観る価値はあると思う。
多くのレビューにあるように泣ける作品でもある。
それはなぜか。
辛い作品だから・・・。
忖度なしにいえば登場人物のほぼろくでなし。
順番に挙げていこう。
黒島結菜演じる教師・真唯子の母親。
真唯子を怪しいバイトに引きずり込む中年女性。
真唯子の教え子・章子をいじめる同級生。
その母親とクレーマーの父親。
北川景子演じる母親・文乃の相方の暴力シェフ。特にこいつは酷い。
そしてその同級生。
一見いい人に見えるホテルのオーナー。
女子高生時代の文乃の代議士の父親。と関係する大物政治家。
だから辛くなるのだ。
北川景子だって、ろくでなし。
それでいえば2人の娘も・・・。
外部環境のせいではない。
全ては人。
ろくでもない人に巻き込まれると普通の人も不幸に陥る。
手を差し伸べる人もいるが、幸せは長続きはしない。
負のスパイラルが回る。
観る側は少しの可能性や希望を抱きながら、ガンバレ!と声援を送る。
これではどんな作品かチンプンカンプンだろう。
本作は教師・真唯子を中心に教え子・章子の生活を描く。
主役は章子といってもいい。
前向きな人生をことごとく踏みにじられ、不幸を辿る。
彼女はなんの落ち度もなく被害者。
しかし、結果としてはあんな歩み方するしか方法が見つからない。
やっぱりチンプンカンプンかな(笑)。
瀬々敬久監督は安定した作品を撮り続ける。
ここ数年で観た「護られなかった者たちへ」「ラーゲリより愛を込めて」「春に散る」も及第点。
僕の評価で上位に入ることはないが、
(上から目線ですみません)
一定のクオリティを維持している。
本作も同様。
ただ注文を付けるとすれば2つ。
一つは黒島結菜は今と10年前を描いているが変わらなさすぎ。
見分けがつかない。
もう一つは高校生役を演じた細田佳央太。
「人はなぜラブレターを書くのか」の公開が近すぎてダブってしまう。
松坂桃李とも差がありすぎるし。
そこはどうだろうか。
その反対にお~と感心したところ。
章子の友達・亜里沙役を演じた野澤しおり。
彼女は今後女優としても伸びるんじゃないかな。
本作でいう数少ない明るい「未来」。
そうそう、本作にはいい使われ方で映画「東京物語」も登場。
なるほど、そのシーンね。
楽しみは老後に取っておきたい。
とりとめのないブログになってしまった。


