昨日の「会長就任」ブログでは多くの方からお祝いの言葉を頂いた。
有難く受け止めておくと同時に
自分の中での仕事の割り振り方もしっかりと考えるべき
と改めて感じた。

「社長元気で留守がいい」と言いながら、
常に不在というわけではなく、意外と会社の中に居たりする。
自分でやることをかなり減らしているのも事実だが、
もっと減らしていいのかもしれない。
いや、それでは幹部に叱られるな(笑)。

今月の日経トップリーダーの特集は
「社長の仕事、多すぎませんか?」

いくつかの企業の取組みが紹介されている。
ここでは権限委譲への葛藤や苦労が述べられているが、
僕はそれほど感じない。

僕がやらない方がマシという仕事も多い。
それはすなわち優秀なスタッフに任せた方が順調に進むということであり、
能力のない社長がやると迷惑が掛かるということ。
自分よりデキるメンバーに任せた方が業績もアップする。

僕のようなサラリーマンからトップに立った人間の方が
その点は理解しやすい。
何でも自分でやってきた創業者やオーナー経営者は
自分に対する意識が強いのかも・・・。

ケースの一つとして日本レーザーさんが紹介されていた。
以前、社長である近藤宜之氏の講演を拝聴したことがあるが、
それはかなり大胆な発想。
しかし、そこには誰もが納得する制度が確立する。

社員を大切にする経営を第一に考え、
それに基づいた制度を構築し実行させる。
全社員が株主、「資格」と「役職」の違い、
透明性のある人事評価 etc・・・。

「家族的経営」と「成果主義」を融合させた
「進化した日本型経営」は僕の理想でもある。
そんな企業にしていきたいものだ。
そのためには社長の仕事を外し、
主体的に取り組む環境を作っていくことが大切。

今年の標語でもある
「厳しさと優しさを持ち、期待感と危機感を抱き、実務に携わる。」
これも間違っていないはず。
「優しい経営」と「厳しい経営」の両立。
まだまた厳しさが足りないのかな・・・。

本特集では話題のティール組織にも触れている。
そういえば「ティール組織」を購入して読み始めたはいいが、
全然進んでいない(汗)。

レッドでもなく、アンバーでもなく、
オレンジでもなく、グリーンでもなくティール。
まだまだオレンジからグリーンに向かったところかな(笑)

社長の仕事がどこまでなのかは僕自身も定義できていない。
だが、組織がいい意味で成熟し全体性が増してくると
自然と明確になるのかも・・・。

特に最近は会社の業務以外の仕事が増えているのが事実。
「それが仕事なのか?」と問われると返答に困るが、
健全な会社だからこそできるという解もある。
社外でのポジションが増えている今こそ、
自分のやるべき仕事を見直す時なのかもしれない。

本特集を読みながら感じたことであった。