スウェーデン・デンマーク・フランス・トルコ・ジョージアの合作って、
どんな映画ができるのだろうか。
想像するのは難しい。
レバン・アキン監督はスウェーデン人で映画の舞台はトルコとジョージア。
アジアの離れ小島に住む僕にはこの時点で監督の目指すものは分からない。
想像すらできない。
であれば観るしかない。
ひっそりと公開された作品はあてどない理由なのが本当。
馴染みのない国の文化を理解できるのも映画の良さとし、時にはそんな観方も大切。
主人公はジョージアに暮らす元教師リア。
行方不明になったトランスジェンダーの姪探すためにトルコ・イスタンブールへと旅立つ。
一緒に向かうのはその姪を知っているというジョージアの青年アチ。
金もないアチはその旅に便乗する。
実際は姪の存在は知らず、適当なことをいってリアについていくだけ。
傍からみれば祖母と孫のような関係。
赤の他人だがなんとなく愛情も沸いてくる。
そんな風に物語は進んでいくが、そこにいろんな人が絡む。
カギとなるのはトランスジェンダーという立場。
LGBTQの理解が進むとはいえ、まだまだなのが実情。
日本でもそうだが、ジョージアやトルコでどの程度理解があるのかは不明。
いえるのは当事者は息苦しさの中でも堂々としていること。
そのあたりは日本とは異なるか。
ジョージア語もトルコ語も同じように聞こえるが、お互い言葉は通じない。
ヨーロッパ人が日本語と韓国語の違いを理解できないのと一緒。
外国人に対してとやかく言われる昨今だが、
そこにはそこの言語があり考え方があるのを知っておかねばならない。
そして思ったのは根本は同じ人間。
ジョージア人だろうがトルコ人だろうが、ゲイだろうがトランスジェンダーだろうが、
人を想う気持ちは変わらない。
家族、身内である以上、深い愛情で繋がっている。
何か面倒なものが障害となり生きにくくしているのかも・・・。
「Crossing」という原題はストレート。
全ては理解できなくても、なんとなく理解できた。
それで本作は十分なのだと思う。
心の交差点はなかなかいいサブタイトルじゃないだろうか。


