昨日のNHKニュースウォッチ9でもトップに取り上げられていた浦和レッズ横断幕のニュース。
その差別的な行為に対する制裁措置が当然のように報道されていたが、僕はこの判断は相当悩んだ結果下した判断であったのではと勝手に思っている。
許されない表現であるのは間違いないのだが、無観客試合を実行するまでの判断は勇気のいる決断だと思う。浦和レッズと言えばJリーグの中でも最も熱いサポーターを持つチーム。観客動員数でも他チームを圧倒しており、我らグランパスも全く足元にも及ばない。Jリーグにもたらす収益も格段に違う。
いろんな視点からの見方があり、結論を出すのは簡単ではないはずだ。それでも最も厳しい判断をしたことに対して、僕は素直に感服するしかない。
Jリーグチェアマンの村井満氏はつい先日、このポストに就任したばかり。リーグ全体を把握しマネジメントを行うには途中段階であるはず。
僕だったら「おいおい、就任早々、勘弁してくれ~」と逃げたしたくなってしまうだろうが(苦笑)、真摯な態度にはその人間性を感じることとなった。
村井氏には昨夏、一度お会いしただけで多くを知るわけでもないが、その人を想う講演内容や僕のようなハナタレへの接し方も一流であった。フラットで偉ぶることなく、自然体で挨拶をし会話をされる。
その村井氏は埼玉県出身で浦和レッズの熱烈なファンという。チームやサポーターは自分の子供のような存在のはず。自分の子供だからこそ躾は厳しくしなければならない。曖昧にするのではなく、思い切り張り倒し、叩き直さなければならないのだ。
東京オリンピック開催を意識した対策を講じたかどうかはわからないが、僕が言っているちっぽけな問題ではないと思うけど・・・(笑)。
今回の決断は賛否両論あると思う。やりすぎだという声も出てくるだろう。しかし、この勇気ある決断はチェアマンの覚悟とも受け取り、これからのJリーグに期待していきたい。