていたのだが、だましだまし使ってきたが限界のようだ。インクカートリッジが新品でいくつか残っているのでもったいないが、買い換えることにした。
(それにしてもインクはどうしてバランスよく減らないのだろうか・・・。EPSON32が欲しい方は差し上げます。一部の色ですが・・・。)
最初は懇意にしている家電量販店に行こうとも考えたが、面倒な事もあり、GW中に「価格.com」で調べて、ネットで購入する事にした。
それで届いたのが、こちら。
プリンター
brotherのMyMioである。
これまでは大手2社のプリンターを交互に使ってきたのだが、今回は名古屋を代表する企業 ブラザー工業のプリンターである。
(もっと早い段階から使用すべきだが、量販ではあまり進めないんだよね。)
購入理由は口コミの評判も高かったことと何と言っても値段である。
予備のインクカートリッジをセットで購入しても12,000円程度だった。本体のみだと8000円台なのだ。安い!
もちろんコピーやスキャンもできる。(今や当然なんだろうが・・・)
一般的にbrotherの家庭用プリンターは、マイナーな存在。家庭用プリンターの市場は大手2社が圧倒的なシェアを握っているため、目立つ存在ではないが、コストパフォーマンスを考えれば、十分なのだ。きっと・・・。
意外とかかるランニングコストも無視できず、インクカートリッジを全色購入しようと思うと、大手2社とは2000円ほど差がでるのではないか。
そう考えると今回の購入は正解だと思う。
まだまだ使いこなしていない段階なので、最終評価はしばらく先になる。今の満足度が今後も続くかどうか。
年末の年賀状大量印刷の時期に、本当の評価が下されるであろう。
そうそう、今はプリンターって言わないんだ。インクジェット複合機って言うんだ。

大丈夫か?ドラゴンズ!

本日は、小4の息子と今シーズン初めてのナゴヤドーム。どちらもパッとしない中日VS巨人戦である。
ドーム1
そろそろドラゴンズ打線にも目覚めて欲しいが、しばらく先のようだ。
この日は試合観戦の目的と同時にもう一つの目的があった。
この浅尾弁当である。
ドーム3
品薄必至という噂を聞きつけ、ゲーム開始1時間半前にドーム入りをして、この弁当を購入した。
走って買い求めたものの、おいおい、そこらじゅうに並んでいるではないか。試合時間に間に合うように到着すれば、それで十分ではないか・・・。
おかげで試合前に、かなりのビールを飲みいい気分になってしまった。
開幕以降、ナゴヤドームの客席もまばらだったが、本日は満員御礼の模様。観客席は盛り上がっていた。
ドーム4
ドーム6
しかし、肝心の試合は・・・。
巨人の新人投手、全く無名の小山を打ち崩せず、惜敗。
(小山って大府高校出身で浅尾の中学の後輩とFacebookの友達に教えてもらった。それも試合中に。)
何をやっているんだ!あんなにチャンスがありながら、1点しか取れないなんて・・・。今年はまだまだのようだ。
落合監督の中日新聞のコラムを読むと余裕がありげだが、ちょっと心配ではある。
本当に大丈夫かなあ、今年のドラゴンズは・・・。
昨年までは見かけなかった光景として、サーバーを抱えて飲み物を販売する女子を発見。
ドーム7
ついついチューハイを頼んでしまった。同様にエビスビールのサーバーを背負った女子も発見したが、タイミングが合わず購入できず。
新しいサービスなのかな。それとも自分が知らなかっただけかな。
シーズンは震災の影響もありスタートしたばかり。長い目で見る必要がありそうだ。

社長のデザイン

社長のデザイン 社長のデザイン
(2011/04/25)
日経デザイン

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この本書を読んで、素直に反省。
自分の想いは全然足りないと痛感した。
ここで紹介される企業は25社。創業社長を中心に事業を引き継いだ二代目、三代目の会社の製品やパッケージデザイン、社名ロゴへの熱いこだわりが表現されている。
顧客ニーズにとことんこだわったマーケットインの考え方もあれば、全く逆のプロダクトアウトの考え方もある。共通しているのは、何れにおいても軸がぶれていないということ。
自分が目指す、会社が目指すデザインの方向性に一本筋が通っている。何を訴えかけたいかが明確になっているのだ。
それは製品やサービスの売上で上げるという基本中の基本から、社員のモチベーションを上げるという組織論にまで及ぶ。
社員が誇りを持って働く環境を求めるのであれば、デザインはより重要になるだろう。そして、それを決めるのは経営者の役割、責任なのだ。部門に任すなんて一見、聞こえのいいエンパワーメントは責任回避に過ぎないのである。
経営戦略においても切っても切り離せないのだろう。
本書に書かれている象徴的なのが、パーク・コーポレーションの井上社長の言葉だ。
「企業には5つの要素がある。まずぶれない核である社長がいて、そこにはパートナー、つまり従業員が集まってくる。その従業員がいい店を作り、そこにお客が集まる。利益はこれらが適切に形成された結果として生まれる。だから、デザインへの投資も半分はお客様のためだが、残りの半分は従業員のためにする。従業員が誇りを持っていれば、それはお客様へのよりよいサービスという形で生きてくるはず。」

42年の歴史を有する名大社。
これまでの文化や伝統を踏襲しながらも、今後のデザインを決めていくのが僕の重要な仕事であるのは間違いない。

川の底からこんにちは

川の底からこんにちは [DVD] 川の底からこんにちは [DVD]
(2011/02/26)
満島ひかり、遠藤雅 他

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まずは公式サイトが笑える。
主人公の作った社歌がいい。今どき、毎朝、社歌を歌う会社もそうないかとは思うが、悲壮な思いが込められた社歌を整列して歌うシーンは微笑ましい。
そして、この映画はPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品だ。PFFと言えば、自主映画を制作していた者にとっては特別な存在でもある。大学時代を思い出してしまう。
そういえば、自分が出演した作品も応募していた。残念ながら、入選しなかったけど・・・。青春の1ページだな。
「ぴあ」という雑誌は、僕が学生時代はまだ名古屋では発刊されていなかった。卒業ギリギリか就職して間もなく中部版が発売されたのではないだろうか。当時は喜んで雑誌を手に取り、映画やイベントのスケジュールをチェックしていたものだ。
しかし、その「ぴあ」もつい先日のニュースで休刊の報道がなされていた。時代の移り変わりを現す象徴的な存在になってしまった。
さて、この作品であるが、何が良いかってけだるい感じの主役満島ひかりがいい。きっと本当はすごく美しい女性なのだろうが、中途半端なダメさ加減が美しさを押し殺し、”中の下”の役を見事に演じている。
決して明るいテーマの映画でもないのに、見終わった後は、しみじみと温かくなる。
まあ、人間、頑張れば何とかなるということか・・・。
そして、どこまでいってもマイナー感が漂う。それもいい。
自主映画の香りが残った映画であった。
(映画の感想をほとんど書いてないな・・・)
ゴールデンウィークなんだから、もっとパーッとする映画を見るべきなんだけど・・・。

9割の会社は社長で決まる

9割の会社は社長で決まる! 9割の会社は社長で決まる!
(2011/04/09)
小山 政彦

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かなりベタなタイトルであるが、中小企業に当てはめれば事実でもあると思う。(大手も同様かもしれないが)
船井総研の会長がコンサルチックな専門用語ではなく、わかりやすい表現で執筆しているので、とても読みやすい。
経営者の心構えから組織のあるべき姿、お金の考え方、行動姿勢まで幅広く書かれている。僕のような新米経営者にとっては、チェックシートにして落とし込んで、一つ一つの項目をチェックしながら採点していくのもいいのではないかと感じた。
(実際はやらないとは思うが・・・)
日本の企業の場合、全体の98%は中小企業だという。本当に9割が社長次第で会社の行方が決まってしまうがはわからないが、大きなズレはないだろう。組織が小さくなればなるほど・・・。
これまで多くの経営者と仕事をさせてもらいながら、そのビジョンに共感したり、その人間性に惚れたりとトップが与える影響力はまざまざと見させられてきた。
自分には関係のないような傍観者のような表現をしているが、僕自身もまさにその該当者であるのは間違いない。そう思うとその責任の大きさを改めて痛感する。
ある知人との会食の場で「山田さんは会社をどうしていくのか?」と聞かれた時に「社員を守り、会社を潰さないことが自分の役割だ。」と答えたことがあった。
その時は「夢がないね。会社を大きくしていくことを考えないとダメじゃないの?」と言われ、自分の考えが誤っているのではとも考えた。
もちろんビジョンもあれば、どんな戦略で会社を伸ばしていくかの考えも持っている。
(大層な内容ではないが・・・)
ただ、このような経済が不安定な時期であれば、まずは会社を存続させることが重要だと考えているのだ。
それでは経営者失格なのだろうか?と自問自答している時に読んだのは良かったのだろう。この著書では「会社を倒産させない」のが社長の最大テーマと断言しているのだ。
やはり重要なことなのだ。自分の考えに少しだけ安心を覚えた。
どちらにせよ自分自身は未熟であるのは間違いない。毎日もがきながらでも精進していくしかないのだろう。
そして、ここに書かれているように60歳になったら引退するのが理想だろう。それまで頑張らねば・・・。

半径2キロの生活

ゴールデンウィーク2日目の昨日、自宅から2キロ圏内の移動のみで終始した。
5時過ぎに起床後、いつものランニングコースを10キロRUN(公園内をグルグル回るだけなので、2キロ越えてないのだ。)
午前中は息子とキャッチボールをしたり、うだうだと読書。
午後には自転車で近所の歯医者へ。何故か子供と一緒に「ルパン三世カリオストロの城」を見て和み、再びうだうだと読書。
夕方からは近くにある焼き鳥屋「鳳」に出向く。
鳳2
近所のお父さん連中とのR40の会。(本当はそんな名称は付いてない・・・)
お互い子供が同級生という繋がりから親しくさせてもらい定期的に飲みの場を設けている。年齢も近い事から、それほど気を使わなく飲めるのがありがたい。
仕事も全く異なるので、話す内容もお互い新鮮だ。会話は仕事や遊びの話であったりするが、どうしても子供の話題が中心になってしまう。お互い年頃の娘、息子を抱えるとどうしてもそっち方面に進んでしまうのだ。(自分の子供との関わり方に反省・・・。)
何かあるとこの「鳳」を利用し、飲み放題コースでバカ飲みし、歩いて帰れる安心感からかいつもグデングデンになってしまう。
〆はこの豪華なデザート。(ピンボケだ。酔っている証拠だな・・・)。
鳳1
デザートはこんなに豪勢でなくていいので、もう一品つまみを増やして欲しいと思いながら平らげてしまう。
近くにこんな風に一緒に飲める友人が住んでいることは感謝である。この晩もてくてくと一緒に歩きながら家路に着いた。結局4時間くらいいたのかな?あまり覚えてないけど・・・。
半径2キロの地味な休日の過ごし方。それもいい!と感じた一日であった。