これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「人について考える」の記事一覧:

星野社長に学ぶ組織論

昨日はグロービスのセミナーに出席。星野リゾートの星野社長による「勝ち続ける組織への模索」というタイトルの講演であった。
これで星野氏の講演を拝聴するのは3度目。何れもグロービス名古屋校。本人の話を伺う限り、星野氏自身、グロービスとはかなり縁が深いようだ。
今回は組織論に重きを置いた内容だったが、前回はマーケティング論が主体だったと思う。いかにもグロービスらしいが、話を伺う度に新しい学びを頂けるのは本当に有り難い事だ。
零細企業の経営者として、組織のあり方については常に課題。いくら改善を行い、見直しを繰り返したとしてもベストの組織は出来上がらない。完璧な組織なんてあり得ないと思う。
それは対象となるのが商品ではなく人であり、その人は同じ価値観を共有しているように見えて十人十色の捉え方を持っている。細かい点で言えば、性格も違えば年齢も育った環境も異なる。一朝一夕にはいきようがない。
そこをどうまとめるか。一体感を醸成し、同じ方向性・ビジョンを保つのは容易ではない。しかし、そこを目指すのが強い組織を作るということなのだ。
星野氏はこれまでの自らの体験と参考すべき教科書(理論)を全うすることで実現していると言える。どちらかの取組みだけでは片手落ちなのだろう。
テーマである勝ち続ける組織を作るための5つのキーワードは、安易にここで披露はできないが、僕が普段から頭に描いていることも言語化され、納得感は強かった。
この5つのキーワードは本日にでも打ち込んで、システム手帳にでも貼っておきたいと思う。
1時間の講演の後、質疑応答の時間が設けられた。
さすがグロービスの受講生と言うべきか、時間では収まりきらないくらいの挙手の数であった。結果的に延長された訳だが、星野氏はそんな時間帯でも真摯に答えてくれた。本人もその熱さがうれしいようだ。
その質問の一つに「いい会社の定義は何か?」というものがあった。
それに対し星野氏は「社員が辞める時に、この会社で働いてよかったと言ってもらえること」と発言された。本音であり、純粋に会社や社員を思う気持ちが伝わる言葉であった。もっと壮大な理想もあるだろうが、シンプルにそう考えられる経営者でなければならない。それを教えていただいた。
今回のセミナーは満員御礼で抽選で参加できた。参加者には知った面々も多かったが、昨日は早々に失礼させてもらった。本当はこのセミナーの感想を共有できれば良かったのだろうが・・・。
飲んで過ごす夜も最高だが、学んで過ごす夜も最高である。

次世代のリーダーに必要な力とは?

昨日は移転したグロービス名古屋校に初めて訪れた。タイトルにあるテーマでIndigo Blueの柴田励司氏のセミナーに参加するためだ。
正直な話、僕は柴田氏をこのセミナーを拝聴するまで存じ上げなかった。いかに自分が知識がなく頼りないか思い知らされた。
タイトルに惹かれ参加したセミナーだが、結果的に言えば、柴田氏の人間的な魅力の詰まった大変興味深いセミナーだった。何よりとても楽しかった。それは、その話の内容だけではない。
パワーポイントの使い方やゼスチャーを加えた表現方法も含め、ある種、エンターテイメント要素も感じてしまった。
いやあ~、本当に良かった。
強烈なリーダーシップでグイグイ組織を引っ張る時代は、今のような低成長期には、もう通用しないのかもしれない。
各々が自分の立場で考え意見を出し行動する。その環境を作ることこそリーダーの役割。いかに聞く側に回り、そこからアクションへと導くのが役目なのだ。
柴田氏は自分自身の経験から学んだ説得力のある言葉で、この時代のリーダーシップのあり方を表現されていた。自ら修羅場の世界に飛び込み、不合理の中で人と向き合い、理想の姿を追い求めていく。
これまで多くのリーダーの話を聞き学びを得てきたが、今回も新たにリーダーとして大切なものは何かを教えていただいた。
特にリーダーは、「自分が話したい」話をするのではなく、「相手が聞きたい」話をしなければならない。
簡単で分かりそうなものだが、僕自身もできていない。自分の言いたい事を言っているに過ぎないことは多い。
社長はエライわけでも何でもないが、組織を伸ばすのも潰すのも社長次第。そこには責任がついて回るが、それを自然体で平然とやり切らねばならない。
う~ん、難しい。
しかし、それが次世代のリーダーに必要な力とすれば、取り組まなければならない。関心領域を広げながら・・・。
本日は7:30より朝活で講演を聴き、水曜日は未来工業の山田氏の講演、金曜は僕が学生に対して講演と講演続きの週である。続く時はそんなもん。有意義な一週間を送れそうだ。

相田みつを美術館へ行く

予約した新幹線の時刻まで余裕があったので、東京駅近く東京国際フォーラムにある相田みつを美術館に出向いた。
野田首相のどじょう発言で更に注目度が高まった作家だ。以前から一度はお邪魔したいと思いながら、中々機会がなかったが、昨日はタイミングよくお邪魔する事ができた。
相田1
特に相田氏に詳しいわけでも熱狂的なファンでもない。
ただ時々、その文字と言葉に惹かれ、落ち着いた気持ちになることがあった。シンプルでありながら、人の気持ちを素直に表現した詩に勇気を与えられた人は多いだろう。
人は弱いものだし、すぐ挫けるし、他人と比べたがるものだ。それを否定することなく、いいよ、いいよと言ってくれる相田氏の詩が今の時代にも受け入れられるのは、そんなギスギスした時代だからこそ、影響があるのだと思う。
美術館は移転をして10年を満たない事もあり、洗練された空間。美術館らしい緊張感もありながら、温かさが残るように創られていた。
人の生き方に対しての詩が多いかと思うが、仕事への取組みを表現する詩も印象に残った。一生懸命やる事が大切なんだ、ヘタクソでも真っ直ぐ生きる事が大切なんだと改めて教えられた。一通り見終わった後の落ち着き健やかな気持ちは、自分も間違っていないという気があったからだろう。
普段、美術館に行ってもミュージアムショップで何かを購入する事は皆無だが、今回は衝動的に買ってしまった。
といっても、300円のガチャガチャ。全6種類ある中で、出てきたのがこれ。
相田2
相田3
いいじゃないか、勉強と青春。今日も明日も愚直に精一杯、生きていこう!
あっ、そうそう、残念ながら「どじょう~」の詩は展示されていなかった。

7回忌

本日は台風の影響を受ける中、岐阜の実家で祖母の7回忌が行われた。
祖母は92歳で逝った。大往生といっていい。もし今も健在なら100歳近い年齢である。
大学を卒業するまで一緒に生活をしていたので、祖母とは多くの思い出が残っている。
祖母は旦那さん(祖父)を戦争で亡くし、女で一つで7人の子供を育ててきた。一番下の子供がお腹にいる時に旦那さんを亡くしたので、、一番下の叔母は父の顔を全く知らない。
僕の父親は、その7人兄弟の長男だったので、小学生を卒業する時は既に父親の役割を果たしていたという。
(その苦労した父親の姿はいずれブログに書きたいと思う。背中を見てきたし・・・)
そんな環境で、山田家を支えてきた人なので、人並みの苦労なんて苦労と言わない。その分、滅茶苦茶厳しい人だった。
幼少の頃は、僕は祖母に育てられたといっても過言ではない。
両親とも仕事で忙しかったため、食事を含め、かなり面倒を見てもらった。遠出した時の記念写真は祖母と写っている場面が多い。
5歳下の弟とケンカした時なんかは、家中を追いかけ回され叱られた。本当に怖かった。田舎の家なので、家の大きさだけは半端なじゃなかった分、全速力で走って逃げた。今となってはいい思い出である。60代で腰は曲がっていたが、体は頑強だった。
きっとそれは僕も譲り受けているのだろう。
僕が結婚した時は、かなり体が弱っていたので、式には出られなかったが、とても喜んでくれた。今でもその笑顔が頭に焼き付いている。
そんなに世話になっておきながら、僕は祖母に何もしてやれなかった。孝行らしいことは一つもなかった。ダメな孫だった。
祖母の葬儀の時に孫が15人集まった。久々に孫がほぼ全員集合したのだ。みんな30~40代。その中でも、僕が一番、祖母には関わっていたはず・・・。
長男の長男である僕は、その15人の孫を集め、祖母の遺影の前で記念写真を撮った。
結局、そんな事しかできなかった。
少しは喜んでくれたのかな、それとも、ただの不謹慎な行為だったのかな。喜んでくれたと思いたいが・・・。
お経を読み終える頃、降り続いた雨はやんでいた。特に何か特別な事がある7回忌ではなかった。昔を懐かしみながら、父親の兄弟は話をしていた。
もっと祖母の存在に感謝しなければならない。それはこのような法事だけでなく、普段の生活の中でも。
特に僕のようなダメな孫は・・・。

「つなげる力」の必要性

昨日は、愛知学院大学で藤原和博氏の講演を拝聴した。
藤原氏といえば、元リクルートの社員であり、民間初の中学校の校長を務められた業界では有名な方。
随分前から一度、話を伺いたいと思っていたがチャンスがなかった。今回、ようやくこのようなありがたい機会を頂いのだ。この企画を組まれたジオコスさんに感謝である。
今回のテーマは「『つなげる力』が生き方を変える。~キャリアや進路を切り開く力を育もう~」
藤原氏のこれまでの経験から、今の成熟社会の中で求められる人の育て方を解説された。
この講演はどちらかといえば、教育者(学校の先生)がメインの対象となる。小学校、中学校、高校で、子供たちをどう育てていくかが、何が大切なのかを自らの体験や実績を基に話されていたのだ。
講演というよりは、講義を受講しているような感覚。時にワークもあり、単に知識を身に付けるだけでなく、自身が経験する事で、確実にアウトプットできるように組まれている。
2時間の講演時間もあっという間に終わってしまった。
今回の講演を一言で言えば、これまでの「情報処理力」の習得から「情報編集力」を身に付ける必要があるということ。
20世紀は一つの回答を求め、回答がみんなと一緒になるための処理能力が求められていたが、現在のように世界も日本も多様化し、複雑化した社会では回答は一つではない。
それぞれ一人が自らの思考で回答を導き出さない限り、生き抜くことは難しい。しかし、それは一人こもって考え抜くのではなく、多くの人とコミュニケーションを取りながら、情報を編集していく能力をいう。
これが「つながる力」ということだろう。
大学生の就業力やキャリア教育にも多少なりとも関わる者として、とても参考になる話だった。
また、全体の話を通し藤原氏の生き様を見せてもらった。10年近く前に読んだ「リクルートという奇跡」を思い出した。
藤原
帰宅後、本棚の置くから引っ張り出してみた。近いうちに読み返してみよう。
参加された方の多くは、学校関係者で藤原氏と同様、今の教育に危機感を持ち何らかの形で改革を行い、今後の教育に役立てようという気概のある方が多かったように思う。
しかし、全体の参加者の数を見ると、もっと多くの方が参加されてもいいのではないかとも感じた。講演会場となった教室が満杯になる価値は十分あるとは思ったのだが、それだけが残念であった。
ただ、僕自身は日曜の昼下がりにいい勉強ができた。
ありがとうございました。

キャリアカウンセラーもfacebookを!

14・15日の仙台は暑かった。名古屋も暑いがそれ以上じゃなかっただろうか?夜の繁華街は客引きも跋扈し、思ったよりも活気があり、復興が確実に進んでいるのが良く分かった。
(視点が違うか・・・)
本日は、キャリアカウンセラーで組織するCDAプラザの勉強会。
今回は会社経営者であり、キャリアカウンセラーとしても活躍する田中宏幸氏の発表。
発表テーマは「SNSを使ったカウンセラーのブランディング」というちょっと難しそうな内容。
???という参加者も多かったのではないか。しかし、中味は分かりやすく構成されており、SNSと縁が薄いCDAも理解し興味を持ったであろう。
実際にfacebookを活用しているCDAは参加者の2割程度で、浸透度は低い。若干、年齢層が高めであるのがその原因の一つであるが、それ以上にまだ必要性を感じない方も多い。
facebook上でカウンセリング業務を行うことは、まだまだ課題が多く難しいだろうが、キャリアカウンセラーとして、自己の考えや活躍の場を公表したり、お互いの情報を共有するには適したメディアであると思う。
それをtwitterやブログと連動させることで、自分のポジションを明確化する。これも差別化させる手段の一つ。それが自己のブランディングになっていく。ここで契約や売上を求めるのではなく、キャリアカウンセラーとしての信用を得ていくのだ。
自分でHPを立ち上げるよりもお金がかからず、情報更新もスムーズにできるので、メリットも多い。
そこには常に情報をアップさせるという手間が付きまとうが、きめ細かな業務を得意とする方が多いので、そのあたりもクリアできるだろうと思うのだ。そして、ソーシャルメディアで大切なのは、「人」との繋がりということ。
まさにfacebookはキャリアカウンセラー向きなのだ。
(興味無い方はすいません・・・)
今回の発表の結果として、CDAプラザとしてもグループページを立ち上げることとなった。これも大きな成果だ。
このグループページを通して、ML以上に議論が活発となり、お互いの悩みも共有できれば、CDAとしてのスキルも向上するのではないか。
そして、更にネットワークが広がり、CDA同志の新しい出会いがあれば、うれしい限りだ。
CDAプラザグループページ、期待しています!

初参加!「ワールドカフェ」

昨日は、キャリアカウンセラーやいくつかの事業でお世話になっている日本マンパワーのセミナーに参加。
「”新入社員の育成”をテーマに”本音”で語り合いませんか?」という誘い文句のセミナーで、大手企業を中心とした人事・教育担当者が30名ほど出席されていた。
とても興味がある分野であったために参加させてもらったが、新入社員が1名なんて会社はうちぐらいなもので、多い企業は500名を超える新入社員を受け入れている企業もあり、教育がコアな業務の担当者が中心であった。
そうなると教育担当者のミッションは、僕のような新人とガチンコ勝負だ!とはいかない。このご時勢の新入社員の教育方法にはどこの企業も多くの課題を抱えているのが実情。
今回のセミナーでは、ワールドカフェの手法も用いて、その新入社員の育成方法をメンバーで語り合おうというもの。
ワールドカフェをその解説通りに紹介すると、
「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」
という考えに基づいた話合いの手法。
要するに、ワイワイガヤガヤと意見を述べ合い、アイデアを出そうとする井戸端会議。
(そんな短絡的でもないな・・・、失礼!)
以前からワールドカフェには興味を持っていたが、これまで参加した経験がなかったので、とても新鮮な場であった。
色んな方と時間を区切ってはであるが、一つのテーマに対して、意見を深めていく。会議にあるような無理矢理結論に持ち込むことはなく、エンドレスでありながら、何となく収束していく。
テーブルに敷かれた模造紙に、キーワードなりそうな文字を書きながら、その文字や意見を深堀していく。1コマ30分程度のセッションでは限界があるが、いつの間にか時間が経過している状態が続き、時間の短さを感じることとなった。
それは、それだけその会話が盛り上がってる証であり、他人の話や考えを知ることで、今まで思いもよらなかった考えに至ることもある。かなり楽しめる作業であった。
今回はあくまでも新入社員の育成がテーマであったため、直接、その教育・研修現場に関わる方の熱い想いがリアルに感じることができた。
どちらかと言えば、教育が業務の中心でない僕は、グループメンバーの聞き手に回ることが多かったように思う。
その場で大いに理解したこと。情熱を持っている教育に取り組む担当者がいる企業は、社員育成も上手くいくということ。
システムやプログラムも重要だろうが、最終的には人と人がどう信頼し合って、同じ方向を向けるかが大切ではないだろうか。
初のワールドカフェ、僕にとってもいい「学び」でした。

就職ガイダンス。雨の愛知大学にて。

本日は母校である愛知大学にて大学4年生に対し講演を行った。
先週は車道校舎、本日は豊橋校舎である。あいにくの雨。しっとりとした天気ではあるが、歴史があり緑が溢れる豊橋校舎は、その光景も悪くない。
どこの大学に限らず、今年の4年生はどこも苦戦しているようだ。大手企業が6月に選考をずらしたといっても楽観視できる要素はない。
危機感が手伝ってか、6月中旬にも関わらず70名ほどの学生さんに参加してもらい、話をさせてもらった。
女子学生が8割。それは今の状況を明確に表しているともいえるし、逆に男子学生の行動力だ足りないともいえる。
これも共通だが、どこの学生も女子の方が積極的だ。
講演テーマは「中小企業の魅力と探し方」。
昨年と全く同じテーマなので、工夫がないと言ってしまえばそれまでだが、昨年の内容に環境要因やここ1年で感じたことを加え、バージョンアップさせた。
(2回目聞くにしてもわからないかもしれないが・・・)
話の中心はテーマどおりなのだが、学生の懸念材料である「中小企業は将来が不安」という要素をわかりやすく取り除いたつもり。
わかりやすく言ってしまえば、経営が不安定な企業は新卒採用しないということ。採用し固定費がかさむリスクを不安定な企業が選択することは基本的に考えにくい。しかし、その点は学生には到底理解しがたいようなことにも思えるので、そのあたりの解説も加えた点である。
そんなこんなで持ち時間の1時間はあっという間に経過してしまった。
うなずきながら話を聞く学生もいれば、必死にメモを取ってくれる学生も多かった。僕の話がどこまで伝わったかは定かではないが、少しでも「気づき」があればいいし、凹んだこの時期だからこそ、少しでも元気になってもらいたい。
安易なことは言えないが、諦めなければ必ず道は開けると・・・。
講演終了後は、以前キャリア担当をされていた方の部署に顔を出し挨拶。そして、せっかく大学にお邪魔したのだからと学食へ。
一緒にいた社員に大盤振る舞い。(学食だから・・・)
愛大学食
昼からちょっと食べすぎか・・・。
雨の大学講演。このような機会を頂き、改めて感謝。

道化師に学ぶ「引きのコミュニケーション」

本日は、プレジャー企画の代表である大棟耕介氏の話を伺う機会を頂いた。
大棟氏は日本を代表するクラウン。いわゆる道化師。日本ではピエロと言った方が馴染みはあるのかもしれないが、その表現は日本人しか使わない言葉で、本来は「クラウン=道化師」と呼ぶらしい。
ピエロというと何となく色物で浮ついた存在のように思えるが、本来のクラウンは、アメリカやヨーロッパではステータスが高く、尊敬される仕事らしい。
理由は明るく楽しい雰囲気づくりを提供し、尚且つ、脇役に徹しながら一体感の場を醸成させることにあるという。
そんなクラウンとして国内外で活躍されているのが大棟氏なのだ。
その方の講演をわずか20分の短い時間で拝聴したわけだが、そのテンポや話の展開は実に面白く愉快であった。そして何より大棟氏のミッションである、笑いの場を作り、それをキッカケにコミュニケーションを円滑化させる力には感動を覚えた。
最近は病院に入院する子供たちを相手にすることが多いようで、その子供たちを元気にさせるには”笑い”が必要のこと。
それはこちらが面白いネタを披露して笑わせるのではない。脇役に徹し、下から持ち上げることで相手が気持ちよくなり、笑いを生み、自然と回りの空気が変化してくるのだという。
そうすることにより、押し付けでない、「引きのコミュニケーション」が可能になる。なるほど!それが道化師の役割なんだ。笑いが伝播し、それにより回りも笑いに包まれ、幸せの空気が流れるのだ。
やはり、笑うことって重要だ。コミュニケーションにも大いに役に立つ。
優秀な営業マンになるための講座を聞いた気にもなった。
社員にも聞かせたい。
本日、初めてお目にかかり挨拶させてもらったが、ほぼ同世代の方が名古屋から世界に飛び出し活躍する姿は誇らしい。素晴らしいことだ。
そして、今後の活躍も期待したい。機会があれば、是非、クラウンとしてのパフォーマンスも見てみたい。そう思った講演であった。

13卒の採用はどうなる・・・

久々に帰りの新幹線で書くブログである。それもほろ酔い気分で・・・。
昨日、今日の2日間は自らの研修Daysとし、多くを学び感じた2日間だった。昨日は、ブログに書いたとおり「経営の教科書」の著者である新将命氏の講演。リーダーとして果たすべき役割について再認識できた。どんなことがあろうとも自らの方向性を持ち、諦めない事が必要なのだ。
(明日、明後日はしっかりと振り返ろう!)
そして今日はHRプロのセミナーに参加。ほぼ終日、3つの講演で学習させて頂いた。
最初の講演は混沌とする新卒環境。本来は12卒新卒採用の中間総括報告と13卒の新卒環境予測だが、今の時期にそれを明確にするのは難しい。東日本大震災の影響で大手企業が選考を遅らせたことにより、環境は見えずらい状況に陥っている。今年の環境が予測できないというのに来年を占うのは酷である。
しかし、経団連や大手商社の方針により、これまでになく大きく変化するのは事実だ。就職情報サイトの在り方は当然のことながら、インターンシップへの取組みについても、これまでのやり方から大きな変換をも求められているのは事実。企業側も大学側もとまどい、方向性を定めるのは難しい。
そんな中でも、これまでの画一的な就職戦線から新たなうねりが出始める予感はある。インターンシップ一つとっても中止する企業もあれば、ユニクロのように選考の登竜門にする企業もある。国内の雇用グローバル化の論点は難しいが、新卒採用についてもグローバルな視点で対策を練ることが求められていると思う。
徐々に常識が常識でなくなっている面が多いのかもしれない。それは我々の業界にも同様で、これまでの発想では真っ当なビジネスモデルを描くのは難儀だ。チャンスであり、ピンチともいえる。
就職活動を行う学生も同じで、先輩から伝わった自己分析方法やみんなと一緒のスーツでは通用しなくなっているのかもしれない。企業にとっても人にとっても「おおっ!」と思わせる変化と、自分のポジショニングで戦う場所を決めるのが必要なのだ。
あまりマイナス面ばかりみても仕方ないので、いい期待感として13卒採用を捉えるようにしよう。
二つ目、三つ目の講演は企業と大学の関わり方についての講演。共感する面もあれば、おやっと疑問に感じる面もあり、これまでにない価値観を受け止めさせて頂いた。
この大学と企業の関係性については、また改めてブログにアップしたいと思う。
今日のところは、ちょっとお疲れモードなのでおしまい。
そろそろトンネル続きでネットが繋がりにくくなりそうだ。
結局、意味深なタイトルは中途半端だな。