物事はタイミングである。
映画を選ぶのもタイミングだったり・・・。

本作は休日の予定の合間にうまい具合に合致したので観ることができた。
全くのノーマーク作品。
タイミングが合わなければ観ることはなかった。

そんな意味ではそのタイミングに感謝。
映画としても楽しめたし、何より日本酒の勉強にもなった。
本作の事前知識としては広島の酒造りの映画というくらい。
詳細は知らなかった。

ただ酒造りがテーマなのに惹かれたのは事実。
最近、やたら日本酒ばかり飲んでるので、親和性もあった。
どんな親和性というんだ(笑)。

本作の捉え方はいくつかあると思う。
オール広島ロケで広島の地場産業を盛り上げる。
先祖代々続く酒蔵を守るファミリービジネスの重要性。
日本で初めて吟醸酒を作った三浦仙三郎氏の歴史。

観る人によってオススメポイント点は異なるが、日本酒好きには魅力的に映るはず。
明治時代であれ、令和の時代であれ、
映画の舞台は平成かな、酒造りに賭ける想いは真剣そのもの。
人が喜ぶお酒を日夜努力し丹精込めて作る姿は美しい。

三浦仙三郎氏の尽力で広島が日本有数の酒造りの街になったのは間違いない。
賀茂鶴など広島のお酒にちょくちょくお世話にもなっているが、
こんな背景があるとは知らなかった。
映画は多くを教えてくれる。
広島の酒蔵巡りもしたくなった。

そして、大いに感じたこと。
バカみたいに日本酒をクイクイ飲んでるだけじゃダメ。
家飲みイエ~イと浅はかなブログをアップしているだけではダメ。
もっとゆっくり味わい作り手に感謝しながら飲まないと・・・。

主役は比嘉愛未さん。
僕は美しいだけの女優と思っていたが、それは大変失礼なこと。
間違いなく美しいが、それだけではない。
養女でありながら家業を継ぐ後継者の決意を上手く演じている。

本作はそれほど話題作ではない。
全国一斉ロードショーでなく、
広島から先行し順次各地域で公開されていくようだ。
きっとこれもタイミング。
それが合えば観てもらいたい。

日本酒に乾杯!