これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「フォーチュンクッキー」

本作を観て、ジム・ジャームッシュ作品を思い出す人は多いようだ。
確かにそんな雰囲気は漂う。
ただ僕が観たのはもう40年近く昔のこと。

ほとんど覚えていない。
当時、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」が話題となり、新たな時代の監督ともてはやされた。
モノクロの映像に時々挿入される真っ黒なカット。
映画通たちはその意味について議論していた。
僕もカッコつけてそんな話をしていたと思うが、内容はすっかり忘れた。
その程度のこと。

なぜ、ジム・ジャームッシュなのか。
モノクロ作品という共通点の他に、正面から捉えた長回しや抑揚のないセリフが喚起させるのだろう。
今でもジム・ジャームッシュ作品を愛する人がいるならぜひ、解説してほしい。

フォーチュンクッキーといわれてもピンとこない。
踊りも覚えたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」くらい。
この時は何の意味もなくアホみたいに歌っていたが、
フォーチュンクッキーっておみくじ付きのクッキーのことなんだ。
本作を観て初めて知った(笑)。

原題「Fremont」はアフガニスタン移民が多く暮らす地域のこと。
少なからず名の知れたタイトルを引用し話題性も高めたのかも。

本作はアフガニスタンから移民したフォーチュンクッキー工場に勤める女性の日常を描く。
不眠症に悩む彼女や本国との関係性に戸惑う住民をみると一見、社会派映画のよう。
しかし、その要素を感じさせることなく、日々の些細な変化にフォーカスし物語は進む。

ちっぽけな世界でもあり、チャレンジングな世界でもある。
全く知らない国に一人で住むことになれば、それだけでもチャレンジだし悩みは多い。
それでも感情に揺さぶられることはなく、毎日は坦々と過ぎていく。
思わせぶりな一筋の涙が流れるだけ。
そのあたりもジム・ジャームッシュ的か。

本作が面白いかどうかは分かれるところだろう。
誰しもが共感するとは思わないが、一部に大ファンも出そうな作品だったり。
インディペンデント映画はそれでいい。

時にはそんな作品に触れるの大切だろう。

根性が足りない?ランニング日記2506

6月に入りモーレツに暑くなってきた。
名古屋では6月中旬でも35℃超え。
すでに真夏状態。
会社への出社も大した予定がなければTシャツのみ。
スーツを着るのがかなり億劫になってきた。
8月あたりは一体どれくらい暑くなるというのか。

そんな状態でもランニングの目標は変わらない。
2ヶ月目標未達成なので外野からは目標を下げろという声も聞こえてくるが、
ここで下げてしまうとその目標ですら達成できない気がする。
そのため目標は現状維持の100km。
どれだけ暑くなろうと変えない。
朝5時台に走れば比較的、涼しいじゃないか。

そして、夏に向けてランニングシューズを購入。
いつもはアシックスを愛用しているが、普段でも履けるように白のHOKAを購入。

白のシューズであれば仕事で使っても問題ない。
2年前に買ったシューズはかなりオンボロに。
さすがにこれで会社に行くのは恥ずかしい。

HOKAは軽くて柔らかくていいのだが、その分、すり減るのも早い。
ケチなランナーにはコスパが悪いかもしれない。
ただ街を歩くにはオシャレに思える。
僕が単純にそう思い込んでいるのだろうか。

さて、肝心な6月はどうだったのだろうか。
暑い中、休日には久々に10kmRUNもした。
計画通りに走ればさほど問題はなかった。

しかし、6月は梅雨。
予定していた日が雨だと一気に計画は狂う。
そんな日も続いたが、何とか行けそうな気も。

月末には東京出張があり、翌日、皇居RUNをすれば目標もクリアする。
天気も問題ない。
新調したHOKAのランニングシューズで出掛け万全の体制。
頭の中では久々の目標達成に喜ぶ自分がいた。
このブログにも皇居RUNの写真を載せるつもりでいた。

浅はかだった。
出張は僕が取締役を務める株式会社パフの取締役会と年度末の納会。
懇親会で帰ればよかったが、悪い経営陣に引っ張られ二次会に参戦。
12時近くまで飲んでしまった。
二日酔いでも走ればいいのだが、体調を考え断念。

こうして目標達成は消えていった。
6月のランニング距離は93km。
皇居RUN7kmを足せば100kmだった。
根性がないというか、詰めが甘いというか、そんな月になってしまった。

では7月はどうだろう。
この暑さでは危険が伴う。
どんどん未達成が積みあがっていくのか、
4ヶ月ぶりの達成になるのか。
終わってみないとわからない。

とりあえずやれるだけのことはやっていこう。
と思う・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その315

6月下旬からモーレツに暑くなってきました。
名古屋では35℃を超える日も多くなり、8月あたりを予想すると恐ろしくなります。
熱中症はもう少し先のことかと思ってましたが、日々、気をつけなきゃいけませんね。

これだけ暑いとスタミナのある食事をしなければなりません。
分かりやすく肉を食べる7月にしたいですね。
会社から名古屋方面に向かいます。
広小路通の名古屋観光ホテルの向かいは飲食店が並んでいます。

昨年12月にオープンした「知多家 本邸」さんに行ってきました。

以前、こちらは「きときと」さん。
何度か利用したことはありますが、近場の同じお店と統合されたのでしょうか。
こちらはお昼はとんかつ、夜はしゃぶしゃぶがメインのようです。

運営会社はチタカ・インターナショナル・フーズで、一時期はなめらかプリンが一世風靡しました。
ここはガツンととんかつでパワーをつけたいところです。

さつまいも三元豚ロースかつ御膳(みそだれ付き) 1720円

みそだれば別途120円かかりますが、ここは名古屋人らしく惜しみません。
特製ドレッシングとガラ節ふりかけは別で運ばれてきます。

キャベツ、ご飯はお替り自由。
お米の価格が話題になる中、嬉しいサービスです。
とんかつをアップにするこんな感じ。

美しい色をしています。
「注文を受けてから1枚ずつ手仕込み。サクサクでありながらも柔らかくジューシーな味わいです。」
という紹介に偽りはありません。
柔らかすぎず硬すぎず歯ごたえも十分で、ほんのりとした甘さもあります。

ご飯も炊きたてなので、いくらでも食べることができそうです。
とはいえ、最近は控えめな食べものブロガー。
キャベツはお替りしましたが、ご飯は我慢しました。

ソースも2種類あるので、みそだれも含めいろんな味わいが楽しめます。
少し値段は高めですが、このクオリティなら納得でしょう。
できれば誰かに連れて来てほしいですね。
「オマエが連れて行けよ!」と言われるかもしれません。

ごちそうさまでした。
機会があれば夜もお邪魔したいですね。

今年もスタート! 第9回名古屋ファミリービジネス研究会

先週24日は第9回名古屋ファミリービジネス研究会。

今年で9年目を迎える本会も無事にスタートした。
あと1年で10年。
みなさんの協力のよりここまでやることができた。
区切りとなる第10回まではしっかりと取り組んでいきたい。

当日、都合の悪い方もあり例年よりは少人数だが、今年も新しく参加される方、
リピーターの方が上手く交じり合い上々のスタート。
経営者、後継者など立場の違いはあるが、自社をよくしたい気持ちは同じ。
少しでも同族企業の価値を高める場としていきたい。

9年経っても基本スタンスは同じ。
アップデートはしているが伝えることは大きくは変わらない。
それでも9年連続で参加頂く方、5回目となる方、昨年からの連続受講の方が
いらっしゃること自体、大きな価値があるということ。

いつものように最初は僕が同族企業の特徴を説明。
今年は今話題の映画「国宝」をネタにし、話をさせてもらった。
家系図を作成し血筋や家についても話をするが、
これから観たい方が耳を塞いでいたので、ざっくりとした説明に留めた。

公開中の作品をネタにするのは難しい。
話題性としてはいいが課題。
「お前の血をガブガブ飲みたい」
なんて象徴的なセリフだけど(笑)。

自己紹介をして頂き場を温めた後は、恒例のブランディング講座。
初回から一緒にこの会を運営する株式会社サンコーの櫻山社長の登壇。

中小同族企業と言えどもブランディングは大切。
櫻山さんは昨年、中小企業庁長官賞も受賞され、この分野の専門家としての活躍も目立つ。
自らも事業承継を経験され同族企業での重要性をより理解されている。

毎年アップデートしてもらっているが、
今年も新たな事例を含め分かりやすく解説してもらった。
僕は付き合いも長いし毎年当たり前のように拝聴しているが、新たな気づきもあった。

企業理念は当然のことながら事業戦略や採用においてもブランディングの考えは重要。
浸透させることで社員の誇りの醸成にも繋がる。

濃厚な時間を終え、恒例の懇親会。
毎年、お世話になっているコンダーハウスさんで今年も開催。
お酒を酌み交わしながら会社やプライベートまであちこちの話で盛り上がる。
全員に発表もしてもらい初回にして一体感も高まったんじゃないだろうか。

名古屋ファミリービジネス研究会の締めは「名古屋ナモ締め」。
岐阜から参加された初めての方も知っていた。

こうしてスタートした第9回名古屋ファミリービジネス研究会。
今年もいい流れになっていきそう。
半年間、どうぞよろしくお願いします。

映画「ルノワール」

映画を観ながら最初に思ったのが、なぜ1980年代後半?
1985年あたりを想定する理由が分からなかった。
主人公は11歳なので、今は50歳前後。

勝手に想像したのが、今、50歳になる女性の価値観の醸成。
この多感な時期を過ごし、今の世の中にどのように反映されているのか、
社会の仕組みとどう関わるのか、そんなことを考えてしまった。

調べてみると早川千絵監督は1976年生まれ。
自身の子供の頃の描いていたんだ・・・。
少なからず合っていたか。

本作はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門の出品作。
坦々とした映像や叙情的な雰囲気がカンヌ映画祭出品作をイメージさせる。
僕にバイアスが掛かっているのかな(笑)。
国際的評価と国内的評価が大きく異なる映画が多いし、半分はつまらないというのが僕の勝手な認識。
玄人受けはするが一般受けは難しかったりする。
僕は玄人なので作品の魅力も十分理解できる。

な~んて。
正直、共感できる面とイメージが追いつかない面と両方であった。
ただ、11歳サキを演じる鈴木唯の独特な存在感で飽きることなく観ることができた。
時に子供は残酷であり、時に大人以上に勇気があり冒険心が強い。
ためらうことなく行動する力を持っている。
当たり前だがまっとうな大人は理解できないし、幼稚な行為と判断する。
そのあたりの描写は上手かったと思う。

リリーフランキー演じる父親圭司と競馬に行くシーンがあった。
そこは岐阜の笠松競馬場。
「えっ、岐阜で撮影したの?」
と思いながら映画を観ていた。

エンドロールをじっくり眺めると撮影協力に芥見東小学校のテロップが流れた。
僕は芥見小学校の出身なので、隣の小学校。
学校内の撮影は芥見東小学校だった。
80年代を舞台にするのはこの辺りが最適と選ばれたらしい。

他にも長良川沿いの忠節橋や柳ケ瀬アーケード街でも撮影。
僕が子供の頃、何度か通院したみどり病院も。
全然知らなかった。
言ってもらえればエキストラや機材運びくらいやったのに・・・。

急に身近に感じたので、僕の中での評価はアップ。
大人は子供よりも単純なのだ(笑)。

母親役の石田ひかりもいいおばさんになった。
失礼ですね。
昔は似ていると思わなかったが、横顔はお姉さんにそっくり。

子供がどう育つかは親の影響が大きい。
僕はすでに遅しだが、純粋に育てるのなら親が健全じゃなきゃいけない。
そんなことも感じた作品だった。

映画「脱走」

韓国の人気俳優ってつくづく大変だと思う。
必ずといっていいほど、アクションを求められる。
やたら争うシーンが多い。
芸術性の強い作品ならいいが、
結構な頻度で戦争や事件に巻き込まれ肉体を駆使しなきゃいけない。

兵役の義務はこういった時にプラスに働く。
とどうでもいいことを思ったり・・・。

本作は脱北に挑む軍人の闘いを描く。
軍事境界線を警備する北朝鮮が舞台で、間もなく兵役を終える軍人の脱走劇。
北朝鮮の現状を描いているように思えるが、あくまでも韓国目線。

金正恩は観ることはないと思うが、北朝鮮側はどんな捉え方をするのだろう。
共感はあり得ない。
国批判とも受け取れるので、大きな問題にならないのかとそっちを心配してしまう。
公開されないだけで北朝鮮では韓国批判の映画が作られているのかな?

オープニングから勢いよく軍人は走り出す。
いきなり脱走かと思わせるが、そうではなくあくまでも入念な準備。
脱出ルートを深夜帯に見つけ出し地雷を防ぐ方法を探る。
脱北を試みて失敗する人が後を絶たないことを匂わせる。

1990年代、2000年代が背景かと想像したが、スマホが当たり前のように登場するので現代。
昨年観たドキュメンタリー「ビヨンド・ユートピア脱北」同様、これが現実なんだろう。

本作を観る視点はいくつかあると思う。
北朝鮮の独裁社会の息苦しさや生きづらさ。
国としての在り方を問う視点。

それは一切無視して、脱走兵が命懸けで逃れるシーンを描くアクション映画。
あの手この手で危険をかいくぐり韓国に向かう。
それを執念深く追いかける軍少佐。
お互いを知る2人の駆け引きも見どころ。
そんな視点も。

政治的な作品と捉えるか、娯楽エンターテイメント作と捉えるか。
その両方ともか。
観る側に委ねられる。
軍少佐がボソッと呟く言葉にすべてが凝縮されているとも思える。

本作も韓国だからこそ製作できる映画。
あらゆるネタを映画にしてしまう隣国の逞しさには感心する。
尊敬しないといけないかもね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その314

やってきました。
食べ物ブログファンのお楽しみ。
月末水曜ラーメンブログの日がやってきました。

期待に応えようと日々奮闘していますが、少々、疲れてきました。
それでも全国30万のブログファンのために今回も頑張っていきます。

向かったのは会社から北を歩き広小路通を渡ったところにある「ラーメン つけめん 藤虎」さん。

つい先月22日にオープンしたばかりのお店です。
僕の誕生日がオープン日となれば早々に向かわねばなりません。
こちらは以前、「カブ韓 fushimi」というお店でブログでも紹介していました。
季節限定のユッケジャンラーメンはお気に入りでしたが、いつの間にか閉店していました。
結構、賑わっていましたが、そうでもなかったのでしょうか。
あのユッケジャンラーメンが食べれないのは残念です。

こちらは飲食店のプロデュースを行う株式会社エフリードさんの新業態のようです。
しっかりとメニューを眺めます。

ここは人気メニューをオーダーすべきでしょう。
「すいません、レッドで博多麺のカタでチャーハンセットをお願いします。」
初めてですがスラスラ注文することができました。

レッド明太豚骨ラーメン+チャーハン 1430円

まずはそのままスープを頂きます。
かなり濃厚な味わいです。
しばらく食べてから中央にある明太子を溶かします。
スープが一気に刺激的な香りと味に変化します。

食べ進めるとご飯ものが欲しくなります。
チャーハンを注文して正解でした。
ラーメンとチャーハンを交互に頂き、チャーハンには高菜と紅ショウガを追加。
いろんな味わいを楽しむことができました。

てっきり1100円かと思っていましたが、1300円に消費税。
しっかりとメニューを見ないといけません。
なかなか豪華なランチとなってしまいました。

それでは今月のラーメンを紹介していきましょう。

辛みそ赤ラーメン

担々麺

特製ラーメン

味玉ラーメン

冷麺

冷やし担々麺

担々麺

今月は担々麺比率が高いとはいえバラエティーに富んだラーメンとなりました。
中旬からモーレツな暑さとなったため、
今シーズン、ランチで初めての冷麺を頂くことにもなりました。
この暑さでは今年はその量が増えるかもしれません。

来月も精一杯、励んでいきましょう。
ごちそうさまでした。

映画「フロントライン」

つい5年前の出来事を基に制作された作品。
配給はワーナー・ブラザース。
なぜこんな価値のある作品が日本の配給会社じゃないのか。
できればこんな作品は日本の会社に配給してほしかった。
官僚批判ともマスコミ批判とも受け取られることにリスクを感じているのか。
もっと正々堂々とあぶり出せると日本の配給会社の価値が上がると思うけど。

2020年2月のダイヤモンド・プリンセス号におけるコロナ感染のニュースは間近で見ていた。
世の中がコロナに振り回され始めた時期。
僕も忘れようにも忘れられない。

大いに悩んだ時期。
大型イベントを開催するか否か。
命を懸けて奮闘する医師や看護師らに比べれば、僕の闘いは小さいだろう。
2月のイベントは万全な体制を作り上げ開催したが、3月以降は中止。
会社も大きなダメージを受けた。
多くの方に迷惑を掛けたが、トップとしての正しい判断と今でも捉えている。

場所は異なるがお互い葛藤を繰り返してきた。
そう思うと無責任な外野が自分の都合だけでとやかくいうのは許しがたい。
自分では何もしない。
それも匿名で一方的に叩く。

その裏で懸命に仕事を続ける苦労なんて関心がない。
そんなシーンを見せられるだけで辛くなるし、
一方でそんな言動に屈することなく自らを信じて行動する方々には敬意と共に感動する。

本作のさりげないセリフにグッとくることが多かった。
本当は旦那には行ってほしくない。
しかし、使命感を止めることはできない。
どんなに非難を受けても正しさを優先する。
もちろん演出された面はあるが、その勇気を映画を通して改めて知る。
僕が見ていたニュースは一体何だったのだろう。
自分の力不足と捉えるしかない。

作品では実名で登場した藤田衛生大学。
愛知県を代表する医療系大学だが、当時のニュースでは軽く受け流していた。
どれだけ重い決断だったか。

非難と感謝も紙一重。
本当に大切なことは後から気づかされる。
本物のヒーローも当初は悪者だったりする。

錚々たる役者陣が派手に動き回る作品は得てして表面的に終わる場合が多い。
観る前は危惧していたが、全くの杞憂。
見事に役柄を演じ、深く感情移入をさせてくれた。

それは小栗旬や松坂桃李、池松壮亮だけではない。
イヤな上司の光石研もその一人。
僕が適役だと思ったのが窪塚洋介。
DMATの医師で感情に流されることなく重責を担っていた。
こんなに上手い役者だったのね・・・。

今年の日本映画は不作と思っていたが、最近になって「国宝」といい素晴らしい映画が続々と公開。
これから期待していいのか。

時にはルールを無視してでも優先しなきゃいけないことがある。
映画はそれを教えてくれるし、日本映画もそんな存在になってほしい。

映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」

今年5本目の韓国映画。
その中では一番爽やかで気持ちがいい作品。
本作も韓国ならではの歪んだ事情はあるものの、今までのような辛辣さはない。
これまでも面白い作品は多いが、どこか国を皮肉る要素があったりと。

僕はこの年齢になり青春映画はほぼ観ないし、共感度も薄くなってきた。
しかし、本作における男女間の友情は素直に受け入れ感情も持っていかれた。
舞台が日本でもいいと思うが、それだと違和感を感じてしまうのかもしれない。
バイアスが掛かっているのかな。
先月の韓国旅行したこともプラスに作用。
知っている街並みが登場するわけではないが身近に感じた。

本作は自由奔放でエネルギッシュな女子ジェヒと
ゲイであることを隠す寡黙な男子フンスの大学時代から社会人までを描く。
日本以上に韓国は男女格差があるのは映画からも容易に想像できる。
ジェンダーに対しての意識も同様。
日本もまだまだだが、韓国はより生きづらさを感じるのだろう。

そんな環境下で自分をストレートに押し出すジェヒとコンプレックスを抱えるフンス。
対照的な2人が生活を共にし友情を分かち合うことで恋愛とは異なる愛情が芽生える。
お互いにとってかけがえのないこと。

一見理解しがたい関係だが、なぜか観る側も不思議に思わない。
2人の個性と発する言葉に共感する。
否定する人もいるだろうが、本作においては少数派。
素直に応援したくなる。

学生生活は贅沢すぎるし、酒の飲み方も尋常じゃないが許してしまう。
やっぱりいつもチャミスルを飲んでいるわけね。
若者の不満を上手く発散させていた。

主役ジェヒを演じるのはキム・ゴウン。
正直な感想としてイマドキの韓国女優と比較すると可愛くない。
予告編や映画の途中までそう感じていた。
しかし、ストーリーが進み、彼女が大笑いし泣きわめきにつれ魅力的になる。
最後はとてつもなく愛らしく可愛らしい女性。
こんな青春映画なら60歳手前のオッサンでも楽しむことができる。

ただ、個人的な不満としてひとつ。
最後のフンスのシーンは必要だろうか。
トーンが変わったと感じてしまった。
感動的なシーンと捉える人もいるだろうけど。

昨年の「パスト ライブス 再会」は大人の恋愛映画だったが、本作はちょい大人の青春映画。
たまにはそんな作品もいい。

食べ物のはなし 特別編 サムゲタン

今回は特別編です。
みなさん、少しは期待されていたんじゃないでしょうか?
韓国・ソウルの食べ物ブログを。
えっ、行ったことすら忘れていた?
そんな声もあるかもしれませんが、これも仕事です。
せっかくなので代表的な一軒を紹介しましょう。

場所はソウルのこのあたり。

バスで移動しているので、正直、どのあたりかは分かりません。
自分の意志は一切なく導かれるままにお邪魔しました。

多分「眞ジョンボッサムゲタン」さんという店名です。
これほど韓国語が難しいとは思っていませんでした。
アプリ「Papago」で日本語変換するものの、それが正解か分かりません。

まずはビールで体を整えます。

といってもかなりのビール瓶が並んでいます(汗)。
韓国はCASS(カス)ビールかTERRA(テラ)ビールがほとんど。
軽くサッパリしているのでスイスイいけます。

そして必ず出されるキムチ。

朝昼晩食べてましたね。
こちらのつけ合わせもビールのお供です。

サムゲタン 20,000ウォン

確か20,000ウォンだと思います。
日本円だと2000円。
支払いはまとめてなので曖昧です。

本場のサムゲタンを頂きましたが、辛くはなく食べやすい。
高麗人参やなつめ、にんにく、しょうがなど入っているため、
夏バテ予防、風邪対策にぴったりのようです。
丸鶏の中にはもち米が入っており、これだけで十分お腹は満たされます。

こちらのお店はアワビも有名。

お土産としても販売されています。
意外とお値打ちですね。

他の食事も紹介しましょう。
韓国では自己主張せず提供される食事をありがたく頂きました。
こちらはTERRAビールときしめんのような麺類。

夜はサムギョプサルですね。

石焼ビビンバや冷麺も頂きましたが、写真は撮り忘れました。

海鮮祭りの日もありました。
かなり雑把ですが余ったらすべて鍋に放り込みます。

〆は辛ラーメン。

韓国のRCで頂いたビュッフェ。
正統派韓国料理でした。

離陸前の最後の時間はビールを飲みながらスパイシーチキン。

食べて飲んで、喋るのが忙しいと写真は撮り忘れるものですね。
人気食べ物ブロガーも海外では舞い上がり冷静ではいられないようです。
次回は詳細な食レポができるよう頑張ります。

ごちそうさまでした。