昨日はかなり広範囲にわたり大雪に見舞われたようだ。慌ただしい一日だったので一切のニュースを見ることはなかったが、facebookの投稿からその状況を伺うことができた。
雪か・・・。縁があるなあ・・・。
午前中は岐阜での講演。あの天候にも関わらず、多くの方にご参加頂いた。終了後はのんびりする間もなく名古屋へ戻る。午後から行われる義父の七回忌に参列するため。
義父が亡くなって、もう6年が経過する。何の因果が亡くなった当日も名古屋は大雪だった。通夜、告別式ととても寒い日を過ごしたことが今でも鮮明な記憶として残っている。
癌が発見された時はすでに末期。その1か月後には逝ってしまった。「腰が痛い、腰が痛い。」とずっと言われていたが、まさか癌だとは思わずゴルフのせいだと思っていた。ゴルフの上手い人だった。
結婚が決まった時から義父は僕を可愛がってくれた。「哲也くん、食べなさい。哲也くん、飲みなさい。」と笑いながら、これでもかというくらい振る舞ってくれた。豪快な人で財布は持たず、ポケットにはお札だけ入って、気前よく支払っていた。
そして、ゴルフも教えてもらい、親子コンペにも連れて行ってもらった。自分で商売をやられていたので、その仕事柄、ゴルフも頻繁。平均すると週2回はラウンドしていたんじゃないだろうか。コンペでよく商品をもらってきていた。
ちょくちょく連れて行ってもらったゴルフも子供ができてからは縁が遠くなった。そして、ゴルフ自体全くやらなくなってしまった。口には出さなかったが、きっと僕にはもっとゴルフを回って上達して欲しいと思っていたと思う。
今の立場になり、クラブを再び持つようになってから、つくづく思うようになった。
もっとゴルフを教えてもらえばよかったと・・・。もっと一緒に回っておけばよかったと・・・。
「哲也くん、左手はこう使うんだ。」という声が響いてくる。昨日の七回忌はそんな姿を思い出させてくれた。もし、健在だったら、頻繁に回るようになっていただろう。そんなことを言っても仕方ないな。
昨日の雪は僕らにとって、また意味のある思い出になった。