gonegirl1

この作品はレイトショーで生ビールを飲みながら観た。
シチュエーションとしてはバッチリだと思う。
昼間の健康的な時間帯には似合わない映画だ(笑)。

その辺のホラー映画よりよっぽど恐ろしく、その辺の人間ドラマよりはるかにドロドロしている。
先日、ブログに書いた「さよなら渓谷」でも平凡な生活の方がシアワセと言ったが、
本作を観てしまうとあちらの世界はまだ可愛いのかもしれない。

結婚して20年以上経つとお互いに対して無関心となり、何を考えているのか無頓着になってくるが、
その方がむしろ健全と言えるのかもしれない。
お互いが空気のような存在の方が妙な犯罪には突き進まないであろう。

この映画を観た男性諸氏は女性の怖さを改めて認識するはず。
女性には女性の言い分はあるだろうが、
「いざとなったら、こんなふうになっちゃうわよ。フフフ・・」
と密かに思っている方も意外と多かったりして・・・・(汗)。
あ~、女性の方が逞しく強い。
こりゃあ勝てっこないな。

エミリー役を演じた ロザムンド・パイクは女性の笑顔の裏側にある素の自分を巧みに演じたと思う。
世の男性はあの美しさの翻弄され、気づいた時にはとんでもないことになっている。
あんな危機的な状況も乗り越える計り知れない強さは見習うにも見習えない。
やっぱ女性は怖いですね。
気をつけて行動しないと・・・(苦笑)。

本作は男女の人間関係だけでなく、現代の社会環境も上手く表現していた。
マスコミの横暴、ソーシャルの危うさ、情報操作による行動心理など、
気づかないうちに自分たちが陥りそうな罠も上手く映画に絡めていた。
facebookでくだらない投稿ばかりしているといつか嵌められるかな(笑)。

今年は月2本のペースで映画館に通うという宣言をした。
これが年明け第一弾。それが相応しいかどうかはともかく、かなり衝撃的な作品。
もっと前向きな映画を観るべきだったかな・・・。

ただ世の中の優柔不断な男性はぜひ、観るべきだと思う(笑)。