これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 番外編 冷やし担々麺

今回も円頓寺を離れます。
夏休みだから仕方ありません。
人気食べ物ブロガーも夏休みらしい動きをしなければなりません。

最近、名古屋駅周辺は活況です。
大名古屋ビルヂングもでき、KITTE名古屋もでき、
話題のレストランが結集しています。

浅はかなグルメブロガーは安易な行動をするでしょう。
すぐに流行を追ったレポートをするでしょう。
それでは人気食べ物ブロガーへの道は遠いのです。
流行に流されないのが、人気食べ物ブロガーとしてあるべき姿。
本当は混雑しているからという単純で浅はかな理由ですが、最新グルメは登場しません。

KITTE名古屋の隣の地下道を通り、ルーセントタワーに行ってきました。

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この地下道はとても静かです。
たいした距離はありませんが、随分、長い道のりのような気がしてしまいます。
その方が食欲が増します。
美味しい食事を楽しむことができます。

ルーセントタワー2階にある「中国料理 吉珍樓」さんに行ってきました。

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担々麺が有名です。夜はフカヒレも食べさせてくれます。
ちょっと豪勢な雰囲気を持つお店です。

この日は家人と一緒でした。
たまには見栄を張りランチを食べなければなりません。

「すいません、ビールと麻婆豆腐をお願いします。」
食事に入る前に舌を慣れさせなければなりません。
麻婆豆腐は小辛、中辛、大辛から選べます。
あくまでも舌を調整するためです。
冒険をせず中辛をお願いしました。

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石鍋がグツグツと音を立てています。
「お~、なかなか、やるじゃないか・・・」
汗をかきながらビールを飲みながら本番を迎えます。
熱さが堪えたこともあり、冷やし担々麺を注文してしまいました。

冷やし担々麺ランチ 1300円

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横から見るとよく分かりませんので上から取り直します。
食べ物グルメの師匠もたまに行うテクニックです。

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ちょっとお洒落な担々麺に見えてきます。
女性が喜びそうな可憐な姿を見せています。
この後にドッと大量の汗をかくことは誰も分かりません。

麻婆豆腐で調整した舌は冴えまくります。
すいすいと冷やし担々麺が口に運ばれます。
爽やかな辛さが広がります。

「お~、いいぞ、いいぞ、この後、ドッと汗をかくぞ!」
と家人に気づかれないように呟きます。
しかし、一向に汗をかく気配はありません。
麻婆豆腐で力を使い切ってしまったのかもしれません。
結局、ほとんど汗をかくことなく食べ終えてしまいました。

「あれっ、これでいいのか・・・。たまにはこれもありだな」
自分を納得させます。
辛さは中途半端でしたがとても美味しかったです。

ブログも何とも中途半端な感じです。
「オレもいつも完璧じゃないのさ」
とここでも自分を納得させます。

ごちそうさまでした。
来週はどこへ行きましょうか・・・。

陸王

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いかにも池井戸作品といえるような展開。
ケチな銀行も嫌らしい大手企業も定番中の定番。
池井戸ファンは何となく予測できてしまう。
著者はあえてそれを狙っているのではとも思えてしまうほど。

多分、その定番路線をあえて選び本書を書き上げているのだろう。
だからと言って、すべて読み取れるわけではない。
ワンパターンで済ますストーリーではない。

どんどん吸い込まれ、588ページにも及ぶ大作を一気に読んでしまう。
その力強さと読者を共感させる力は同じ岐阜県人にとって誇り。
あんまし関係ないかな(笑)。

今回はマラソンシューズをテーマにしている。
少なからずランナーの一人として、ここに書かれているランナーとしての悩みは理解できる。
そのあたりのリサーチ力や共感度はさすが。
単に企業小説に強い作家ではない力も証明されている。
そんな点からも読むべき一冊だと思う。
それは池井戸ファンであっても、そうじゃなくても。

そして、思う。
これってドラマになりそうだと・・・。
来年4月からTBS系日曜21時からのドラマで放映されるんじゃないかな(笑)。
主役は誰が似合うかな。
う~ん、そうだな。
竹野内豊氏とか、浅野忠信氏とか。
固さをちょっと崩させて・・・。

僕としては一層のこと、映画を製作してもらいたい。
2時間半のドラマチックな映画を作ってもらいたい。
必ず観に行く。

池井戸作品の主人公は中小企業のオヤジ(社長)。
今回もそう。
それだけでも感情移入するが、その背景に自分をダブらせながら読む。
オーバーラップさせることも多い。

そこで本書で改めて感じたのはお金の重要性。
結局、お金がなればそのアイデアも情熱も生かすことができない。
会社自体の存続も危うくなる。銀行との交渉も命懸け。
そんなことを思うといかに僕がラクをしているか。
また、資金繰りという重要な仕事から解放されているか。
反対に未熟さを感じてしまったり・・・。
そんなことも教えてくれる。

経営者もビジネスマンもアスリートも読んだ方がいいと思えた一冊であった。

「不運と思うな。」を読む

読書の夏。読書の夏休み。
今回は「大人の流儀6 不運と思うな。」
このシリーズはずっと読み続けているが、すでに6巻。

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新書ともいえない微妙なサイズがこのシリーズの特徴でもあり、一貫したスタイル。
新書より少し高い値段にするにはいい戦略かも・・・。
単純に僕がそう思っているだけかもしれないけど(笑)。

過去のブログでもこのシリーズは取り上げているので、
おヒマな方は読んでもらえればと思うが、感想はいつも同じ。
伊集院静氏のような人生を送りたい、あ~いった生き方をしたいということ。
男として憧れる存在。
もちろん才能があり、運を味方につけているも大きいと思うが、それだけではない。

一般的な人よりも真剣に人に向き合っている、ように思える。
それだけでも新しい価値に繋がる。
その自由さ、遠慮のなさが憧憬の対象となり安定的な読者を呼び込んでいる。
僕が思うに伊集院氏の読者は半分はあの生き方に憧れているだけだろう。
あんな男になりたいと・・・。

このシリーズは週刊誌のコラムがまとめられて一冊の書籍として構成されている。
その一つに「愚かでいいんだ。」というとても嬉しいコラムがある。
それは飲み過ぎてホテルで立ち上がることができない状況を描いたもの。
60代半ばを迎えてもそんな姿の披露は純粋に羨ましい。

そして、自信がつく。
僕はさすがに家でもホテルで靴を履いたまま寝てることはない。
いくらベロベロ状態でもそこまでは酷くない(笑)。
それでも僕は愚か者本部長として名古屋では認められた存在。
(なんじゃ、そりゃ・・・笑)

著者に「愚かでいいんだ。」と励まされると
ますますその道を極めようと思ってしまうじゃないか。
自分自身が認められている気がして安心してしまう。

すべて肯定的に捉えるのが大切ですね(笑)。

そんなことばかりが書かれているわけではない。
人がどう出会い、どう別れるか、その心の在り方についても書かれている。
それは積み重ねてきた人生の重さでもある。
そうなると僕はまだまだ経験が足りない。

それを知るだけでも読む価値がある。
もっと懸命に生きなければならない。

さらばカリスマ

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ついこの類の本を手に取ってしまう。
『さらばカリスマ セブン&アイ「鈴木」王国の終焉』
どうしてマスコミは大袈裟に表現したがるのだろうか。

それが売上に直結する意図は否定しないが、
中立的立場にある存在が必要以上に相手を貶めているような気がしないわけでもない。
これも否定するわけではないが、本書を執筆した記者は会社を経営した経験はないはず。

どの選択正しく、どの選択が間違っていたかなんて、結果から判断するに過ぎない。
当事者として、その状況の中でどうジャッジするかはその本人しか分からない。
心の葛藤を表現するのは不可能だ。
それを見事に表現してしまう記者はやはり優秀なのだろう(笑)。

僕が言うのもおこがましいし、そんな立場にないのは承知しているが、
やはり鈴木会長の退任は遅すぎたのではないか。
先端の経営をしていたとはいえ、80歳を超えて経営トップに立つのはいかがかと思う。

それはどんな優秀な経営者でもそう。
孫さんにしても柳井さんにしても80歳を超えて経営をしてはいけない。
これは僕の勝手な持論なので正しいとは思わないが、そう考える。
後を継ぐ者は時間が掛かれば掛かるほどカリスマを抜くことはできない。
その存在の大きさに委縮するのが当たり前なこと。
次の者がメチャ優秀であっても・・・。

と本書に関係ないことツラツラと書いてしまった(苦笑)。

本書には話題になった記者会見から、その前後の一連の騒動、
コンビニの歴史、もっとも大切な今後の予測まで書かれている。
どんなに順調に成長している会社でも必ず闇は抱えているということ。
一定の対立は生まれるということ。
全てが上手くいくわけではない。

組織や会社が大きくなることで、マイナスを抱えることも多い。
イトーヨーカ堂に限らず、西部・そごう、ニッセンをどう展開していくのか。
簡単にリストラすればいいわけでもないだろう。
僕にはさっぱり分からない。

そう考えるとセブン&アイの社長に就任した井坂氏の難題にぶつかっていく。
辞める辞めないというゴタゴタのほうが余程楽ではないだろうか。
メディアに対しては前向きな言葉が並ぶ。
それはトップとして当然というべき行為。
しかし、本音をつい漏らしたくなる場面もあるのではないか。

名作ドラマ「ハゲタカ」のワンシーンを思い出した。
カリスマ経営者大木昇三郎から引き継いだ塚本社長がタクシーの中でつぶやく。
「大空電機には工場の隅に転がるネジ1個にも大木昇三郎が宿っている。後を継ぐ者は地獄だよ。」

そうならないことを願いたい。

仕事、休み、仕事、夏休み

今日は「山の日」。
今年から施行された理由はあまり調べる気にならない。
盆前に中途半端な祝日は要らないと思うが、そんなことを言うと叱られるかな(笑)。

名大社では13日~16日が夏季休暇。
それとは別に7月から9月の間で2日間取得できる。
明日を休日にすれば6連休、明日と17日を休日にすれば7連休。
7連休のメンバーは誰もいないが、6連休は結構な人数。
夏休みを有意義に使ってもらいたい。

僕の今週のスケジュールはこんな感じ。
9日(火)は義父の命日だったので一日休みをもらい、そして今日は祝日。
明日、一日出勤して、4連休。
今週は一日おきに会社に行くだけ。

仕事、休み、仕事、休み、仕事、夏休み、となる。
う~ん、集中力に欠く。
すれ違いで全く顔を合わせないメンバーも結構いるんじゃないか。
その方が喜ばれたりするかもしれないけど。
やるべきことも多く、予定も入っているが、どうも調子が良くない。
リズムに乗り切れない感じだ。
そう思うと「山の日」って、要らないんじゃないの?
自分勝手ですみません(笑)。

さて、この夏休み、どう過ごすか。
実家に顔を出すくらいで他の予定がない。
娘はバイトと友達の遊びで予定がいっぱい。
息子は塾の合宿があるという。
それは嫁さんと2人きりの時間が長いということ。
うむ、会社より緊張するじゃないか・・・。

理由をつけて会社に行こうと思ったが、それはさすがに止めておこう。
静かに目立たず従順な数日間としたい。
嫁さんサービスもたまにはしてみるかな。

こう毎日暑いと体を鍛える気にもならないが、少しは走り込む日々にもしたい。
多分、1日5km程度しか走らないとは思うが、
夏バテしない体力は休日中に作っておかねばならない。
先日、学んだ読書術も含め、じっくり本も読まないと・・・。
勉強会で若手やNEXT4に強いるばかりじゃいけない。

と華やかな予定が全くない夏休み。
渋滞や混雑でストレスを感じるのではなく、
気持ちをリフレッシュし、休み明け向け体調を整えていきたい。

家にずっといた方がストレスになるという話もありますが・・・(笑)。

食べ物のはなし 番外編 ベトコンラーメン

毎日、暑い日が続きます。
(オリンピックも熱いです。体操ニッポンおめでとう!)
名古屋の気温も連日35度を超えます。
少し外に出ただけで汗をグッショリかいてしまいます。
営業時代はそれが当たり前でした。
年を取ったせいか、もしくは普段、社内にいるせいか、
以前より暑さに弱くなっている気がします。
そんな自分が情けなくなります。

人気食べ物ブロガーも体力勝負です。
夏バテは禁物なのです。
パワーをつけなければなりません。
中川区春田にある「新京」さんに行ってきました。

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こちらはベトコンラーメンが有名なお店。愛知県に4店舗あります。
あまりチェーン店には行かない人気ブロガーですが、
こちらは自宅から近く便利です。
スタミナをつけるには行かねばなりません。

この日は休日。世間は夏休み。
昼から飲んでも誰も文句は言いません。
いや、むしろこれからの仕事を考えた場合、休日にしっかりと休養を取り、
仕事への準備を万全にしなければなりません。

「すいませ~ん、生ビール大ジョッキと唐揚げハーフを下さい。」

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唐揚げを待っている間にビールが半分になってしまいました。
こちらはハーフの唐揚げですが、結構なボリュームです。
ビールのあてには最高です。
どんどん飲みたくなりますが、これはあくまで食べ物ブログです。
飲んだくれブログではありません。
美味しい食事を美味しくレポートする必要があるのです。
気を取り直し、ベトコンラーメンを注文します。

ベトコンラーメン 750円

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まるごとのニンニクが数多く入っています。
数えることはありませんので、いくつ入ってるかは分かりません。
ニラ、もやしもたっぷり。
辛さもじわっと体を包み、汗が流れ出します。
夏にはベストなラーメンです。

ベトコンラーメンの発祥も聞いたことがありますが忘れました。
台湾ラーメンは名古屋発祥と言われています。
昨年、ベトナムに行きましたが、ベトコンラーメンに出会うことはありませんでした。

「もしかしたら名古屋発?」
と思い、改めて調べてみました。
なんとベストコンディションラーメンの略。
ベトナムとは全く関係ありませんでした。
名古屋の人はこんなネーミングが得意なようです。

においが気になるところですが、休日なので関係ありません。
丸ごとにんにくも一つ残らず食べきります。
どんどん力がみなぎっていくような気がします。

「なかなか、やるじゃないか・・・」
この暑い夏も乗り越えることができそうです。
ごちそうさまでした。

今年も行ったよ。「チャレンジフォーラム」

一昨日の土曜日はNPO法人G-netさんのイベント「チャレンジフォーラム2016」に参加。
昨年は数年ぶりに参加し、パネルトークで喋らせてもらったが、今年は純粋な一参加者。

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ここのところG-netさんとの絡みは多い。
昨年は代表の秋元さんや南田さんを中心に「UIJターン人材拠点事業」で
会社としても大変お世話になった。
うちのメンバーもG-netスタッフと関わることで大きな刺激も頂いた。
同じ方向性の事業を営む者同志でもその手法は大きく異なる。
名大社が持ち得ない力をG-netさんが持っているため学ぶ点も多かった。
お互いにとって有益な機会だったと思う。

この「チャレンジフォーラム2016」は一年間の事業報告から始まり、
地域で精力的な活動を行う企業、団体が発表を行う。

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秋元さんは相変わらず話が上手い。
多分、岐阜県で一番上手い。
僕はぶっつけ本番の適当な話ばかりしているので、
一度、真剣にそのやり方を学んでみたい(笑)。

参加者は約半分が学生で約半分が社会人や経営者。
参加学生もG-netらしく自らに問題意識を持つ前向きな連中が多い。

今回は大まかにいうと3部構成でいくつかの発表が行われた。
全ての話が僕にとっても刺激的。
全部紹介したいところだが、書ききれないので端折らせてもらう(笑)。

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LGBTが過ごしやすい社会を実現するために研修や講演活動を行うon the Ground Projectの市川代表。
ご自身のことを自虐的に面白く語られながらその必要性を説いていく。
まだまだ社会的認識は低く、取り組みも少ない。
うちの会社も何もやっていないのが正直なところ。
しかし、その重要性は十分感じる。
その第一人者としての存在感を示してもらった。

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パネルセッションは「チャレンジにやさしいまち、企業、大学」と称して4人のパネラーが
それぞれの立場で地元との関わりやどう新しい試みを行うかを熱く語られた。

地域、地元で生きていくことは自分たちも同じ。
僕らはどうしても地元企業寄りになってしまうが、向かう方向は近い。
その点でも参考にさせてもらった。
フロアセッションではテーブル内でチャレンジについて情報共有。

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なぜか名大社でもお馴染み(?)のイワタツール岩田社長は発表されていた(笑)。
さすが!

最後は元FC岐阜、まんまる笑店の恩田社長のスペシャルスピーチ。
恩田社長のことは少し前のブログで書かせてもらった。
今回の話も参加者に勇気を与えていた。

イベント終了後は懇親会もあったが、参加せず。
懇親会に出ないなんて自分でも信じ難いがたまにはそんなこともある。
知ったメンバーも多かったので、ほんと行きたかった。

G-netさんはある意味、競合に近い。
ライバル意識は大事だが、睨み合っても仕方ない。
同じ志を持つ仲間として今後も接していくべき存在。

これからも勉強させてね(笑)。
ありがとうございました。

映画「シン・ゴジラ」

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これは戦争映画。
それも社会派戦争映画だというのが観終わった後の感想。
ゴジラの存在が日本を攻撃してくる某国を表しているんじゃないかと勝手に錯覚してしまった。
少し前に読んだ「カエルの楽園」に似ているとも言っていい。

実際は全く似ても似つかない内容だが、訴えたいことは近いのではないだろうか。
現代の日本の在り方、政治家の使命と課題、米国との関係性。
それぞれが混じり合い浮き彫りになったような気がしたのは僕だけだろうか・・・。

こんなふうに書くと小難しい根暗な映画かと思われてしまうが、そうではない。
単純に楽しむことができる。
最初に登場するゴジラの顔はそのイメージを完全にぶち壊すし、
自分が知っている東京の街が次から次へと破壊されるシーンにリアルさを感じないわけではない。
それが妙な恐ろしさとなり、娯楽映画として醍醐味を味わうことになる。
ゴジラの登場しないシーンでも、ダレることなく緊張感が保たれている。

また、出演する俳優陣がユニークだ。
友情出演とか特別出演で有名な俳優がワンシーンだけ登場するのはよくあるパターンだが、
本作では随所にみられる。
それもこの作品は犬童一心や塚本晋也、原一男など映画監督が役者で出演している。
分からない人には全く分からない力の入れようだ(笑)。
僕も最後のテロップで知っただけだけど・・・。

そして、感傷的なシーンが極力カットされ、お涙頂戴と思わせるシーンがないのもいい。
重大な決断をする日本の総理大臣がいとも簡単に亡くなってしまうのだ。
(あっ、ネタバレ。これくらい、いいか・・・)

それほど「ゴジラ」に関心のない僕は、もし映画館で予告編を観ていなかったら、
本作は観なかったかもしれない。
それだけインパクトの強く、興味をそそられる予告編だった。
いい意味で乗っけられた。

今でも分からないのが「シン・ゴジラ」の「シン」。
「新・ゴジラ」なのか「真・ゴジラ」なのか「神・ゴジラ」なのか・・・。
誰か教えて欲しい。

読書術を学ぶ

昨日は同級生経営者でもある株式会社サンコー櫻山社長主催の
「バリュー・アップセミナー豪華特別編ふたたび」に参加。
何が豪華で何が特別なのかと考え込んでしまうが(笑)、
とにかく評判が高いセミナーが行われたのだ。

講師は知る人ぞ知る川原悠伍氏。

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僕は3年前に行われた伝説の「ハゲタカ上映会」で知り合い、今は古事記の会でもご一緒している。
19歳で起業し今年で25年。
これまで7つの会社を興し、軌道に乗った段階で部下に経営を任せ、
今は完全にオーナーとして悠々自適な生活を送られている。
とても羨ましい立場。
(そんな言い方すると叱られるかな・・・笑)

その経歴にも驚くが、彼の本質を突く一言は周りの経営者も凍り付かせるほど鋭い。
どこでその力を身に着けてきたかが気になるところだが、そのヒントがこのセミナーに隠されていた。

川原さんはいつも手ぶら。
鞄も持たなければペンやノートも持っていない。
スマホひとつだ。
全てが頭の中に入っているといっても大袈裟ではない。

川原さんのあり方、考え方、やり方の積み重ねがそうさせたようだ。
その一つが本の読み方。年間1000冊読んでいるという。
そう第一部は「年間1000冊読める!実践読書術ふたたび」

彼が新聞や書籍に投じた金額は25年で2億円。
それが高いか低いかよく分からないので、自分の投資額を計算してみた。
ざっと僕の場合、月額(新聞2紙、書籍4冊、雑誌1冊)13,000円×12ヶ月×25年=390万。
う~ん、ビミョー・・・。
そんな使っていないほうではないと思うが、比べ物にならない。
完全に鼻クソ状態(笑)。

川原さんは部下やお客さんに気前よく本を配っている分を差し引てもその額は驚く。
そんな彼の読書術を学ばせてもらった。
まさに目から鱗。
何を学んだかを披露したいが、ブログでは止めておく。
もったいぶるわけではないが、直接、話を聞いてもらったほうがいい。
ケチと思わないで欲しい(笑)。

このセミナー終了後、社内で若手勉強会を行った。
そこで学んだことを一部活かさせてもらった。
それをヒントとしてもらいたい。
この勉強会では若手社員が課題図書の感想をお互いに述べ合う単純なものだが、
次回以降、もう少し工夫を凝らすとした。

1.本を読む目的を決める
2.心に響くキーワードや文章を10個選ぶ
3.そのキーワードや文章を基に行動目標を決める
というもの。

参加された方は、「あ~、なるほどね・・・」と思ってもらえるかもしれない。
そうすることで本を読む質は上がると推測できる。
こんな活かし方ができるだけでもセミナーに参加した甲斐があった。

セミナーの第2部は櫻山さん。

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同族企業を学ぶ同志として、中小同族企業のこれからについての講義。
今回は顧客を増やすインサイトについて勉強させてもらった。

今日から読書をする目的が変わってきそうだ。
川原さんのようになるのは難しいが、一定時間集中して自分自身に目標を与えるのも重要。
生かすも殺すも自分次第だね。

勉強になりました。
ありがとうございました。

「切り捨てSONY」を読む

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3年目のコンドーに借りて読んだ一冊。
トップが若手社員に本を借りるなんて、セコいと思われるだろうが、
そんなことはどうでもいい(笑)。
月1回、実施している若手勉強会でコンドーがこの本を紹介し感想を述べたため、
気になって借りたのだ。

こういったノンフィクションで企業の実態を学んでいくことは重要。
若いうちからいろんなケースを学ぶことは将来的にも役に立つ。
彼の感じ方と僕の感じ方は年齢や経験の差があるので異なるだろうが、
少なからず衝撃を与えたようだ。

本書では90年代後半から始まったリストラを、多くの対象者の取材を通して克明に描いている。
その分、リアルさが伝わってくる。
リストラ対象者を中心に語られている分、被害者意識を感じなくもないが、
これが冷静に見た、客観的に捉えた実態だろう。

僕ら世代のソニーのイメージは先進的でカッコいい企業の象徴だった。
今や悪人代表みたいになっているが(苦笑)、
出井さんが登場した時はソニーの新時代が始まったとも錯覚したものだ。
確かにいい時代も瞬間的にはあったかもしれないが、
90年代後半から現在に至るまでソニーはリストラと共に歩んでいるのは間違いない。

少し前にソニーに勤めている方と飲んだことがあり、
企業の組織について語り合ったことがあった。
酷く組織について否定的で会社そのものに不信感を抱いているように感じた。
その時は分からなかったが、なぜそんなふうにネガティブに思っていたかは
本書を読めば一発で腑に落ちる。

ここで描かれる組織でヤル気を出せというのはムリな話。
人を人として見るのではなく、単にコストとしてしか感じていない。
仕事で実績を残してきた優秀な社員も年齢や部門だけでリストラ対象となり、
キャリア支援室なんて呼ばれる部屋に送り込まれ飼い殺しにあう。
尋常な精神では持ちこたえることはできない。

退職金の積み増しという配慮はあったのかもしれないが、
ストリンガー社長の年棒8億円の前ではあまり意味はなさない。
僕が不思議でならないのは、なぜ会社が酷い状態で社長の年棒が上がり、
それも4億とか8億とかとてつもない金額になってしまうのか。
全く理解不能。
バッサバッサ人を切れるのもトップが切られる側の社員の顔も性格も知らない方だろう。
その人との仕事経験や背後にある家族を少しでも知っていたら、簡単にはできないはずだ。
それが情けとなり致命的になってしまうかもしれないが、
会社とはそんな運命共同体であるとも言えるんではないだろうか。

×××××名のリストラとか×××億円の営業赤字と数字で書いてしまうのは簡単だが、
その一人一人を見ていけば、簡単に数字で言うことなんてできないはず。
そう思うとデカい組織なんてあまり魅力に感じない。
それは個人的なやっかみではなく素直にそう思うのだ。

しかし、一般的にみればソニーは優良企業で大手の一社。
20~30名の企業より魅力的に映る。
トップが全従業員の性格も趣味も知っている方がステキと思うのは僕のひがみでしかないのだろうか。
とつらつらと非難に近いことばかり書いてしまった。

これを他人事として捉えるのではなく、自分事として捉えなければならない。
自分が何をなすべきか・・・。
伊那食品工業の塚越会長ではないが、それを誤らなければ間違いは起きないはず。
反面教師として読んでおくことで学ぶべき点は多い。