これからも前向きに 名大社会長ブログ

感謝!那古野塾NEXT

約3ヶ月間行われた那古野塾NEXTが6日(火)に終了した。
全10回11名の講師を招いての勉強会。業種や規模は様々だが、経営者自らの講演は力強く説得力があり、何よりも仕事のヤリガイを感じる素晴らしいものだった。
最後の講演はブロンコビリー社長の竹市靖公氏。
「ピンチをチャンスに」というタイトルで、何もない創業期からBSEによる倒産の危機に陥った状況、業界屈指の高収益企業へ成長するまでの過程を話して頂いた。
僕は初めてご挨拶するのだが、竹市社長はどこかでお見かけした事があると記憶する。思い出してみるとブロンコビリーの店舗数がまだ少なかった頃、名大社の企業展にて竹市社長が自らブースに座られていたのだ。
(今や東証上場企業のトップが若かりし頃は名大社のイベントに出席。うれしいではないですか!)
創業時は全くお客様が入らず、1日の売上が3000円程度の時もあったという。その後、順調に店舗数を増やし売上を伸ばしてきたのだが、2001年のBSE問題で大赤字となり、倒産の危機に見舞われた。自分たちの業務とは無関係の外部環境がもたらしたその不幸。
確かその時期は僕も営業として焼肉チェーンを担当していた事もあり、売上が急激に下がっていく様子をまざまざとみてきた。ホント大変だった。
そんな厳しい環境下でも、社員のほとんどは会社を辞めず残ってくれたとのこと。その時に「会社を潰したら申し訳ない」「必ずこの人たちを幸せにする」と思ったという。
それが「利他の心を持つこと」に繋がり、現在の経営に結びついているようだ。
普通に考えればBSE問題は自分の責任ではないと思うところだが、竹市社長は全て自分に原因があると判断。頭では理解できるが、それを真摯に受け止めるのは相当難しいと思う。竹市社長は謙虚に自分は優秀でないと連発されていたが、その強さを持っているかいないかでトップの存在価値は大きく変わる。
また、優れた人と付き合うため、いろんな場に出かけ話を聞く事も継続されていた。これも簡単そうで難しい。
何もない僕からすれば、まずは真似て吸収すること。自責の念と行動力はすぐにでも見習わなければならない。
1時間程度の講演は、そのシーンをイメージしながら拝聴すると、あっという間の時間となってしまった。
講演終了後は懇親会。
同じ受講生(と言っても僕より先輩経営者が多い)と一緒に酒を酌み交わしながら、これまでを振り返った。最後に発表された皆勤賞には僕も含まれていた。仕事の関係で2回ほど中座したので、その資格はないと自覚するが、温かい目で見て頂いた。(インチキだな・・・)
この那古野塾では、これまで接点のなかった経営者の方との出会いもあり、有意義な時間を過ごす事が出来た。
話も尽きず、錦三丁目にも向かってしまった。(笑)
感謝!那古野塾NEXT
機会があれば、また参加したい。

やっぱり残念!グランパス

一昨日行われた「2011Jリーグ・アワード」において、名古屋グランパスの楢崎、闘莉王、藤本、ケネディの4選手がベストイレブンに選ばれた。
優勝していないチームから4名の選出はうれしいが、優勝できなかったという事実はモーレツに悔しい。勝ち点差1のほんのわずかな差。得失点差で言えばグランパスが上回る。しかし、この勝ち点1が全て。これが天と地と差であることは間違いない。
今更、あの試合に引き分けていればなんてくだらないことはいうつもりもないが、1試合の重さを十分に感じた本年のJリーグであった。
最終節の3日(土)は企業展&転職フェアでゲームを見ることはできず、結果はtwitterで知ることとなった。数々のツイートを読むだけでも、手に汗握る状況は理解できた。レイソル、ガンバのサポーター含め、ドキドキハラハラの90分であったことは容易に想像もできた。
グランパスらしい勝利で最終節を飾ったわけだが、結果は2位。
惜しくも2連覇にはならず。翌日からはありがとうセールになってしまった。来年は出足の躓きをなくし、再度優勝をしてもらいたい。きっとできるはず。ドラゴンズとのアベック優勝も名古屋人としては何よりもうれしい事だし・・・。
それにしても優勝したレイソルには素直に拍手!
ネルシーニョ監督の選手の起用法も素晴らしいし、ほとんど名前と顔が一致しない(スミマセン)選手たちもインタビューを見る限り、清々しかった。スポーツニュースを見て、迂闊にも感動してしまった。
オメデトウゴザイマス!
それでも、やっぱり残念だ!
来シーズンは頼んだぞ!

采配

采配 采配
(2011/11/17)
落合博満

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今、この時期に本書を読む僕はただのミーハーなのかもしれない。しかし、それでも構わない。
ドラゴンズが優勝し落合監督が退任したこのタイミングで、どのようなチーム作りをしてきたかに深く興味を持ってしまったのだから・・・。
きっと読者は野球ファンよりも仕事に何らかの課題を持つビジネスマンや経営者が多いだろう。それだけ仕事を遂行していく上でヒントとなる言葉が多く詰め込まれている。
目的はあくまでも日本一強いチームを作ること。
その目的を達成するにはどうすればいいのか、それだけを考えてチームを作ってきた。ゲームがつまらないなど批判を受ける事もあったが、8年間で4度の優勝という実績を見れば否定はできない。ビジネスと一緒で結果が問われる世界なのだ。
ドラゴンズ史上最も成績を残しているのも関わらず、本人の認識は違うようだ。8年に4回も優勝したのではなく、4回も負けてしまったという認識。常に目標は日本一なのだ。
また、選手の見方や評価も企業の経営者に近い。
それは大学を中退してサラリーマン生活を5年送った事も少なからず影響しているのだろう。著者の戦略策定の比較や参考対象は他チームではなく、企業にあるように思えてならない。ビジネス層を読者の対象としている理由もあるだろうが、発せられる言葉の端々にそれを感じるのだ。
そして、選手への接し方もプロと言える。
どんな接し方が選手にプレッシャーを与え、どんな言葉を使うことが選手の思考能力を高め、どんな起用方法が競争意識を高めるということを根拠を持って示している。そこにはうわべだけでない愛情を持ちながら・・・。
本書を読みながら「オシムの言葉」を思い出した。表現の違いがあるにせよ、選手への想いは通ずるものがあった。練習の厳しさも同様であるが・・・。
タイトルの「采配」。このタイトルの意味はチームでの采配を指すのではない。それは本書のラストに書かれてある。なるほどね・・・。
読み終えた後、もう一年、落合氏の采配が見たくなってしまった。
そんな1冊であった。

運命を引き寄せろ!

10月からスタートした毎週火曜夕方の那古野塾も残すところ、あと1回となった。時間の経過は早い。
今週はコンニャクを製造するサン食品株式会社の加藤社長の講演。
タイトルは”「何のために」を追求して新しい価値を創出する”。
経営者は何のために働くのかを明確にして、その事業に取り組む必要があるというのが講演の主旨であったが、僕が最も響いたのは別の内容。ブログのタイトルにしたようなことなのだ。
これではサッパリ理解できないと思うので、講演の内容を要約して解説。
加藤社長はサラリーマン勤めをした後、父親の事業を引き継ぐ為にサン食品に入社。会社に入る理由は親孝行するためと世界にコンニャクを広めるため。
「何のために」は明確なのだが、当時ははっきりと言えなかったとのこと。また、次第に当初の目的も薄れ、安易に規模の拡大を目的にしてしまった。売上が伸びたものの採算性構造は芳しくなく、そんな時に原料が高騰し、事業拡大が裏目に出て資金不足に陥ったという。
社長自ら懸命に働くも社員のロイヤリティは低く、思うように理解されない。そもそも規模の拡大は社員の疲弊を招いただけで、そこに価値を見出す社員はいなかったのだ。
やることなすこと上手くいかず、眠れない日々も続いたという。そんな時に父親の糖尿病が分かり、看病も必要になってきた。糖尿病を治すための調査をするうちに1冊の書籍に出会う。ある病院の先生が著したその書籍を父親と共有しながら、糖尿病と闘う日が続く。
その頃、「何のために」は親孝行と世界へコンニャクを広めることためだと初心に帰ったという。そして、やったふりは捨て、本来の目的だけを行うことを決意。
そうこうするうちに会社に一本の電話が会社に入る。取り扱うコンニャクに対しての問い合わせだったのだが、その電話の主は驚くことにその書籍の著者。
本来、個人の電話問い合わせを受付けない加藤社長だが、たまたま電話を繋いだのが新入社員でやむを得ず対応したことが、運命の電話となった。名前を聞いた途端、書籍の著者の先生とわかり、問合せとは逆にアポイントを取る。
その先生も個人の対応は全て断っていたというが、この偶然が運命。先生を口説き落とし、共同でコンニャクの新製品を開発することに辿り着く。
今、世界に広まりつつあるコンニャクライスやコンニャクパスタ、コンニャクパンを・・・。それが世界の糖尿病患者に受け入れられている。
これも「何のために」の一つ、世界にコンニャクを広めるという本来の目的に繋がる。
僕の拙い表現力では、その感動を伝えることは難しいかもしれないが、素晴らしい話だった。そこで僕が響いたのが、運命の電話・・・。
講演終了後、加藤社長と話をさせて頂いたが、あの電話がなければ今の自分は存在しないとキッパリと言われた。運命だ。
その運命は、きっと待っているだけではやってこない。引き寄せている力があるということだ。それは何なのかはわからないが、多くの苦労や努力があってこそ、生まれたには違いない。
運命を引き寄せろ!
そのために日々精進しなければならない。
加藤社長、ありがとうございました。

そして、そして転職フェア

12月転職フェア
一昨日の企業展、昨日の新卒ナビの案内に続いて、今回は本日、明日に開催される転職フェアの案内
11月に開催し、今月も開催し、来月も開催する。ここ数年では考えられなかった3ヶ月連続開催。決して無謀な企画を立てているわけではない。
現実問題として、東海地区の転職市場は昨年と比較すると大幅に改善し、エンジニアを中心にあらゆる職種でその求人ニーズが増えている。
大変ありがたいことに今回の転職フェアにも50社の企業に参加頂き、同日開催の企業展を含めると70社を超える企業に参加頂く。会場となるウインクあいちは満杯状態なのだ。
11月に開催した転職フェアでは、新たな告知を加えたことから、これまで転職フェアに馴染みない方の来場もかなりあった。UターンというよりもIターンというべき方の来場者の方も多かった。
ネットが当たり前の時代に、アナログの典型であるイベントに遠隔地から来場いただけるということは、それだけでも意味があるといってもいいだろう。
お互いが直にコミュニケーションを図ることで得られる情報が重要である証。それは目に見えない社風であり、雰囲気であったり・・・。
我々が付き合っているのは、あくまでも人なのだ。話し合わないと理解できないし、共感することも難しい。
天候の不安はあるが、求職者の不安は会話の中でスッキリさせたい。
そう、サインはウインクで・・・。
11時からの開催!

そして、新卒ナビ2013が本日OPEN

今週はバタバタの1週間。
今週末に転職フェア&企業展の同日開催を行うわけだが、本日は名大社DeSu新卒ナビ2013のオープン日。12月以降も、このサイト掲載への営業活動は続くが、本日のオープンに向けての原稿取材や入稿・校正がここ1ヶ月くらいドタバタと続いていた。
イベントの締切と重なっていることもあり、営業を始め全社員に相当な負荷がかかった期間がこの1ヶ月と言えるだろう。
また、2013卒向けのこのサイトの一定の割合は、現役の3年生を取材スタッフとして採用し協力してもらった。クライアントへ訪問し担当者から話を伺い、写真を撮り、原稿を作成し校正を行う一連の作業をお手伝い願ったのだ。
全て学生スタッフに任すわけにはいかないので、担当営業が取材にも同行。助言しながら進める作業は、予想した以上に手間がかかり、結構大変であった。
これも学生のためだと納得してもらったのだが、本来の営業の目的を考えれば、相当な負担だったのは間違いない。特に忙しい時期だっただけに申し訳ない気持ちも強い。
しかし、本年も残すところあと1ヶ月。
しばらくすればボーナスも支給される。(大したことはないですが・・・)
しばらくすれば長期の冬休みもやってくる。(一般的な期間ですが・・・)
・・・ひとり言、ひとり言・・・
それが動機ではないだろうが、多忙な期間を乗り越え、何とか無事に新卒ナビがオープンした。
本年のサイトは、より学生目線を重要視していきたい考え。そのために学生にも協力してもらい取材を行った。名大社でお付き合いいただくクライアントは地元の中小企業が中心のため、取材スタッフの学生も取材先の企業について、全く知らないことも多い。それが却っていいのだ。
今まで自分とは全く縁のなかった企業を取材することで、世の中の仕組みや業界特性も理解できる。何よりもその企業の魅力を肌で感じることができる。中小企業に対しての不安感も解消できるのだ。
まだまだその範囲は小さいものの、学生スタッフや取材先の担当者の声を聞くと評判もいい。既に効果が表れているともいえる。
このサイトについては別の機会にもブログで紹介していきたいが、大手サイトとは異なる学生と企業の距離感が近いサイトを提供していきたい考えだ。
本日掲載されている情報はまだまだ。
これから更に中味を充実させ、お互いにとって有益なサイトを構築したい。

本当に最後の企業展

名大社が新卒イベント事業を撤退するわけではない。
今週末に行う2012年卒対象の企業展が最後の開催になることをタイトルは意味している。別に「本当に~」なんて言わなくてもいいのだが、それには言い訳がましくしないといけない理由がある。
12月企業展
実は最後の企業展は本年8月に実施した。その案内は以前のブログにも書いたのだが、そこから状況が変わり、再度、企業展を開催することになったのだ。
理由はいくつかある。
大きな理由のひとつは、現4年生の内定率が厳しい環境の中で、少しでもそれを改善したいという想いがあったため。(しかし、それだけでは我々の業態としてビジネスとしては成立しない。)
そして、もう一つの大きな理由として、まだまだ積極的に新卒者を採用したい企業が存在したこと。厳しい環境だからといって、ニーズがなくなったわけでも、チャンスがなくなったわけでもない。よりよい機会さえあれば、まだ出会いの場を提供することは可能なのだ。
実際に今回の企業展に参加頂く企業は21社。同日開催の転職フェアの新卒同時募集の企業を含めると50社近くになるのだ。この時期にその社数が参加することは学生にとっても魅力的なはず。まだまだやれることは沢山あるのだ。
この12月は2013年卒の就職サイトがOPENする時期。
同業他社は2013年卒向けの企画を一斉にスタートさせる。この企業展開催日も同業他社がイベントを開催する。
そんな中で2012年卒向けの企画を行う名大社に対して、ビジネスチャンスを逃しているのではないか、トップの経営判断は間違っているのではないかという見方もあるとは思う。
来場数も片や1万名を超えるイベントで、名大社は1000名も来ないだろう。イベントの規模やコンテンツ、派手さも足元に及ばないだろう。
しかし、我々は我々で重要なことを行っているという自負もある。価値のあることを実行している。事実、そう思っている。
だからというわけではないが、8月にファイナル企業展と表現したことを許して頂きたい・・・。
(誤った表現で申し訳ありませんでした。)
まだまだ頑張る学生さんは、ぜひ、ご来場を!

ポーカー・フェース

ポーカー・フェース ポーカー・フェース
(2011/10)
沢木 耕太郎

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好きな作家は誰ですか?と聞かれれば、迷うことなく”沢木耕太郎”と答えるだろう。
(今までそんな機会はないが・・・)
よくありがちだが、「深夜特急」で初めて著者を知り、それからむさぼり読むようになった。20代後半なので遅咲きではあると思うが、そこからは全てに近い作品を読んでいるのではないだろうか。「一瞬の夏」も最高の作品だった。
金子達仁や小松成美あたりのスポーツノンフィクションにはまったキッカケも沢木氏の影響であろう。
そうは言っても、ここ数年は読んでいない。本書は3年ぶりぐらいに読んだ作品じゃないだろうか。(となると、あまり忠実なファンとは言えないかもしれない。)
作品自体に惚れる要素もあるが、僕が惹かれる大きな理由として沢木氏の生き方に憧れている面も多い。自分とは真逆の人生なのに、その考え方や行動はなぜか共感する。本書においても、それを感じる箇所は多かった。酒場のシーンであり、人を想うシーンであり・・・。
そして、偶然に恵まれた作家ということも好きな理由な一つだろう。
本書を読んで気づいたことがあった。少し前に伊集院静氏の「いねむり先生」を読んだのだが、それには主人公である色川武大との深い親交が書かれている。
一方で沢木氏も色川武大との親交が深い。伊集院氏も沢木氏も酒飲みでギャンブル好き。その共通点があるからこそ、親交が深いと思うのだが、二人の性格は似ても似つかない。二人とも手元のお金は全て使ってしまうタイプだと思うが、伊集院氏は更に借金をして使うだろう。
しかし、沢木氏は使い切ったらそれでおしまい。潔く次の欲望を抑えるだろう。あまり良い比較ではないが、そのように性格は全く違う。その違いがお互いの作品にもよく反映されている。僕としては、伊集院氏の作品も好きだが、沢木氏に惹かれる要素が強い。
今までそんな比較を考えた事はなかったが、本書読んでなぜかそんな事を考えてしまった。
組織に頼らす、企業との接点も少なく、あくまでも個人の世界で生きる。そんな人生がうらやましくもある。
だからこそ、大いに惹かれるし、憧れるのだ。
やっぱりビジネス書ばかりでは、つまらない大人になってしまうな。

またまた新しい出会い

今週25日(金)はクラブ愛知の忘年会が行われた。
クラブ愛知とは僕の出身大学の経営者を中心とした経済人で組織される同窓会グループ。これまで同窓会なるものには全然関わってこなかったが、たまたまクライアントの社長が大学の先輩であったのがキッカケで、半ば強制的(?)にその会に入会させて頂いた。
どんな活動を行うかも全く知らないまま会員になったのだが、参加されている方は錚々たるメンバー。
名古屋を代表する上場企業の社長もみえれば、議員さんも多い。僕が関心がなかっただけだが、この東海地区で活躍されている大学OBは思った以上に多い。それだけでもかなり刺激的だ。しかし、いいのか悪いのか平均年齢が高すぎる。
これまで新入会員の勧誘をしてこなかったのか、年配の会員が中心。
なんと45歳の僕が最年少。一番の若手なのだ。2ヶ月に1回開催される勉強会でも、場違いのような気がしてならない。
(本当は決してそんな事はないのだが・・・。)
そんな中で1歳年上の税理士を務める会員の先輩が、もっと裾野を広げるべき活動をされ、大学のfacebookグループページで今回の忘年会の参加を呼びかけた。
集まったのが7名のビジター。うれしい事に僕よりも若い方も多く、そのほとんどが会社経営者。知らないだけでこの地区で活躍されているOBは多いのだ。クラブ愛知の中ではビジター扱いなのだが、会員拡大を目指す会しては貴重な存在。
忘年会の場でも全体の前で挨拶する機会を頂き、会員になるべく方向付けをされたようだ。僕も初めてお会いする方がほとんどだったが、fecebook上で繋がっている方も多く、いとも簡単に親睦を深める事ができた。
クラブ愛知
そして、忘年会終了後は、その若手メンバーを中心に二次会。
開催されたホテルのBarでより親交を深めたのであった。共通点といえば、同じ大学の出身者ということだけ。それ以外には何もないわけだが、それだけでも十分繋がっていける。不思議なもので共通項が一つあるだけで、人間関係を築くことは容易。先輩、後輩と語り合える関係性があっという間にできてしまう。
バシャバシャと携帯で写真を撮り合い、facebook上での情報共有を行ったり。(もちろん、それが中心ではないが・・・)
アナログとデジタルを融合させることでコミュニケーションはより活性化する。それを実感した。
この日も新しい出会いが僕に刺激を与えてくれた。お互いの環境は異なれど、同じような想いを持つ人との出会いはうれしいこと。
素晴らしいハナキンの夜だった。

全ての責任はトップにあり

今週の那古野塾はセレンディップ・コンサルティング(株)の内藤由治氏の講演。内藤氏は名古屋の飲料メーカー ポッカコーポレーションの代表を務められた方なのだが、全く存じ上げず。またまた勉強不足を披露してしまった。
ポッカコーポレーションがバブル崩壊の影響で、不動産投資などの損失を抱えていた時代に辣腕をふるい会社を立て直してきた方だ。
経験を基に話される内容は説得力があり力強かった。
タイトルも「決断のとき、経営者を続けたいか辞めたいか」と迫力のあるもの。
東北電力やオリンパスのこれまでの不祥事の話をされながら、トップとしての無責任さを断罪。企業のトップとしてどう対応するかを強く説かれていた。
一部上場の企業ほどコーポレートガバナンスは名ばかりで機能していない、トップは自分で責任をとらないと・・・。もちろん全てがそんなわけではないが、むしろ大企業よりも中小企業のトップの方が覚悟ができている。辞任したり解任されたりが責任の取り方である大手のトップと、責任が一家離散に直結する中小のトップでは同じ最終形としても形が異なる。
それが今回のタイトルに結び付くのである。
決断できないようであれば、トップを辞めろと強く言われているのだ。
成長期を越え完全に成熟期に入った日本の中で事業を継続させるのは、余程の覚悟がないと難しい。変化せず傍観しているだけでは、縮小するマーケットから間違いなく追い出される。
そんな内藤氏の話を伺いながら、自分はとんでもない世界にいるのだなと改めて認識。それは過酷で困難であり、同時にチャンスで有り難い事でもある。緊張を強いられながらもそれを楽しむ気持ちも持たないと精神的にも参ってしまう。
果たして大丈夫かなと不安になる面もあるが、これも人生だと開き直る面もある。この日はマクロ環境を分かりやすく説明されながら、10年後を予測する力を求められた講演であった。
正直言って、10年後なんてサッパリわからない。しかし、自分なりの予測を立てて臨む姿勢は大切にしたい。
そして、外部環境を含め責任を自分以外の方向へ持っていかないこと。それだけはしていきたい。
自分を戒めるありがたい講演であった。