僕はこれまで、東野圭吾の小説を一度も読んだことがない。
さらにいえばアニメ映画もほとんど観ない。
せいぜい年に1~2本。

そんな僕がなぜ、映画館に足を運んだのか。
きっかけは映画評論仲間の評価。
おススメされていたので素直に従った。
結果としてそれは正解。
ファミリービジネスを支援する側として重要な示唆が含まれていたからだ。

物語の核心はクスノキの巨木に宿る「念」を預かり、
受け渡すという不思議な「番人」の役割。
この「受念」と「託念」のプロセスは、僕が関係する事業承継の現場そのものだった。

特に印象的だったのが、声優として参加している天海祐希さんの存在。
彼女が演じたのは、物語のカギを握る伯母・柳澤千舟。
この千舟というキャラクターには、ファミリービジネスの「守り神」のような迫力があった。
彼女の言葉の一つひとつに宿る重みと、次世代を導く凛とした姿勢。
天海さんの声が吹き込まれることで説得力は増し、観る側を物語の深層へと引き込む。
(このあたりは生成AIの表現・・・笑)

ファミリービジネスにおいて、最も重要で、かつ最も承継が難しいのは「数字」ではない。
その企業が何を大切にし、どこへ向かおうとしているのかという「理念」や「考え方」。
同族経営の強みは、目に見えない価値観が世代を超えて一貫している点にある。

先代が言葉にしきれない想いを抱き、次世代がそれをどう咀嚼し、
自らの意志として引き継いでいくのか。
劇中のクスノキを介した想いのやり取り、そして千舟が玲斗を導く姿は、
まさに同族企業における「魂のバトンタッチ」を可視化しているようだった。
(このあたりも生成AIの表現・・・汗)

同族経営には特有の「罠」や葛藤がつきもの。
しかし、根本にあるのは「誰に、何を、どんな想いで繋ぎたいか」という純粋な願い。
理念や考え方が正しく伝わってこそ、企業は長寿たり得る。

これから家業を背負う立場の人には、観てほしい。
いや、直接ファミリービジネスとは関係ない若い人にも観てもらいたい。
とても分かりやすく描かれているし。

クスノキの下で交わされる想いの数々に、
自社や家の未来を重ね合わせる時間がそこにはある。