僕は若手社員や学生に対して、「どんどん失敗しろ。その悔しい気持ちや辛い経験を次に生かせ!」というような話をよくする。
自分自身もそうだったし、挫折経験があったからこそ、今の立場にあるとも考えている。今もそれは決して間違った考えではないと思っている。
しかし、その考えを根底から覆す全く異なった見方に目が鱗になったのが先日の土曜日。
先日のハゲタカ鑑賞会のブログにも書いたし、かなり衝撃的な話でもあったので、ご一緒した櫻山社長も、人見社長も、熊崎社長もこの件に触れられている。それはリンクの通り・・・。インパクトの強い話だった。
ご自身が経営者でもあるKさん(本人の了解を得ていないので)の話では、決して失敗は取り戻すことはできないものだと言われる。
失敗とは敗北や過ち、反省を意味するところでもあるが、仕事でその失敗を取り戻そうとする行為は新たに向かう仕事に対して無礼であると。
失敗は新しい仕事で克服されるわけではないと。
失敗を取り戻そうする考えがあるうちは次の仕事に向かわせてはいけないと・・・。失敗は失敗として自分の中に留めておかなければならない。
そんな発想は過去の一度もしたことがなかった。確かに仰られるとおりで、それは自分自身を納得させるための行動に繋がってしまう。
それが「やり直したければ、何もしないことだよ」という言葉に結び付く。一連の流れやハゲタカが分からない方にはさっぱり意味不明なブログになってしまったが、自分の視点の低さを痛烈に感じた出来事であった。
となると、もっと自分の表現を変えていかなければならない。
「失敗は失敗でいい。ちゃんと自分で受け止めておけ!」とか、
「失敗も経験のうち。心が晴れるまで思い切り泣いたら?」とか。
やっぱちょっと違うか?レベルの差だな・・・(苦笑)。
失敗は取り戻すものではなく、受け止めるもの。跳ね返すのではなく、自分の中で消化させるもの。そんなものかもしれない。
はっきり答えが出るわけではないが、今回の鑑賞会での会話からそんなことを考えたり・・・。
もしかしたら失敗という言葉にプレッシャーを与え過ぎていたのかもしれない。