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(2011/01/28)
松たか子、岡田将生 他

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中学生の娘を持つ身としては、体によくない映画であった。
フィクションで現実味のない物語でありながら、現実の世界もオーバーラップさせてしまう恐ろしさが潜んでいるようでならない。
それは、いじめを起こす集団心理や匿名性の高いネットの影響、人間のエゴなど、今、実社会が抱える問題を暗く尖った映像を通して映し出しているように思えたからかもしれない。
それだけの緊張感とインパクトがこの映画から発せられていた。う~ん、やはり怖い。
映画評を読んだりすると、原作の素晴らしさが忠実に描かれた傑作と評されているケースもあるが、小説をほとんど読まない僕にはそれはわからない。
ただ思うのは、確かにストーリーの構成も巧みな映像も、松たか子の感情を押し殺した演技もとても良かったし、映画賞総ナメも理解できるが、これが傑作となるとちょっと困るなということ。
あまりにも絶望すぎる。作品の意図としては「な~んちゃって」というセリフでその絶望感から脱しているのかもしれないが・・・。
凄い映画だったと思うと同時に気分も暗くなった。
しかし、見なければならない映画だとも思う。子供には見せたくない映画でもあるが・・・(R15だから大丈夫だけど。)
何だか書いていることはメチャクチャだな。
これで、松たか子の印象も随分と変わった。
CMで見せる穏やかな表情とは全く異なり、これまで見たことのない冷酷な表情。
きっとドラマでは演じないんじゃないだろうか。
よしっ、次は「悪人」だ。もっと気分が暗くなるかもしれない。
一人で深夜にこっそり見るとしよう。