ポスターだけ見ると男同士の恋愛を描いた作品を想像させる。
どうしようか迷ったが、思いのほか評価が高いのと時間的タイミングで劇場に足を運んだ。
この分野に関心のある観客は多いのか、老若男女結構なお客さんが入っていた。
どの国の作品か確認せずに入場。
映画を観ながら香港か台湾と認識。
途中から台湾作品と確信が持てた。
言葉で理解しろよという話だが・・・。
来年、台湾の予定もあり、ロードムービー的な感覚は参考になるかと思ったが、ほぼ関係なかった。
ただ台湾の美しい光景は魅力的に映った。
簡単に解説すると、盗作疑惑で世間から激しいバッシングを浴びた香港の人気作家が、
死に場所を求め台湾に向かい、そこで出会ったチンピラとの交流を描く。
二人は「鯨が消えた入江」を探し旅に出るのだが、そこから真の関係性が明らかになっていく。
途中まではやはり男同士の友情というよりも恋愛に発展しそうな匂い。
チープな恋愛映画を予想させ、観る映画を間違えたかと錯覚を招く。
演出なのか、僕が勝手に思い込んだかは不明。
それでも気がつくと二人の微妙な関係にのめり込んでいく。
生きる気力を取り戻した人気作家は香港に戻るが、チンピラとは中途半端なカタチで別れることに。
そこから一気に物語が進行し、謎めいたチンピラの姿が明らかになる。
この説明だと理解できないかもしれないが、伏線回収と共に感動を招く。
「なるほど、この展開なのか・・・」
映画の終盤になって作品の評価の高さを理解することができた。
人気作家ティエンユーを演じたテレンス・ラウや
チンピラ役のフェンディ・ファンがどこまで人気の俳優かは全く知らない。
本国では話題性もありヒットしているかもしれないが、日本ではあまり話題にもなっていない。
一部のコアなファンが楽しむだけかも・・・。
そんな作品に出会うのも偶然。
たまたま映画を観るタイミングがあっただけ。
本作も偶然の世界を描いているともいえる。
意図的に映画を観るのもいいが、時にはこんな機会があってもいい。
そんなことを思った作品だった。