最近、「地政学」という言葉をよく耳にする。
特にロシアがウクライナ侵攻を始めてからは多くなった気がする。
僕が学生時代、ボーっとしていたせいかもあるが、
昔はそんなに耳にしなかったような気がする。
違うだろうか・・・。

書店にもその類の書籍が並ぶ。
佐藤優氏の著書か迷ったが、もっと手前から学ぼうと手にしたのが本書。
帯には真山仁氏が
「大人にこそ読ませたい未来を生き抜く必読書」
と勧めているし・・・。

文字通り13歳からの地政学なので、とても分かり易い。
高校生と中学生の兄妹がカイゾクと呼ばれる
アンティークショップの店主から7日間、地政学を学ぶ。

その学びの中で登場するのが地球儀。
地球儀のある国や地域を指しながら、周辺諸国との関係性を解説していく。

海を支配する国が強い国になること、
陸続きの国の難しさや少数民族を抱える国の悩み、
アフリカは何故豊かにならないのか、
地形で運不運が決まってしまうこと等々。

世界で起きている事実は知っているようで、実は何も知らない。
僕は表面をなぞっていたに過ぎない。
100年前の地球儀を見ると朝鮮半島は日本になっているし、
国の数が今より100以上少ない。

アフリカの国々の境界線が直線で引いてあることに
何の疑問を持たなかったのを恥ずかしく思う。
そこにも大きな理由があるのだ。

本書を読みながら、改めて自宅の地球儀をまざまざと眺めてみた。
普段はインテリアとして存在するだけで、埃も被っていた。

この地球儀、どうしたんだっけ?
ユーラシア大陸を見ると比較的新しいことが分かる。
選べるギフトでもらったのか・・・。

改めてロシア、ウクライナ、ポーランド、ルーマニアや
その周辺諸国を眺めるだけでも、いろんなことが頭に浮かぶ。
昨年観た「コレクティブ 国家の嘘」はルーマニアの映画。

その時は思わなかったが、こうして場所を確認するとその国の姿勢が腑に落ちる。
政治色も表れるわけね・・・。

地球儀の裏側も見てみた。今までひっくり返して見たことはない。
南極大陸って、こんなにデカいんだ・・・。
南極って、誰のもの?
こんなことも考えたことはなかった。
頭の中は13歳レベルってことか。

これを機会にもっと地政学を学ぶとしよう。
次回は佐藤優氏かな。
自分なりの考えを述べれるようにならないとね。