前作を観たのが2年半前。
当時のブログで素直に楽しめる娯楽作品と書いている。
今回もそれは同様。
何も考えることなく、考えながら観ることができる。

固くも柔らかくもなく、社会的メッセージがあるわけでもない。
時にはそんな楽しみ方ができる映画は必要。
僕の上映時の並びの席には家族連れがいたし。
それも大人の家族。
そんなふうに観れる映画は少ないと思う。

なにかと豪華キャストが話題になるが、作品とはほぼ関係のない出演者も多い。
明石家さんまや田中みな実なんてストーリーとの結びつきはゼロだが、これもサービス精神。
ちょっとした話題にもなる。
本作はそれでOK。

それに本作には僕の好きな女優さんも多数出演している。
主演の長澤まさみは当然のこと、麻生久美子、中村アン、他にも魅力的な女優さんが多い。
中村アンは伏線があるとはいえ、映画自体には関係ない。
でも僕はあのセクシーな背中にクラクラで、それだけで映画に満足。
最初の10分で打ちのめされる観客はそうはいない(笑)。

本作はホテル・コルテシア東京の大晦日を描く。
基本的には一日の出来事。
それもホテルの中の密室劇。

僕らは登場人物に翻弄されながら緊張状態で映画の中に入っていくが、
この状況を作り出すのは相当難しいはず。
決まった箱だけの展開は制限も多く演出の限界もある。

しかし、そこを逆手に取っているように思える。
ホテルの表側と裏側、フロントと客室、同じ服装のホテルマンと警察。
互いの正義をぶつけ合い、入り混じる関係性が展開を拒み加速化させる。
何をいってるか分かんないよね(笑)。

僕は最後まで分からなかったが、最初から犯人が分かった観客はいるのだろうか?
途中でもいいけど。
騙されたわけではないが、あんな結末とはね・・・。
あの豹変さもステキだけど。

まあ、これも観てのお楽しみですね。
果たしてこのシリーズは続くのか?
それを予感させる分かり方だし。

続くとしたら長澤まさみは大変。
「コンフィデンシャルマンJP」もあるし。
彼女は歳を取れないね。
あの美しさをいつまでも保ってもらいたいし。

数年後の次回作を期待しながら。