僕が名大社に入社して初めて受注した仕事はTVCM。
今から26年前に岐阜のゴルフ場から頂いたTVCMの仕事が社会人としてのデビュー。
何を言いたいのか。
ご存知のない方もあると思うので言い訳がましく言っておくが、名大社は一応、広告代理店。
一応という表現がその積極性のなさを表しているが、現在もわずかだがその仕事をしている。

既存のクライアントの継続的な仕事がほとんどのため、
新規の取り組みはしていないが、今もその役割もしっかりと担っている。
ただポジション的にいえば広告代理店というよりはクライアントの立場が強い。
広告展開の予算も僕が管理している。
その時々の状況を読みながら、媒体を選択し予算を割り振っている。

今回の週刊ダイヤモンドの特集は「広告戦争」。

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どちらかと言えばクライアント側としてこの特集を読ませてもらった。
これまでの広告の常識が通用しないのも事実。

名大社が提供する中途向けの「転職フェア」と新卒向け「企業展」。
同じ合同説明会であるが、その広告手法は全く異なる。
今でも「”企業展なら名大社”ってCM、よく見ますよ。」とたまに言われたりするが、
そんなCMはもう何年もやっていない。
人の印象は怖い。そのイメージがずっとついてるんですね(笑)。

転職フェアのCMは今週もかなりの量を流しているが、現在、学生向けはゼロ。
理由は明快。学生にTVCMが響かないからだ。
提供するコンテンツはさておき、以前に比べTVCMの広告効果は低いと言わざるを得ない。

今回の特集を読んでも、10~20代はテレビよりネットの接触時間の方が多い。
うちの高校生の娘もほとんどテレビは見ない。
学生に対してどうリーチするかは常に悩ましい問題なのだ。
我々同業者に限らず、10~20代をターゲットとしたクライアントは
効果的な広告メディアを探し続けることになるだろう。

そして、辿り着くのがネット。
そのネットも多種多様で、ほとんどテクノロジーの世界なので、
僕が1回読んだくらいでは理解できない(笑)。
真剣に向き合わないといけないけど・・・。
デジタル広告用語も覚えなきゃいけないし・・・。

koukoku1571

特集の中のヤフー友澤氏とグーグル小林氏のコメントは参考になった。
そうか、「テレビ7対デジタル3」が黄金比率なんだ。なるほどね。

名大社は小さい会社だが、事業を軌道に乗せるには一定の知名度、認知度が必要。
広告もターゲットを絞り込んでそこだけに集中させればいいわけではない。
広く認識してもらい、親しみを持ってもらうことも大切。
カッコよすぎてもダメなんだ(笑)。

これからの広告展開をどうしていくのか。
デジタル空間で大きな争いが起きる中、僕らもそれに向き合っていかねばならない。