このゴールデンウィーク中は、読書に大きな時間を当てようと心に決め過ごしている。
その中で読んだ1冊。教科書シリーズ第2弾(?)

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則 星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
(2010/04/15)
中沢 康彦

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星野リゾートの星野さんの経営スタイルは、講演に参加したことと「プロフェッショナル 仕事の流儀」や「カンブリア宮殿」などのメディアで目に触れ、度々学ぶことはあった。
よく言われていた事は、この本書にも書かれているように教科書通りに進めることが重要ということ。
教科書に書かれていることは正しく、教科書通りでうまくいかないとしたら、理解や取り組みが足りないと断言されている。
その星野さんの実践を事業の取り組みの中で起こったケースと参考にした教科書を絡めながら、戦略の有効性について書かれている。
事業の課題は様々なケースがあり、過去の経験が必ずしも参考になるわけではない。常に新しい課題、難題が向かってくる。
そんな時には、必ずその課題を解決へと導いてくれる教科書の存在があるようだ。その教科書の一部を実行するだけでなく、全てを忠実に理論どおりに実行する事が重要であり、それが「教科書通りに進める」と解釈した。
本書の中で紹介される教科書は30冊にも及び、それを読み解いて実践していくという星野さんの勉強熱心さと行動力には、その飄々とした表情からは想像しにくい経営者としての重たさを感じた。
この本書は、多くの事例が紹介してあるため、一つ一つの事例が簡潔にまとめられている。
「教科書通り」というのであれば、その道のりも一段一段階段を上るようなものであるから、かなりの時間を要しているはず。
欲を言えば、もっと深堀りした内容を拝見したかった。倍くらいのボリュームになっても構わないので・・・。
そうするともっと教科書っぽくなると思うのだが。
今回の教科書では
「売れるもマーケ当るもマーケ マーケティングの22の法則」
「ONE to ONE マーケティング」
「1分間エンパワーメント」
など、今すぐ読んで自分自身の教科書にしたい本もいくつか紹介されていた。
すぐにアマゾンかブックオフに向かわないといけない。
また、星野リゾートのサービスも体験しないといけない。
そう思ってこの夏休みはリゾナーレを予約し、教科書通りできているか確認する事にした。