僕が学生時代に一番聞いたのは浜省かもしれない。
80年代は一番勢いがあったし、乗りに乗っていた。

当時乗っていた車はパルサーミラノX1。
カセットテープをカーステに入れ、
「DOWN BY THE MAINSTREET」
「J・BOY」
等のアルバムを彼女と聴いていた。

今となれば懐かしい思い出。
ただファンクラブに入会していたわけでも、
コンサートに行ったわけでもない。

そこまでの熱烈なファンでもなかったし、
そもそもコンサートはその人気からも限りなく難しかった。
一度くらいは行きたいと思っていたけど・・・。

35年を経て、そんな時が訪れた。

浜田省吾
「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」

GW中からミッドランドスクエアシネマでLIVEが上映。
1988年、静岡県浜名湖畔の「渚園」で55,000人の観客を集めた伝説のLIVE。
観たいと思い、詳細を調べると鑑賞料金は3,000円。

お~、そうくるか・・・。
酔いながら翌日の予約を確認すると、かなりの席が埋まっている。
なぜかヤバいと思い、その場の勢いで席を押さえてしまった。

平日の朝早い上映だったが、お客さんは賑わっていた。
どうみても同世代、もしくはちょっと年上を感じさせる男女。
白髪交じりや頭の薄い人も多かった(笑)。

約2時間、ぶっ飛ばしたLIVE。
映画館内の静けさが異様に感じる。
オープニングの「路地裏の少年」から野外会場は凄い熱気。
その迫力がスクリーンから伝わってきた。
往年の名曲が中心なので、つい口ずさみたくなる。
きっと周りも同じだが、分別のあるオジサン、オバサンは我慢。

当時、浜省は35歳。
体力的にも精神的にも充実している頃。
声量もそうだが、その動きには圧倒された。
やたら愛とか、オーイエーが多いが、それも時代性。

ちょうど日本はバブル絶頂期。
日本中が浮ついていた時代だが、
浜省は先々を予測していたのか日本の将来を憂いていた。

僕らは漠然とした不安や何とも言えないもどかしさを抱えていた。
それも浜省を好んで聞いていた理由の一つかもしれない。

迫力があり楽しめたLIVE。
実際にLIVEでは披露していないが、エンディングは「君が人生の時」。

Time of your life
想いを馳せれば 心 高鳴る 
君が人生の時

ありがとうございました。