僕自身がその分野に関心を持っているせいもあるだろう。
最近、「同族経営」に関して特集が組まれることが多いように感じる。
6月発行の「日経トップリーダー」も「日経ビジネス」もその特集。

同じ日経BP社でも内容はまるで違う。
元々、日経トップリーダーはその傾向が強いのだが、今特集では後継者教育について書かれている。

要約すればこう。
10代から起業させたり、海外留学をさせることでより実践的な経験を積むということ。
親の背中を見せ帝王学を肌感覚で知っていく方法もあるだろうが、
より自立心を芽生えさせるには荒波に放りこんだ方が早い。
若いうちの失敗はのちに生きてくる程度の考えで、むしろ思い切り経験をさせた方がいい。

基本を身に付けるにも早い方がいい。
不確実な時代を切り開いていくには、
環境や価値観の変化に対応する力や新たなアイデアを生み出す発想力が必要。
これからはそんなリーダーが求められるという。
そんなことが書かれていた。

日経ビジネスはどちらかといえば鉄板ネタ。
ファミリービジネスアドバイザーがよく使うスリーサークルモデルが中心。
本特集でも代表的な日本の同族経営の取り組みを紹介しながら、そのあり方について言及している。
ここでもいえるのは、同族企業のほうが非同族に比べ優良企業が多いということ。
文化の浸透や組織の構築、人材の活用を含め、明確な取り組みをすれば成功に導く可能性が高い。

一般的には親族の争いや公私混同が話題になりネガティブなイメージが強いが、本来は誇るべき存在。
それを証明するかのような事例が、この特集には掲載されていた。
地元に馴染みのあるリンナイやDMG森精機などの取り組みは、起業規模に関係なく参考になる点は多い。

ブログでも何度も紹介しているが、名大社は非同族企業。
中小企業の非同族企業の数は極端に少ないが、
優秀な同族企業から学び、優良な非同族企業を目指していく。
もっともっと僕自身も勉強しないといけない。

こうしてビジネス誌から吸収するわけだが、リアルの学べる勉強会も存在する。
それが、第3回名古屋ファミリービジネス研究会

おっ、ここにきて宣伝?(笑)。

せっかくなので少しだけPR。
この7月より同族企業の経営者もしくは後継者を対象に半年間の勉強会を実施する。
昨年、一昨年も開催し、手前味噌だが評判もよかった。
今年は更に内容をバージョンアップして開催することになった。

あと数名の方の募集にはなるが、興味のある方はこちらのWebページを確認してもらいたい。
豪華な講師陣が名を連ねる。
僕自身も全体のコーディネーター兼雑用係でこの場に関わる。

注目度が高まる同族経営について、多くの方と学んでいきたい。
どうぞよろしく!