これからも前向きに 名大社会長ブログ

2015年08月の記事一覧:

愛ある組織は作れるのか・・・。

明日は「企業展×CAREEA FORUM」
131社の企業に参加頂くこともあり、久々にプレスリリースを出したら、
TV局2社が当日取材に入ることに。
これは何としてでも成功させなきゃいけない。
と前日にかなり力が入る(笑)。

8月も明日で終了。早いもので上半期も残り1ヶ月。
全メンバーの頑張りもあり、当初の計画以上に業績は推移している。
僕の立場としては嬉しい限りだが、残り1ヶ月予断を許さないことと
下半期も目白押しの企画をどうこなしていくか常に課題がつきまとうのも事実。

課題といえば来期の計画について、いま上層部で打ち合わせをしているのだが、
まだまだ考えが噛み合わないことが多い。
僕の想いに対しての計画が練られていないのが原因ではあるが、
ついカッとなってしまうのは大きな反省点。
それは僕の伝え方と全体共有がまだまだ出来ていない証拠。

自分で全てやってしまえば早いのだろうが、それでは意味がない。
各々の立場で自分の責任を遂行することに意味があるわけで、
ここは時間と戦いながらもじっくりと構えるしかない。
ただこれも前向きな仕事。
資金繰りをどうしようとか、あの不採算事業をどう清算しようかなんて
議論がないだけ有難いのかも・・・。
いずれにせよ会社は成長せねばならない。

成長というキーワードでいえば(今日は「いえば」が多いな・・・笑)、
月1回行う若手リーダー「NEXT4」の勉強会を今週行った。
これは若手リーダーをさらに成長させる目的の勉強会。
そのメンバーは「2か月に1回は飲ませてくれ!」と生意気なことを言う。
今月は勉強会後、飲ませる回(なんかイヤな言い方・・・)。

会社近くの食べ放題飲み放題の焼肉屋さんで親睦を深めた。
話題は独身者の婚活から(ああ~、アイツね・・・)、
社員旅行の話まで多岐に亘るが、その大半は仕事の話。
それもそのほとんどが部下の仕事ぶりだったり、若年メンバーの成長度だったりする。
お互いに部下や後輩の状況を語り合い、「もっと能力を伸ばせるはずだ。」とか
「こんないい点は認めるべきだ!」とお酒が進むにつれて熱くなる。

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僕は「ふむ、ふむ」と聞いてることが多いのだが、その話を聞くにおいては深い愛情を感じるのだ。
「それはトップのアンタがしっかりしないからだ!」と言われれば身も蓋もないが、
そんな会話が遠慮なくできるのは組織が健全な方向に向かっている証だと思う。
そういった瞬間、タカイが以前書いた「あったかい組織」であり、
「愛ある組織」ではないだろうかとドンドン追加されるビールを飲み、
心地よい酔いと共に頭をめぐらせた。

そうはいっても悩ましい点は多い。
未来の会社や組織を考えると未熟な点がありすぎる。
「うん、うん」と頷くことと「いや、いや」と首を振ることの繰り返し。
それが僕の仕事なのかもしれない。

日曜日から100%仕事モードのブログになってしまったが、
この1週間を終え、そんな事を改めて感じた。
まずは明日のイベントの成功を祈りたいのだけど・・・。

カップヌードルをぶっつぶせ!

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日本ファミリービジネスアドバイザー協会の西川理事長が
推薦書として活用するという話を伺い手に取った一冊。
創業者と二代目社長との確執を描いた書籍かと思ったが、
どちらかといえばマーケティングの要素が強い。
親子間のトラブルはなくはないが、
大塚家具やロッテのような修復不可能な状態ではなくあくまでも健全な親子ゲンカ。

お互い信頼し合える関係性は二代目社長の厳しい言葉からでも推測できる。
あまりにも強い創業者を持つと跡を継ぐ者はとてつもないプレッシャーを伴う。
今後、ファーストリテイリングやソフトバンクはどうなっていくのだろうか。
不安でもあるが楽しみでもある。
ファミリービジネスを維持するのか、まったく違う形態にしていくのか・・・。

日清食品といえば学生の就職人気ランキングの上位にも顔を出す企業。
存在もとても身近だ。
最近、インスタントラーメンを食べることは少ないが、
時折、無性にカップヌードルを食べたくなることもある。
メチャクチャ美味しいわけではない。チープさも感じたりはする。
しかし、それがロングセラー商品になるにはいいようだ。
創業者安藤百福氏いわく、美味しすぎるとすぐ飽きられていまい長続きしないという。

会社の近くのコンビニを気をつけて覗いてきた。
ビジネスマンが多く利用する背景もありインスタント食品が多数並べられている。
カップラーメンも半端ない種類が揃えられている。
その半分は日清食品の製品ではないだろうか。
定番のカップヌードルやどん兵衛を始め、見たことも聞いたこともないような商品も並んでいる。
多くはブームともに去っていくのだろうが、その商品力、マーケティング力はさすが。

本書にもトムヤンクンのカップヌードルのことが書かれているが、
発行が2009年なのでタイでヒットした後に日本に持ち込まれているのだろう。
(業界内では当たり前の話かな?)

CMもとてもユニークだ。今のカップヌードルのCMとミスチルが歌っていた時のCMでは
とても同じ商品とは思えない。
時代とともにメッセージを大きく変えている。
その勇気だけでも凄いと感じるし、トップの潔い決断には感服する。
二代目は凡能だといわれるが故の力の出し方なのかもしれない。
創業の精神を維持しながら、時代とともに商品開発を行い、自社の強みを活かし常に変化させていく。
定番商品の継続性も重要視している。
ファミリービジネスと手本とすべき企業が日清食品ともいえる。
そんなことを感じたりした。

たまには新製品でも食べてみるか。
これもファミリービジネスアドバイザーの役割として。
ちょっと違うかな・・・(笑)

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その18

円頓寺シリーズも間もなく20回を迎えようとしています。
大好評だと巷ではもっぱらの噂ですが、本当に大好評かどうかはさっぱり分かりません。
「食べ物の話なのに美味しさが伝わってこないじゃないか?」とか、
「お店の気持ちが全然わかっていない!」とか、
「中トロって、中途ロ採用と自社のビジネスとかけてるだろ!」とか、
半ばクレームに近いコメントを多く頂きます。これではいけません。

人気食べ物ブロガーの一人として、この現状を放っておくわけにはいかないのです。
そこで今回は食べ物ブロガーらしい、美味しさが目一杯伝わる内容にします。
渾身の力を込めた作品なのであります。

四間道の「那古野 みつ林」さんに行ってきました。

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オープンしてちょうど1年経った和食割烹のお店ですが、
かなりの人気で相当前に予約をしないと押さえることができません。
店主は10年以上京都で修業され名古屋に戻り、ここにお店をオープンされました。
カウンターにこだわる小さな料理店を目指していたようです。
僕の仲のいい友人が店主と元々知り合いという事もあり、ご縁を頂き、
その友人と先日こちらで一献を設けました。
(お~、ここまでは正統派路線じゃないか。なかなかいいぞ・・・)

注文したのは7000円のコースです。
いままでの700~800円のランチとはスケールが違います。
人気食べ物ブロガーらしくなってきました。
(なかなかいいぞ・・・)

先付 え~っと、鱧とアワビと海ぶどうとなんだったかな・・・。
サッパリとして美味しいです。

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椀物 魚は忘れました。優しい薄口の出汁が沁みます。美味いです。

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向付 お造りは旬の鱧です。なかなかやるじゃないか。あと、なんだっけ?

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強肴? これはなんていったかな。氷が敷き詰められ贅沢です。

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うん、ステーキ。どこのお肉だったかな。わさび醤油でサッパリと頂きます。

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日本酒もガンガンいきます。

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ビールはハートランドです。最初は生を飲み、〆は瓶ビールです。
正しい飲み方です。多分・・・。

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そして、食事は鮎の炊き込みご飯。

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店主がかき混ぜてくれます。

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きっとここに美味しさの秘訣があると人気食べ物ブロガーは判断しました。

この他にもいくつか料理を提供いただきましたが、写真のアップはここまでにしておきます。
なんて美味しさが伝わるブログなんでしょう~。
いやあ~、自画自賛。

「出された素材を覚えておけよ!」とお叱りの声もあろうかとは思いますが、
そんな事は気にしません。
ちなみに店主は三ッ林さん。カタカナのッがポイントです。
会話も弾み楽しい時間を過ごさせてもらいました。

いいなあ~、こんな感じのブログ。
ますます大好評だなあ~。

しばらくは円頓寺の夜を攻めてみたいと思います。
ごちそうさまでした!

ファミリービジネス向けの勉強会をスタートします!

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ファミリービジネス(同族企業)関連のブログが続く。
一昨日は僕が講演を行うセミナーの告知だったが、今日は名大社は主催する勉強会のお知らせ。
今回も宣伝ブログである(笑)。
たまには続いてもいいでしょ。仕事している証拠だし・・・(笑)

今年の10月より「次世代のファミリービジネスを作る会」と題して、
ファミリービジネス(同族企業)の経営者、または経営者候補の方を
対象とした会員制の勉強会をスタートさせる。
どちらかといえば若手の経営者、僕と同世代の方が中心。
30~50代でこれから本格的に自社の事業や存続を考えていかれる方を基本としたい。

僕はファミリービジネスアドバイザーという立場にあるが、
僕が何かを教えるなんておこがましくてできない。
僕も参加者と一緒に学ぶ場としたいのだ。
Webページに書いているのように参加する会員間の相互理解の場であり、
刺激を互いに与える場であり、ファミリービジネスの誇りを醸成する場なのだ。
そのために各回テーマを持ち、お互いの意見をディスカッションを通し、
共有し合い共に成長する会とする。
もちろん現状の課題解決や知識の習得の場にもなるし、
その時々にはゲストを招き講演してもらう予定でもある。

ゲストにはこれから交渉し、
ファミリービジネスの経営にとって必要不可欠となる情報を提供してもらうつもり。
「あっ、オレのこと?」と思われた方は是非、ご協力ください。
これはあくまでも勉強会の組織のため、ここでは会社の利益は全く考えていない。
勉強会の運営費とゲストの方への謝礼(交通費かな・・・笑)、
または講演会参加費として会費を頂くことにしたい。

すでに申し込みを頂いた方もいるが、本格的にはこれから参加者を募っていく。
ご希望される方は、僕までぜひご連絡を!
また、僕がこれから参加して欲しいなあと思う方には個別に声を掛けていく予定。
嫌がらず話だけは聞いてほしい(笑)。

ゲストの講演以外の勉強会の内容としては、三位一体経営計画の作成、
ジェノグラム(家系図)の作成、非ファミリー幹部の登用と育成、
人材採用についてなど多岐に亘るテーマで実施する予定。
詳細はこちらから。

まずは月1回2時間くらいを基本に一年間通して行うつもり。
勉強会終了後は、みんなが大好きな懇親会もおこなう。
こちらは別途お支払いいただきます(笑)。

今日のところはこのあたりの告知まで。
ぜひ、よろしくお願いします。

「バリュー・アップセミナー」に登場するぞ!

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「名古屋愚か者本部の本部長、副本部長だと?エラそうに威張りやがって!」と思っているみなさん、
その愚か者に巻き込まれて迷惑しているみなさん、
またまたその愚か者と一緒に名古屋中を飲み歩き、ベロベロになってしまったみなさん、
ロクな活動をしていないと思われるかもしれないが、そんな事ばかりではない。

この時点で説得材料に乏しくなっている気はするが(笑)、
本部長も副本部長も真面目に仕事に取り組んでいる時もあるのだ。
そうそう、今回はマジメな取組みのご案内。
ウソっぽく聞こえるかもしれないが、やる時はやるのだ!

副本部長兼バリュープロモーション代表の櫻山さんが主催する
「2015バリュー・アップセミナー」が来月から3ヶ月に亘り開催される。
これは永続を目指す同族企業のためのセミナー。
僕はなんと9月25日(金)に行われる第1回のセミナーに講師として登壇することになった。

タイトルは「同族企業が長く繁栄するために必要なこと」。
どこかで聞いたことのあるようなタイトルかもしれないが(笑)、
今回、このような場で講演をさせて頂く。
今のところ愛知県唯一のファミリービジネスアドバイザー資格認定保持者として
(間もなく2名になります・・・)
同族企業の実態と強さ、脆さについて話させてもらうのだ。

詳細はこれから詰めていくが、大塚家具のファミリーガバナンスや
地元老舗企業の長寿の理由あたりも盛り込むつもり。
7月に名大社で開催したセミナーと被る点は少々あるが、
同族企業が元気の出るような話をしていきたい。

僕は第1部の担当。
ちなみに第2部は櫻山氏が担当し「顧客価値で選ばれる中小同族企業」をテーマに話をされる。

このセミナーは僕が一発目で、その後、社会保険労務士の中野先生や経営コンサルの二村さんへと続く。
もし、僕がスベッてしまったら、このお二方に迷惑を掛けてしまうかもしれない。
主催者の櫻山さんにも迷惑を掛けてしまうかもしれない。
まあ、彼は副本部長だからいいんだけど。
(いや、そんなことはないな・・・笑)
今からしっかりと準備をしておかないといけない。

興味のある方はぜひお申込み頂きたい。

このセミナーの詳細はこちら
<日時>第1回 2015年9月25日(金)
    第2回 2015年10月23日(金)
    第3回 2015年11月20日(金)
    各回とも13:30~16:30(受付13:00~)
<会場>ウインクあいち 10階1003号室
<会費>全3回10,000円(税込)※複数参加は割引あり
Facebookイベントページでも受付中。

また、現在うちの会社が運営する「次世代のファミリービジネスを作る会」の参加者も募集中。
(こちらは改めてブログで紹介します。)

お時間ある方はぜひ!ぜひ!

「いい会社をつくりましょう」を読む

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先日の講演を拝聴し、早速、購入し拝読。
僕の抱く理想に近いと感じたため(偉そうですね・・・)、
ここは塚越会長の考えを読んで学ばねばならない。
最新の経営スタイルや雇用のあり方、多様な働き方からすれば真逆の方向とも言える。
最新の手法を否定するつもりもないし、いい部分は吸収しなければいけない。
また、自社に活かさなくても先端の事例を理解していく必要は感じている。

しかし、どちらを優先させるべきかといえば、
本書に書かれている取り組みを取り入れる方がより幸せな生活が維持できると今は思う。
全てを真似るのは無理。また、その必要はない。
真似るところは真似、オリジナルで作り上げるところは作り上げる。
それが名大社らしさになっていくのではと考える。

では、どこを真似、吸収していくのか。
従業員ファーストで考えること、年功序列、終身雇用の必要性も重視すること、
雇用を守ること、短期的視点だけで捉えないこと
文化を大切にしながら常に変化を求めること。
最低でもここは押さえなければならない。

幸い僕は2期4年の任期とか、一定期間の業績向上のみを目的にトップの座を任されているわけではない。
会社が悪い方向に進むのであれば即刻、解任、更迭、辞任のいずれかになってくると思うが、
現状は長期政権の中で会社を牽引していく役割を担っている。
となると、伊那食品さんが掲げられる会社の作り方が理想ともいえる。
これが簡単でないのはわかる。
理想と現実とのギャップに苦しむこともある。
しかし、目指せばいいではないか。目指すことくらいは誰にでもできるのではないか。

本書を読めば、この会社で働きたいと思う方が増えるのは当然。
前回の講演でも新卒学生の応募が4000名あるという。
失礼な言い方だが、田舎の中堅企業である。
15名の採用枠であれば、十分納得いく採用はできるはず。
会社に共感し、かつ、会社としても一緒に働きたいと思える人材。それを見つけていくのは可能。
それも全てをオープンにしているからこそ、入社後のギャップは少ない。
必然的にグッドサイクルが回る会社となっている。
これは会社経営にとっては理想的なカタチ。
大きなメッセージを発しておけば、人や組織は自ずと動く。

中小企業に求められる大切な面が全て備わっているのだろう。
ここに辿りつくには険しい道のりがあったかとは思うが、こんな会社を作れたら、どれだけ幸せだろう。
ほとんど空想に近いが頭の中で、そんなことをグルグル回しながらイメージしてみた。

その時のブログでは社員旅行を毎年行ってもいいのではないかと書いた。
となると隔年でこれまで通りの2泊3日のお遊び旅行。
隔年は伊那食品さんあたりの見学を中心とした1泊2日の研修旅行でもいいのではないだろうか。
周りがどう判断するかは分からないが、これもいい試みにはなる。
財布の中身との相談にはなるが(セコイこと言うな!)、そんなことを検討してもいい。
思いつきだが、いいアイデア(笑)。

大切なのは「忘己利他」。
どこまで僕がその精神を受け入れることができるだろうか。
永続のために常に意識せねばなりませんね。
まだまだだけど・・・。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その17

お祭りもお盆も終わると円頓寺商店街も落ち着いてきます。
いつもの静かな雰囲気です。
さて、こんな日は何を食べればいいでしょうか?
頭を悩ませてると前日の夜の記憶が蘇ってきました。

前日の宴席では中トロがテーブルに並びました。
5切れの中トロに6名の仲間が群がります。
僕はカッコつけて「中トロなんて、いつも食べてるからいいよ。」
と見栄を張って遠慮しました。
本当は食べたくて食べたくて仕方がなかったのですが、カッコつけてしまったのです。
「あ~、食べたかったな~」
と思い出しながら歩いていくとお寿司屋さんが視界に入ってきました。

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円頓寺商店街の真ん中あたりにある「よしの寿司」さんに行ってきました。

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いかにも商店街にありそうなお寿司屋さんです。
いかにも歴史があり家族で営んでいそうなお寿司屋さんです。

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「おっ、ランチはちらし寿司か。なかなか、いいじゃないか。」
と呟きながら店内に入りました。
カウンターとテーブル席が2席、座敷1組が座れるこじんまりとしたお店です。
2階には宴会場がありそうなのもいかにもです。

お寿司屋さんらしい威勢のいい掛け声が聞こえてきます。
「え~と、ちらし寿司をください。」
あまり威勢の良くない声で注文します。
こんな場所で対抗してはいけません。静かな客を演じるのです。

ちらし寿司 800円

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いかにも商店街のお寿司屋さんが出しそうなちらしです。
最近はどか~んと海鮮が乗っかっているちらし寿司が多いですが、これが正統派なのです。
キュウリもシイタケもレンコンも入っています。
あまり好きではないですが桜でんぶも入っています。

「さてさて、中トロは入っているのかな?」
とすし桶を回しながら中味を見つめます。
当然ですが、中トロは入っていません。
鮪が一切れだけ堂々と入っているだけです。

「そりゃ、そうだわな。」
と微妙な名古屋弁で自分を納得させます。これで十分なのです。
やはり見栄は張るものではありません。
もっと正直になるべきとモーレツに反省したのでありました。

ごちそうさまでした。
円頓寺シリーズはいつまで続くのでしょうか。
来週も張り切って書くつもりです。

甲子園で運を使う。

昨日は夏休みをもらい中学の息子と一緒に小旅行。
夏の全国高校野球のベスト8の観戦がその目的。
何を隠そう僕も息子も甲子園デビュー。
僕が観たいこともあるが、毎日、野球部で汗を流す息子に見せてやりたかった。
期待に胸を膨らませつつ当日を迎える。

第一試合はあの清宮クンの早稲田実業。
これまでの試合はすべて午前7時には全席完売。
これはヤバいと思うものの天気予報は雨。
楽しみにしていた試合が中止になるとそれもヤバい。
せっかくの休みが台無しになる。
準備だけは万端にし、朝を迎えるも名古屋は大雨。
なんと普段利用している近鉄は不通。
「おいおい!」とボヤキながら地下鉄の駅まで嫁さんに送り届けてもらい名古屋駅に向かう。

始発の新幹線に乗り込み、いざ、甲子園へ。
幸い大阪に到着する頃には雨は上がっており、予定通り試合は行われそう。

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案の定、甲子園球場は人、人、人。
それでも内野席のチケットは間に合いそうで急いで行列に並ぶ。
あと30番目になりかけた時にアナウンスが流れる。

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「まもなく内野席のチケットが売り切れになります。売り切れの場合はご了承ください。」
「え~、行列でカウントしていたんじゃないの?」と思いつつも、そんな現実は甘くない。
いつ締め切られるか分からない状況。
ドギマギしながら順番を待つ。
そして、僕の前に並んでいた息子がチケットカウンターへ。
「大人2枚ください。」と言った瞬間にカウンターのカーテンが閉められた。

ギリギリセーフ。息子が2枚のチケットを受け取り内野席のチケットは完売。
ふ~っとの安堵のため息をつくと共に運の良さを感じた。
早速、3塁側の観客席へ。

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空いた席に着くとちょうど清宮クンがバッターボックスへ。
これまた運がいい。
早稲田実業×九州国際大付属の試合はワンサイドゲームの展開であったが見応えがあった。

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清宮クンのライナーに近いホームランも間近に観ることができた。
うん、運がいい。

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続けて第二試合。
東海大相模×花咲徳栄は手に汗握る好ゲーム。
そして、サヨナラヒットで幕を閉じる。劇的な幕切れ。

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こんな試合を観れるなんて、運がいい。
ここで甲子園球場を後にした。
結局、雨はほとんど降らず、逆に日差しが抑えられていたこともありとても過ごしやすかった。
息子と一緒に「オレたちは運がいいなあ~。やっぱ、日頃の行いがいいんだな・・。」
と勝手に頷き合う。

その後、吉本新喜劇でも観ようと難波まで出るが、さすがに当日のチケットは完売。

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難波から心斎橋に向かう商店街で男2人で串カツを食べる。

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少しブラブラした後にたこ焼きを食べる。

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典型的な大阪グルメの楽しみ方だが、たまにはこうして男2人で食べ歩くのもいい。
来年は受験生となると甲子園に出掛けるのも難しい。
高校生になれば親から離れ勝手に行動するだろう。
となると、息子と2人で甲子園に行くのも今回が最初で最後かもしれない。

昨日の試合で何を感じたかは本人次第。
試合に勝ち負けはつきもの。負けて泣いている選手も美しい。
一つひとつのプレーがどこまで本人に影響を与えたかは分からないが、
少しでも何かを感じてくれればいい。

昨日はあらゆる意味で運が良かった。
甲子園ですべての運を使ってしまうわけにはいかないが、いい一日であった。
感謝!

映画「HERO」

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何故だろう。TVドラマはほとんど観ないのに映画は観てしまう。
8年前の第一作も劇場で観た。
つい最近だと思っていたが、もうそんな年月が経過してるんだ。
キムタクも松たか子も当時に比べればかなり年は取っているはずだが、全くそれを感じさせない。
時間の経過も感じさせない。色褪せていない証。

しかし、映画を観る理由が見当たらない。
そもそも理由なんて必要ないかもしれなけど・・・。
自分の中で正義を求めているのかな(笑)。
そのまっすぐない生き方や行動に共感しているのは間違いない。
自分にない何かを感じようとしているともいえる。それが観た理由かな・・・。

シンプルでエンターテイメント性もあり、とても面白い映画だった。どんな人でも楽しめる。
と同時に何かが足りないとも思えた。
稚拙な表現でいえば、ピリピリとした緊張感。
TVと映画の大きな違いはそこではないか。
掛ける費用の大きさやスケールも違いだと思うのだが、まず基本はそこではないのか。
(あくまでも持論です)
TVドラマのスペシャル版を大きな画像で観ているような気がしてならない。
ドラマを映画化した宿命かもしれないが、そこが残念と感じるところ。
まあ、気楽な気持ちで観るのであれば、全然構わないとは思うけど。求めすぎなのかな・・・。

一方である種の期待もある。
8年ごとに続編が製作される映画は過去にないだろう。
それが実現されるとすれば新たな実験だ。
キムタクはファッションも髪型も変えずに続けることができるだろうか。
自分の方向性は変わらないだろうか。
権力に迎合することなく仕事をこなすことは可能だろうか。
もしシリーズ化されるのであれば、欠かさず観に行くだろう。

そんなことを考えているのは全国で僕だけかもしれないが、
それはフジテレビの今後を考えてもメリットのあること。
出演者を変えることなくチャレンジしてもらいたい。
と、また映画とは関係のないどうでもいいことばかり。

きっとこんな映画が邦画を元気にしてくれる。
いつまで上映されるかわからないが、まだ観ていない方はぜひ(笑)

映画「日本のいちばん長い日」

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人は忘れる。
いくら感動しても、多くの事を考えさせられても時間の経過と共に忘れてしまう。
特に僕のような凡人は何年かすればストーリーすら曖昧になってしまう。
一昨日ブログに書いた「ハゲタカ」のように何度も何度も観て、
頭の中に叩き込めば容易に忘れることも少ないが、それは簡単なことではない。

本作品も同じことが言えるだろう。
この映画を観て感じたことがずっと保たれればいいのだろうが、きっとそうではない。
定期的に振り返る時間を持てば維持することは可能にはなると思う。それが普段の生活の中では難しい。
そもそも歴史を知らなすぎる。それは僕のこと。

8月6日に広島に原爆が落ちたとか、8月15日が終戦記念日だとか、点の事実は知っている。
全体的な線をどこまで知っているかといえば、有識者に言わせればゼロに近い。
そんな者が過去や未来を語るのは失礼なような気がしてならない。
自分での判断材料が曖昧なうちは多くを語ってはいけない気がしてならない。
映画を観ながら、改めてそんなことを感じた。

本作に登場する人物で悪人は一人もいない。
クーデターを起こそうとした陸軍少佐にしてもそう。国を想えばこそ。
そこにはエゴはあったかと思うが、ストレートな気持ちは与えられてきた環境の中で醸成されてきたこと。それを完全否定するのは正しいとはいえないのじゃないか。

最近低迷する松竹が、この時期にこのような映画を製作し公開する勇気は素晴らしいと思う。
商業的な打算もあろうが、
お盆名物「寅さん」シリーズがなくなった今、メッセージは発せねばならない。
日本映画の大切なものを守ってもらいたい。

いつものようにこのブログでは面白いか、つまらないか、
観るべきか、そうでないかはさっぱり分からないと思う。
まあ、それは個々に感じてもらえればいい。

直近の課題ばかりに目を向けている自分に反省。
もっと広い視点を持ち生活することが必要。
もっと歴史を学ばないといけない。

8月15日に相応しいブログとは思えないが、ご容赦いただきたい。