昨日、仕事を終えて、あるコンサルティング会社のセミナーに参加した。
テーマは「社長のための経営課題解決シリーズ~中期経営計画~」。
これまで会社の全体像や年度の経営計画(売上目標、利益目標、政策媒体)についてはまとめてきたが、中期経営計画のことは僕自身があまり触れてこなかった。
今回、このセミナーに参加しその必要性を感じると共に、これだけ不透明な時代になると短期的なビジョンを明確化することが会社にとっても重要である改めて認識することとなった。
少人数で開催されたセミナーであったが、偶然、隣の席の方が以前から知り合いの経営者。年齢は僕とほとんど変わらないのだが、創業して既に10年の実績を持つ社長である。
ワークの中で、お互いに共通のテーマで話し合う時間もあったのだが、立場は同じでも置かれている環境が異なるせいか、その場で議論する内容は全く違う。
一方が、売上高、利益率、社員数というような数字を基本に置けば、もう一方は理想像、行動指針、価値観といったビジョンにつながることが基本になったりする。
中期的な経営計画といっても、その捉え方一つで随分とアウトプットは変わってくるのだ。あるべき姿は、その両面を上手く導き出す計画書の存在だろう。
普段の生活の中で経営者と接する場はあっても、このような視点で会話をする事は少ない。お互いが抱える課題について共有できた事は、気持ち的にも随分と楽になった。
一般的に中期経営計画書を作成するには2ヶ月くらいは要するという。その中の基本戦略を練り上げるのに大半の時間を使い、社長の覚悟を具体化させるのが一番重要とのこと。
なるほど・・・。中小企業の経営は、結局、そこにかかっているのだろう。
目の前の業務に忙殺されると見えにくくなってしまうが、経営者として最も重要で果たさなければならないのが、この仕事とも言えるだろう。