インド映画を侮ってはいけない。
まだまだ日本映画に比べて格下と思っている輩もいるだろう。
僕もその一人と自認しておく。
VFX技術、芸術性、エンターテインメント性において日本映画の方が優れていると・・・。

本作を観て感じた。
素直に謝りたい。
自分にバイアスが掛かり、いかに時代遅れかと・・・。
誠に申し訳ありません。
そりゃあ、今や、経済成長率も比べ物にならないし。

そういえば3年前にも同じようなことがあった。
社外取締役を務める株式会社パフの執行役員が「きっと、うまくいく」を観ていないことを、
ボロカスに言ったのを思い出した。
映画コラムニスト失格だと。
本作を観なかったら、更に輪をかけてボロカスに言われただろう。

正直にいえば、本作を観る予定はなかった。
しかし、映画評論仲間のBush解説員が大絶賛。
他のレビューを読んでもすこぶる評価は高い。
異口同音に3時間の上映時間が気にならないと・・・。
心が揺さぶられ、また、映画コラムニストの意地もあり、観ることにした。

まさに仰るとおり。
評判どおり。
3時間の長さを気にすることなく、手に汗握りながら観てしまった。

単純なストーリーが故に観終わった後の爽快感。
その迫力に圧倒された。
いやいや、凄いぞ、インド映画・・・。
そう言わざるを得ない。

本作の製作費は日本円で97億円。
インド映画史上最大の製作費という。
それを許す製作サイドとS・S・ラージャマウリ監督の勇気には感動。
監督は自分のやりたいことを全て3時間の中に詰め込んだんじゃないのかな。
アクション映画であり、ミュージカル映画であり、男同士の友情を描く青春映画。
様々なジャンルが混ざり合うが、一切の手抜きはない。
ここでこうくるかという展開も含めお見事。

僕はMARVEL作品は観ていないのでスケールの違いは分からないが、きっと負けてはいない。
対抗馬になるはず。
多分・・・。
大英帝国の傍若無人な描き方も無責任に楽しめるし。

それにしてもインド人女優も美しい。
シータ役のアーリアー・バットには惚れ惚れした。
特にエンディングのダンスシーンにはやられてしまった。
映画とは関係ないシーンだが、何度でも観たい。

3時間の上映時間に合わせて予定を立てるのは結構ハード。
一日の計画を左右する贅沢な時間の使い方。
だからこそ贅沢な時間を過ごしてもらいたい。
タイトル「RRR」の理解も含めてね。