これからも前向きに 名大社会長ブログ

僕が「プロ経営者」になれた理由

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プロ経営者になりたいわけではない。
厳密にいえば、会社を経営する者として「プロ経営者」でなければならないと思う。
しかし、巷で言われているような業績悪化の企業を立て直し、企業を転々とする。
そんなことをやりたいわけではない。
いや、やりたくてもできない。
残念ながらそんな実力はない。

経営者としてのポジションも名大社のみで十分。
企業は名大社しか経験せずに死んでいく。
そんな人生でも悪くないと思っている。

じゃあ、なぜ、こんな書籍を読むのか。
単純に著者の樋口氏を尊敬しているからである。
生き方に共感しているからである。
それだけ。

加えて言うのなら、自分が「プロ経営者」という人を知っておく必要はある。
どんな考えで、どんな価値観で、どんな行動力で戦略を実行していくのかは学ばねばならない。
そこで、ガツンと頭を叩かれなければならない。

ガツンと叩かれたところで何かが変わるわけではないが、
少しずつ叩かれ続けた先にほんの少しの変化がみられる。
そんなもんだろう。
それに有益な経験をプラスしていく。
ようやくそれで準プロ経営者になれるのかもしれない。
有益な経験は修羅場を乗り越える経験であり、
三枝氏が言う身の丈に合ったジャンプを繰り返すことかと思うのだ。

本当の「プロ経営者」は何度も何度も修羅場を乗り越え、身の丈ジャンプを繰り返している。
響きはカッコいいが、しんどいことに耐え続けるのも「プロ経営者」。
まさに樋口氏は愚直に実践している。
これを日本HP(ヒューレット・パッカード)の時代から15年も続けられている。
その能力もさることながら、その精神力や情熱はとてつもない。
22時に眠くなる僕とは大違いなわけだ。

いつか本人のお話を伺いたいと思っていたが、直接お会いするのは不可能に近い。
と思っていたら、先日、一本のメールが送られてきた。
日経BP社から樋口氏の講演の案内が来たのだ。
お~、僕は運がいい。
これも実力。
経営者として持つべき能力。

本書を読んでも「プロ経営者」にはなれない。
なれなくても読んでおいた方がいい。
少しだけ運が良くなるかもしれない(笑)。

社長にランチをたかる日

今年、僕の個人的な目標のひとつに「コミュニケーションの活性」がある。
自分では距離感がないと思っていても、徐々にメンバーとの距離は遠くなっているのが実態。
少しずつ社員が増え、若いメンバーが加わる。
一方で、僕との年齢差はどんどん離れていく。

当たり前の話だが、年齢差はカバーできず少なからず溝も生まれる。
いくらフラットな関係性を作ろうとしても、やむを得ずそんな状態になっていく。
2~3ヶ月に一度行う席替えも社員間のコミュニケーションを活性化させる意味合いもあるが、
それだけでは足りない。
僕自身が近づいていくことが必要。
飲み会もコミュニケーションの場としては重要だが、
夜だけ忙しい僕のスケジュールでは社内での飲み会も限界がある。

そこで思いついたのが「社長にランチをたかる日」。
週に一度、僕と社員がサシで昼食を頂くという企画。
希望者のみではない。拒否権もない。
一人ずつ順番に僕と昼飯を食べ、適当な会話をする。
それだけのこと。

迷惑と思っている連中もいるかもしれないが、そんなことは関係ない。
自分の目標達成のために自分勝手にやらせてもらうことにした(笑)。
少しでも一緒に食べたいと思わせるために、工夫をしてルールも決めた。

そのルールがこれ。
1.お店は同行者が予約もしくは直接案内する。
2.曜日、時間はお互いのスケジュールを調整し前週金曜までに決定
3.お店は伏見周辺(状況により名駅周辺)、食事時間は1時間。
4.予算は一人1,800円まで(税込み)
5.アルコールは基本なし
6.部長以上は対象外

ちょっと豪華なランチだから、ちょっと行きたくなる感じでしょう?(笑)。
まずは3月までのスケジュールを決め、全員に周知をした。
最初は女子ばかり並べていたが、それでは不公平になるので、所々に男子も並べてみた。

スタートは昨日から。第1回目はコジカ。
よくよく考えたらコジカと2人で食事をしたことはない。
内勤で弁当持参がほとんどなので、セミナールームで一緒に食べることはあっても、
外に出たことはなかった。

彼女が連れて行ってくれたのは近所のとんかつ屋さん。
伏見シリーズにも登場したことはないし、僕もまだ行ったことのないお店。
この場ではあえて店の紹介しない。
2人でカウンターに座り、たわいもない会話をする。

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この写真ではコロッケ定食にしか見えないかもしれないので、
豪華なランチであることを証明する写真もアップ。

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いろんな会話をしながら美味しいランチを頂いた。
ご飯のお替わりは余分だったけど・・・。

「社長にランチをたかる日」という表現は正しくないとは思うが、
その方が気軽に食事に出掛けることができるだろう。

これから毎週行われる「社長にランチをたかる日」。
食べすぎ注意、太り過ぎ注意(笑)。

あくまでも目的は「コミュニケーションの活性」だから・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その9

名古屋も一段と寒くなってきました。
先週末もかなりの雪でした。
こういった時は温かいものを体が欲します。
すぐ思い浮かぶのが味噌煮込みうどん。
名古屋らしい食べ物です。

しかし、この「食べ物のはなし」でも何度も登場しています。
人気食べ物ブロガーとしてはいくら寒くても安易に行動するわけにはいきません。

「あまり時間もないし、今日はどうしたものか・・・」
と迷っていると一つの看板が目に入ってきました。

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「お~、いいじゃないか。」
とひとり頷き、「奥志摩 伏見店」さんに入りました。

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伏見駅すぐの広小路通り沿いにあり、昨年11月にオープンしたばかりの炉端焼きのお店です。
「いりゃっしゃいませ~!!」やたら威勢のいい挨拶です。
「どうぞ、どうぞ、こちらへどうぞ!」と元気よく案内してくれます。

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周りを見渡すと多くのお客さんが鶏の唐揚げ定食か豚のしょうが焼き定食を注文しています。

「え~っと、さばの味噌煮定食をください。」
ここは初志貫徹です。
味噌と決めたら味噌にするんです。
ここで初めて自分が味噌に拘っていることに気がつきました。

それにこれまで贅沢三昧の生活でした。
もう少し日本人らしい質素な食事(そうでもないな・・・笑)をしたくなったのです。
「おまちどうさまです~。ご飯と味噌汁はお替り自由です。ジャンジャンお替りしてください~!」
と元気よく声を掛けてくれます。
「そのサービス精神、なかなか、いいじゃないか!」

さばの味噌煮定食 750円

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「そうそう、今日はこんな気分。こんな昼メシにしたかったんだ・・・」
といつものようにスマホで写真を撮ります。
相席で向かいに座っていた若いサラリーマンが冷めた視線を送ってきます。
「いやいや、これがオレの仕事なんだよ。」
視線を送り返しますが、相変わらず冷たい視線です。
どうやら理解はしてもらえそうにありません。

それは仕方ないと判断して、ワシワシと食べ続けます。
身が引き締まりながらも柔らかい鯖が口の中で広がります。
なかなかの食べごたえです。
これはお替りコースだな体は勝手に反応し始めましたが、
この年末年始に3キロほど体重が増えたのを思い出しました。

脳がサインを出します。
「今日はやめとけ、今日はやめとけ。」
素直にその指示に従うことにしました。

フッと息をつくタイミングで目を上げます。
なんと向かいのお兄ちゃんは食べながらスマホゲームをやっています。
「それはダメだろ~」
と冷たい視線を送りましたが、気づく様子はありませんでした。

お互い様かもしれませんが、僕はあくまで仕事なのです・・・。
微妙な感情が沸々と沸いてきます。
「まあ、こんな日もあるわな・・・」
と少し暗い気持ちを抱えながらも割り切ってレジに向かいます。

「ごちそうさまでした。」
「ちょうど750円、ぴったしですね。ジャストミーーーートで~す。
ありがとうございます!!。いってらっしゃい!!」
とすこぶる元気な挨拶です。

こんな挨拶で暗い気分はすっかりと消えてなくなりました。
寒さにも耐えられそうです。

さて、次回はどこへ繰り出しましょうか。

ファミレステーブルで仕事する

昨年11月に移転をし、オフィス内に構えたのがこんな感じのテーブル。

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人呼んでファミレステーブル。
本当はもっと早く紹介したかったのだが、
ちょっとした手違いがあり今の時期になってしまった。

移転時に設置されたテーブルが思っていたよりも小さく使い勝手が悪いため、
入れ替えてもらった。
それが年内ギリギリでようやく完成し、今日に至った。

本来は社内での打ち合わせを目的としたテーブル。
オレンジのパネルは目隠しにできると同時にホワイトボードとしても活用できる。
目隠しになるということはテーブルにピタッとくっ付けてしまえばほぼ個室。
誰からも何をやっているか分からない空間になる。

それがいい。
こっそり昼メシを食べてもいいし、誰にも聞かれたくない話をしてもいい。
ちょっと眠い時は体をぐったりさせながら仮眠をとってもいい。
よくいるよね、ファミレスで寝てる奴。
そんな状態でも構わないわけだ。
そんなことでも活用できる。
あくまでも目的はチームやプロジェクトの打ち合わせだけど・・・。

ここぞとばかり僕も活用している。
以前ブログに書いたように現在、社長机はない。
空いている席に座っている状態。
今は新人ヤマゾエの隣に座っていることが多い。
昨年の隣は新人オグラでヤツは僕のスペースに侵食してきた。

今度のヤマゾエは新規のクライアントに電話しまくっている。
それは会社として重要で有難いことだが、
隣に座り仕事をしているとどうも集中にしくい。
電話の内容が気になって仕方ないのだ。
営業のレベルを知るにはいいが、ずっとそばだとさすがに効率が悪い。

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そんなこともあり、また、
誰にも知られてはいけない仕事をするためにファミレステーブルに場所を移す。
これがなかなかいい。
かなり集中できる。

そして、ちょっとした用事があればメンバーを呼んで、
向かいや隣に座らせ話もできる。
社長室としても機能するのだ。

日中は空いていることが多いので、僕のほぼ独占状態。
まだ社内的な利用率が低いので、それも可能。
いずれこの使い勝手の良さが浸透してくると独占できなくなるかもしれないけど。

ファミレステーブルで仕事する。
なかなか、いいじゃないか。

おかげで本は読めたけど。

土曜日から降り始めた雪。
昨日、目を覚ますと名古屋はかなりの積雪量。
自宅周辺でも10センチ近くは積もっていた。

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家の前の公園で雪だるまを作る子供たちにはいい日だったのだろうが、
これだけの量の雪が降るとあちこちに影響が出る。

センター試験を受ける受験生はヒヤヒヤものだし、
この時期開催されるマラソン大会は急きょ中止とせざるを得ない。
受験生の親御さんも焦るだろうなあ。

こんな日にイベントが重なると主催者側は多方面への対応を余儀なくされる。
僕の立場からするとつい余計なことまで考えてしまう。
気の毒でならない。この時期はそんなリスクは抱えなきゃいけない。

そんな昨日は久しぶりに完全フリー。
当初は映画館に行こうか、久々に打ちっ放しでも行こうか、
ちゃんと走ろうかとも考えていたが、全て見送り。
雪かきで体力を使ったくらいで、後はほとんど自宅に籠りきり。
サンデーモーニング以外は見たいTVもなく、おかげでゆっくりと読書ができた。

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「お祈りメール来た、日本死ね」と「僕が『プロ経営者』になれた理由」。
海老原さんの「お祈りメール~」は年末あたりからパラパラと読んでいた。
先日、開催した親子セミナーで参考になる点はないかと思っていたのだが、
親子向けとは観点が違う。
かなり壮大な話になってくるので、
現役の就活生や親御さんに話したところで理解してもらうのは難しい。
業界全体の問題として捉えるべき内容。

僕は必ずしも「日本型新卒一括採用」が悪いとは思っていない。
著者もそのメリットは認めている。
そこを理解した上での議論が今後必要になってくるのだろう。
就職活動の解禁を12月3週目にするというアイデアも賛成。

「僕が『プロ経営者』になれた理由」についてはブログのネタ不足解消のため、
改めて書きたい(笑)。
あとはVISAから送ってくる雑誌と新幹線に置いてあったWedgeをパラパラするくらい。
何ともオタクチックな一日を過ごさせてもらった。

たまにはこんな日もいいが、一年に1回も要らない。
数年で1回で十分。
どうしても余計な事を考えてしまう。

大雪の日曜日、みんなはどんな過ごし方をしていたのだろうか。
意外とはしゃぎまくってたりして・・・(笑)。

離職率を下げるには・・・。

今月の「日経トップリーダー」の特集は「離職率低下大作戦」。

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新卒者を採用しても入社3年以内で辞める割合は3割を超える。
中小企業白書によれば中小企業では4割を超えるのが実態。
せっかく苦労して採用しても定着しないのであればその苦労は報われない。

若者の根気のなさを嘆いても何の問題解決にはならない。
そもそも根気がないということを決めつけてしまうのが、今の時代はナンセンスだろう。
実際、本当の退職理由を会社に言わずに辞めてくケースがほとんど。
あたり障りのない理由を見つけていうわけだ。

名大社もかつてそんな時代があった。
それを何とかしたいと思い改善してきたのが今。
ありがたいことに仕事以外の理由で辞めるケースしかなく、離職者がほとんど出ない会社になった。

これも「中小企業白書」のデータだが、仕事を辞めた理由(就職後3年以内)は、
人間関係(上司・経営者)への不満27.7%、
事業内容への不満10.7%、給与への不満9.6%、
労働時間への不満8.6%と続く。
お金や時間が理由ではなく、人間関係が理由で辞める割合が高い。

以前の名大社もそれが大きかった。
待遇はよそと比べても悪くなかったことを考えれば、そこに辿りつく。
今は経営者が頼りないので、何とかしなきゃと奮い立つ社員が増えたとも言える(笑)。

今回の特集では愛知県東郷町にある水谷工業さんがそのロールモデルとして取り上げられていた。
ジオコスの伊藤社長が講演でも話されているので、その手法は知っていた。
「よってたかって」が合言葉で、全社一丸で新人を育て上げている。
耐震工事を請け負う職人集団なので、決して人気が高いわけではない。
しかし、ミスマッチのない採用手法から、グッとくる入社式から、
よってたかっての研修まで、そこには「愛」が溢れている。
最近の僕のテーマも「愛ある人材採用」だが、
ここでは愛ある定着化まで貫き、離職率ゼロを実現している。

また、この特集では京都のロマンライフさんも取り上げられていた。
京都土産「茶の菓」で有名な会社で、
僕は会社にもお邪魔したこともあれば、専務さんにも大変お世話になっている。
こちらでは社員が成長するための研修を上手く仕組化している。
知っている会社ばかりが取り上げられるのは、ちょっといい気分(笑)。

ここで言えるのは、今の若者は人間関係に冷めているのではない。
意外と熱い関係性を求めているということ。
それは承認欲求が強いこともあるが、横ではなく縦の関係性が重要である証。
それを上手く活用している会社が離職率が低いというわけ。
うちの会社もそれに近いといえるのかもしれない。
他社に学ぶ要素が強いのは間違いないが・・・。

僕もまだまだ足りない点は多い。
それを少しでも解消するために来週から新しい試みを行う。
近いうちにこのブログで発表したい。

「愛ある採用」から「愛ある育成、定着化」はこれから更に大切になっていくだろう。

僕が選ぶ日本映画ベストテン

昨年は人気食べ物ブロガーとしてだけでなく映画コラムニストとしても活躍した。

(ウソです。実際は何もしてません。当たり前か・・・)

年が明け、いろんな場で前年の映画の評価が行われている。
先日、キネマ旬報の2016年ベストテンも発表された。

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写真は一昨日の中日新聞の記事。
日本映画についてはこんなベストテン。

1.この世界の片隅に
2.シン・ゴジラ
3.淵に立つ
4.ディストラクション・ベイビーズ
5. 永い言い訳
6. リップヴァンウィンクルの花嫁
7. 湯を沸かすほどの熱い愛
8. クリーピー 偽りの隣人
9. オーバー・フェンス
10.怒り

なるほど・・・。
1位の「この世界の片隅に」はジワジワと評価を上げた作品だろう。
僕の友人でも1位にランキングしている人は多い。
トップにしないと人間性を疑われるかな・・・(笑)

この10本の作品の中で僕が観た映画は5本。
例年に比べれば善戦しているが、
「ディストラクション・ベイビーズ」のような全く知らない作品もある。
「湯を沸かすほどの熱い愛」のように観たいと思いながら見逃した作品もある。

ちなみに昨年観た日本映画は20本。
映画コラムニストとしての本数は少ないが、
一定数の作品を観ているので独断と偏見でベストテンを並べてみた。
きっとこれが世間の話題となるんじゃないかな(笑)。

1.日本一悪い奴ら
2.淵に立つ
3.聖の青春
4.永い言い訳
5. シン・ゴジラ
6. この世界の片隅に
7. ボクの妻と結婚してください
8. 怒り
9. 64(ロクヨン)
10 .海賊とよばれた男

まとまな評論家ならこの1位はあり得ないかもしれない。
しかし、僕の中では一番印象深くなおかつ社会の問題を
面白おかしくあぶり出していたように思えた。

こう並べていると上位作品は暗い映画が多い。
実は僕はネクラなのかもしれない(笑)。
たかだか20本しか観ていないが、ランキングするのは難しい。

「4位と5位の差は何ですか?」
と聞かれても明確な答えはない。
「はあ~、何となく・・・です」と答えるしかない。
「海よりもまだ深く」「セトウツミ」「続・深夜食堂」は迷ったがランキング外。
話題の「君の名は。」も入らなかった。
今年は後半にいい作品が増えてきたというのが僕の印象。

無責任極まりない選出なので参考になることはない少ないと思うが、
これも映画コラムニストとしての僕の仕事。
人の在り方については考えさせられることは多かった。

評価に手間取ったことで、
このブログを書くのに結構な時間を要したことは理解してもらいたい。
中身はなくてもね・・・。

ホテルを3軒ハシゴした日

一昨日の話である。
新春らしいといえば新春らしい話である。
珍しいことにこの日は3軒のホテルをハシゴした。
ホテル巡りをしたのではない。
れっきとした仕事であちこちのホテルにお邪魔したのだ。
(これが仕事といえるのか?・・・笑)

朝7時には名古屋観光ホテルに到着。
母校の経済人で構成される新春例会に出席。

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朝がゆを食べ、名誉教授によるありがたい講演を拝聴。
大学の設立に至る背景から政府との関係性、地域との関りについて学ぶ。

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いかに大学に関しての知識を持っていないことを思い知らされた。
もっと歴史を学ばねばならない。

終了後、出社し、1時間程度仕事をし、次は名古屋東急ホテルに向かう。
クライアントの賀詞新年会。

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これで4年連続で参加させてもらっているが、年々規模が大きくなり、
この日も400名以上のゲストが参加されていた。
講演はジャーナリストの須田慎一郎氏。
「なるほど!今年はこんな年になるのか!」とありきたりな感想(笑)。

お昼からお酒を頂き、いい感じに酔う。あくまでも軽く、軽くです・・・。
毎年、豪勢な新年会にご招待いただき感謝!

酔い覚ましに少し休憩をして、再び会社に戻り1時間程度仕事をする。
そして、またまた外出。
次に向かったのは名古屋クラウンホテル。

僕が所属する西川塾の「西川塾主三回忌特別懇親会」。
塾主の西川俊男氏が逝去され、丸2年。塾主を偲びながら懇親会を行った。
現役塾生だけでなくOBの先輩にも出席いただき、塾主との思い出を語りながら親睦を深める。

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僕は司会を務めさせてもらった。
そのことを塾主が喜んでいるかは不明だが、全体としては塾主に喜んでもらえたと思う。
全員でDVDを観ながら当時を懐かしんだり、塾主の熱い想いを全員で共有したり・・・。
塾生仲間である田中牧場の牧場主に飛騨牛を振舞ってもらった。

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三回忌ではあるが決して暗いものではない。
自分たちが作る未来にエールを送ってもらったと勝手に解釈しておきたい。

こうして一日があっという間に過ぎたわけだが、
朝、昼、晩と別々のホテルで過ごすのは初めてじゃないだろうか。
どこも名古屋では有名なホテル。
すべて会社から徒歩圏内であるのはありがたいこと。
この日はあっちゃこっちゃと西へ東へ出掛けたわけだ。

ちょっと贅沢な過ごし方。
まあ、こんな機会は年明けの1回くらい。
許されることだろう。

自慢めいたブログになってしまった(笑)。

食べ物のはなし 特別編 若鯱御膳

仕事においては正月気分は抜けましたが、
人気食べ物ブロガーとしてはまだまだ抜け切れていないようです。
簡単には日常に戻れません。
ついついご馳走を食べてしまいたくなるようです。
そうです。今回もご馳走なんです。

名古屋駅前、名古屋クロスタワービル地下1階にある「和食 竜むら」さんに行ってきました。

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こちらにはミッドランドスクエアの地下を抜けて行きます。
最近は寒いので、ウインクあいちに行く時もこのルートを使ってしまいます。

「さて、今日はどんなご馳走にするかな?」
とメニューを眺めるとこんな文字が飛び込んできました。

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「名古屋名物だと?これ、うちの会社のことじゃないか!」と自分勝手に頷きます。
同じ名古屋の名物として、これを無視するわけにはいきません。
本丸御膳を頼もうかと思いましたが、そこまでしゃしゃり出てはいけません。
その下にある若鯱御膳を注文しました。

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グランパスは1年でJ1に復帰してくれるのでしょうか?
かなり心配です。

すみません、話題が逸れました。
しばらく待っていると上品な仲居さんが「おまちどうさまです。」を運んできてくれました。
そして「ひつまぶしの食べ方はご存知ですか?」と聞いてきます。

「えっ、このオバサン、何を言ってるんだ。オレも名古屋の名物だぞ。知らないわけないだろ!」
と憤りを感じつつ、
「大丈夫ですよ。」とここは大人の態度をとります。
取り乱してはいけません。

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珍しい山椒を見ながら心を落ち着かせます。

若鯱 御膳 3200円

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ミニうなぎ櫃まぶしと大海老フライ、名古屋コーチン卵プリンのセットです。
いかにも名古屋らしいセットメニューです。
「たまにはいいぞ、この感じ。」
と呟きながら、櫃まぶしを茶碗によそいます。
大海老フライもしっかり身が詰まっています。
「いいぞ、いいぞ、これぞ名古屋だ。」と食べ続けます。
あっという間に櫃まぶしがなくなります。

最後のお茶漬けもほんの少しです。

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「しまった。この量ではお腹は満腹にならない。普通の櫃まぶしにすればよかった・・・」
と後悔します。
「別に大海老フライがどうしても食べたいわけでもなかったのに・・・」
名古屋の名物は急に弱気になってしまいます。

ここでようやく仲居さんの言葉の意味が分かりました。
この名古屋名物を食べるのは名古屋の名物ではなく、名古屋に観光に来られる方なのです。
そうなると櫃まぶしの食べ方を教えるのは正しいサービスと言えます。

「オレは名古屋の名物として、まだまだ未熟だな・・・。」
と反省しながら頭を掻きます。
来週からは普段通りの食事にしようと心に誓いお店を出ました。

ごちそうさまでした。

「ザ・会社改造」を読む

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正式タイトルは「ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ」。
プロ経営者と言われる三枝匡氏がミスミの社長就任から12年かけて
成し遂げてきた改革を克明に描いている。
理論も大切だが、その実践内容を共に作りあげてきたメンバーの想いを
含め書かれているのは納得感も高い。
よりリアルに感じ、その時々の葛藤が伝わってくる。

340人だった会社を10,000人の会社に成長させたという結果だけ聞けば単なる成功物語と思うが、
その道のりは険しい。
マスコミに報道されない困難な過程、
あまり表現したくないようなマイナス面も包み隠さず書かれている。

僕が10年程前、ビジネススクールに通っていた時にミスミの若手の方と一緒になったことがあった。
当時から会社の新たなビジネスモデルと成長性は注目されていたので、
その最先端な仕事ぶりを聞いてみたことがあった。
答えは意外で、「全然そうでもなくて問題も多いんですよ。」
というような内容だった。
謙遜しているかと当時思っていたが、実際は過渡期で苦労していた時期だったんだ
と本書を読んで思い返した。

企業の成長の裏側には必ず難しい対立や戦いが起こる。
自分が正しいと言いながら行動しない抵抗勢力や口だけしか動かないリーダーなど、
扱いにくい人物はどんな企業にも山ほどいるのだろう。
そことどう向き合っていくか、理解させるまでじっくり付き合うのか、
バッサリ切り捨てるのかもトップとして重要な決断になる。
それを当たり前のことのように飄々と話しながら
淡々に実行する力が「プロ経営者」としての力量なんだろう。
程遠いですね・・・(笑)。

本書のいろんな箇所に赤線を引いた。その一部を公開すると
・社員の意識を変えるために「意識改革をしよう」と叫ぶ経営者は、経営力が足りないのである。
・会社は2年で大きく変わることができるのだ。逆に、
 2年のつもりでやらなければ10年経っても変われない。
・組織が疲れてくると、組織内の抵抗派が力を増す。
・「末端やたら元気」を実現する出発点は、<スモール・イズ・ビューティフル>の組織論である。
・経営者の技量は、過去に経験した「死の谷」の回数で決まる。

他にも沢山あるが、ここまで。
納得感は高いと共に、う~ん、反省・・・である。

1万人の会社を作ろうとは思わないし、そんな能力もない。
ただ会社が成長し続けるためには常に改革していくことは大切。
改めてその必要性を学ばせてもらった。