一昨日、僕が所属する経営塾 西川塾の旧太田班の打ち上げが行われた。
僕の所属は別の班だがオブザーバーとして参加。
ここでは2年間の活動を労うと共に
元F1ドライバー山本左近さんのサハラ砂漠マラソンの報告会が行われた。

レースの世界では有名な左近さんは僕らの塾生仲間。
豊橋にある「さわらび会福祉村病院」を運営している。
一方でアスリートとしても継続的に活躍され、
最近ではパラリンピックの支援も全面的にしている。

左近さんはある決意の下、
世界一過酷といわれるサハラ砂漠マラソンに4月に出場された。
7日間で250kmを走る。
日中は40度を超え、夜は15度以下と温度差も激しい。

普段は爽やかな二枚目だが、この報告会の場では真っ黒に日焼けし髭も蓄え全くの別人。
外国人にも間違えられるという。
彼はF1パイロットではあるがランナーではない。
過去フルマラソンに挑戦したことも完走したこともない。
その点でいえば僕の方が経験者といえるのだが(笑)、
厳しい世界で戦ってきたアスリートとしてレベルが違いすぎる。
当然ですね。

7日間で250kmということは1日平均35kmを走る。
それも砂漠。砂に足が取られる。
平坦なコースばかりではない。
岩山も登り下ることも多い。
転落すれば大ケガになる可能性も大。
フルマラソンを経験した人は分かると思うが、
マラソン翌日の悲惨な筋肉痛を思い出して欲しい。
歩くことさえ、困難。
そんな状況を当たり前としながら左近さんは7日間を走り切る。

初日を終え、足はボロボロ。
医師に手当をしてもらいながら、翌日も課せられた距離を走る。
一日に飲める水の量も食事できる量も制限がある。
それをリュックに背負い走る。
いかに体を軽くして走るかを考えた末に出た結論は栄養価が高く軽いもの。
それはナッツだったらしい。

途中で飲むべき水をこぼしたり辛い思いもしたという。
もちろん風呂もシャワーもない。
夜は寒さに凍えながら簡易なテントに泊まるだけ。
いやいや、凄い。

このレースには毎年1000名以上の方が世界から集まるが、完走率は高いらしい。
しかし、自分の限界を越えたいという想いだけではまず完走できないという。
左近さんもいくつかの想いと使命感でもって走り抜けた。

「いやあ~、きつかったですよ。でも、楽しかったですね。」
と飄々と語っていたが、想像するだけで恐ろしい世界。
「山田さんも走ったらどうですか?」
「いやいや、ムリ。一日も持ちません・・・。」
言うまでもない。

このサハラ砂漠マラソンの模様は「山本左近公式ブログ」から。

一流のトップアスリートは自分自身に課す負荷量は比べ物にならない。
僕は仲間でよかったと安堵するだけ。
まあ、その程度のこと(笑)。

この報告を聞いて刺激を受けたのが同じ仲間の吉川くん。
来年出場するという。
この時はノリだったと思うが、段々本気になってきたりして・・・。

本人の名誉のために写真の特定は止めておこう(笑)。

やっぱ、さすがだね、山本左近。
あらためて尊敬します。