今から40年前の作品の前編なんて、その発想力にまず脱帽。
しかし、この映画を見た時の予告編を見る限り、今どきのアメリカ映画は想像の範囲を遥かに超えている。ロボット同士がレスリング?プロレス?を行うスポ根映画があったり、カウボーイとエイリアンが戦う映画があったり、マトリックスのような三銃士があったりともう訳がわからない。
言い換えれば、それだけ全うな映画のネタが尽きている(失礼!)という事か。そんな事を感じてしまった映画が始まる前の10分間であった。
さて、その本編。
これは社会派ドラマなのか、SF映画なのか、アクション映画なのか捉え方によっては、いろんな捉え方ができる。僕は何とはなしに社会派ドラマのように感じてしまったけれど・・・。
人間のエゴがもたらした厳しいその後の世界。シチュエーションは異なるだろうが、人類の最後はそんな結末を迎えるのかもしれない。この映画にはそんなメッセージがあるのかなあ。
それにしてもここに登場するチンパンジーは凄すぎる。どれだけガラスを割ってもケガをしないし、どれだけ走っても疲れない。実際はそんな事はあり得ないのだろうが、あの完璧な映像を観ると妙に納得してしまうのだ。
映画のあらすじを書くわけにはいかないので、そこには触れないが、主人公であるシーザーの表情の変化は名演技であり、主演男優賞(?)を獲得してもおかしくはない。
それにしても人間はどこまでいっても悲しい生き物なのだなあ。
芸術の秋、映画館で映画を観るのも大切である。芸術とは言えないかもしれないが・・・。
仕事帰りの映画館、それもいい時間の過ごし方である。