昨日は久しぶりにJCDAの地区大会に参加。CDA(キャリアカウンセラー)の資格を取得した当初以来だろうから7年以上の月日が経っているかと思う。
たまには参加しないとどんどん知識は退化してしまう。これ以上退化しようがないという話もあるけど・・・(笑)。
第一部ではワークショップ、第二部では会員による講演が行われた。
第一部のワークショップでは「希望中心のキャリア開発」と称し、3名でチームを作り、参加者一人ひとりの全体像を掴むための議論。
これまでの人生を振り返り、「とてもうまくいった出来事」を共有しながら、話し手は自己の強みを語り、聞き手は話し手の強みを引き出すという作業。いかにもキャリアカウンセリングの世界で使われそうな題材を自らの経験をアウトプットしながら、全体で共有していったのだ。
今の立場になって、自分の強みを語るのはかなり恥ずかしい行為であるが、普段ではやろうとしないためいい経験でもある。
僕は「とてもうまくいった出来事」として30代の時に手掛けた新規事業立ち上げの話をしたのだが、聞き手の受け止め方は様々。
発表後、フィードバックをしてもらったわけだが、聞き手は話し手の強みを用紙に記入する。基本的に相手の事を褒め合う行為だが、自分の気づかない強みを表現してくれて、新たな気づきと共にうれしさが沸いてきたり・・・。
jcda13
昨日ご一緒したCDAの方も何ともうれしいことを書いてくれた。感心しながらも、こっぱ恥ずかしい(笑)。
第二部は名大社のイベントでも頻繁にご協力を頂く臼井氏の講演。「中小企業志向~貧乏くじ世代と呼ばれて」というタイトルで、中小企業の魅力について講演された。
臼井氏は地元屈指の繊維商社からキャリアをスタートされ、アウトソーシング会社で勤務された後、現在は従業員10名程度の雑貨貿易会社で活躍されている。これまでのご自身の経験を通して、中小企業のメリット・デメリットについて分かりやすく語って頂いた。
メリットとしては、若い年齢で責任あるポジションに就くことができることや、一人が何役もこなし成長スピードが速いことを述べられた。
デメリットととして社員の育つ環境の提供ができていないことや経営者(オーナー)の意向が全てにおいては反映されることの怖さを述べられた。
中小企業の経営者(特に2代目、3代目)は自社以外での就業や一兵卒としての勤務経験がないことも大きな影響も与える。その経営者との相性によって働く環境が大きく変わることも強いという。
全て自分の体験を基に話されてることもあり説得力のある内容。僕らが知っている以上にリアルな中小企業の実態を明かされたのだ。
僕なんかは同族の2代目、3代目でもなければ、オーナー色が強い会社でもない。かといって、1社経験しかないため他の組織を知らない。
同じ中小企業でも世間一般と状況は全然異なる。かなりレアなケースといっても言い過ぎではない。代表的中小企業であるにも関わらず、主観的に代表的なことは語ることができない。今回の講演を拝聴しながら、ふとそんなことも考えた。
会社の経営環境や自分が行ってきた戦略や実務を振り返ることはあっても、個人の上手く行ったことや好きなことを振り返ることはない。厳密に言えば、上手く行ったことなどないのかもしれない。
しかし、時には一人の人間として好きなことをやっているのか、一番うまく行ったことは何かを振り返る必要はあるかもしれない。
と、昨日の地区大会で感じたのだった。