友人の読書のプロが絶賛していたので、予備知識もなく手に取った一冊。
普段の生活ではこのジャンルをまず読むことはない。
基本的には自分の興味関心がある書籍を読む。

それだけではダメだということが本書を読んでつくづく理解。
偶然の出会いは大切だというが、書籍も同じ。
この偶然が僕に新たな気づきを与えてくれた。

本書には全然知らなかった人類の歴史が書かれている。
それも霊長類学者の視点で・・・。
今まで考えもしなかったことや未知の領域が、
次から次へと著されているので驚きの連続。

改めて自分の無知に嫌気がさした(汗)。
そして思った。
今日、明日、来年、再来年のことを気にしている自分がいかに小さいか。
何百万年の歴史からすれば、埃にもならない。

この100年の歴史は人類史の中でも変革の時代とは思うが、
人類史を俯瞰すれば大したことはない。
歴史は繰り返すというし、前の時代に戻っただけなのかもしれない。

ジャングルは「コモンズ」で、誰もが平等に利用できる資産。
多種多様な生物が共存し、調和関係を保って生きてきた。
その生態系を忘れてかけているのが現代人という。

人間社会は3つの自由で作られている。
動く自由、集まる自由、対話する自由。
そこが猿や類人類とは異なり、人間は生きる喜びを得てきた。
それだけであれば幸せなんだろうが、そうわけでもない。

暴力や戦争は人間の本性ではないという。
言葉によって作り上げてしまった虚構。
何かにつけて「言葉」は大切だと言われてきたし、
僕もそう発してきたが、必ずしもそれだけではない。

「言葉」があるから戦争が起き、醜い争いは絶えない。
少なからず宗教もそれに繋がるのだろう。
そんなことは一度も考えたことはなかった。

それだけでも本書の価値はあるが、ちょっとした雑学も身に付いた。
チンパンジーやゴリラの性に関しても初めて知った。
交尾とか射精とか中学生が喜びそうなそんな事実があったとは・・・。
かなり大胆。
人間にもチンパンジーのようなヤツはいるけど(笑)。

それはともかく人が格差もなく平和に暮らしていくには人類史から学ぶ必要はある。
同じところに留まっててはいけない。
それを理解できただけでもいい学び。

感謝!