なぜかワクワクしながら映画館に行ってしまった。
15年ほど前、息子と一緒にウルトラマンを観に行った時はワクワクしなかったのに。
確かウルトラマンメビウスとかウルトラマンマックス。
結構、冷めた目線で観ていたと思う。

その違いは何だろうか?
本作が子供の頃に見たウルトラマンに近いせいもあるだろう。
ウルトラマンのロゴ、登場シーン、その姿かたちが当時を思い起こさせ、ワクワクさせるのか・・・。

初代ウルトラマンの放映は1966年。
僕が生まれた年。
リアルでは見ていない。
リアルで観たのは「帰ってきたウルトラマン」が最初。
初代はその前後の再放送で見たのか。

変な社会性もあり、子供ながらに理解しがたいシーンは多かった。
そりゃあ監督も実相寺昭雄氏だったりするわけだから、よく分からない。
だから「ウルトラセブン」に惹かれたのかな。
いろんな技や子飼いの怪獣も持っていたし・・・。

さて、本作。
ウルトラマンへのオマージュが強く、同世代のオジサンたちが喜ぶように仕上がっている。
長澤まさみのアップや巨大化シーンに魅了されたオジサンも多いはず。

映画としては単純であり複雑。
複雑であり単純。
政治や国際情勢を絡ませ覇権争いを狙うあたりは現代チックで複雑だが、その決断は意外と単純。
いとも簡単に総理はハンコを押してしまう。
実際、ハンコは押していないけど。

そこも過去の作品へのオマージュなのかな。
初代ウルトラマンとの違いはカラータイマーがないこと。
当時は気づかなかったが、あれはない方がいい。
ピコンピコン鳴る状態を怪獣が知れば戦いを延ばせばいい。
自分の危機を相手に親切に教えるようなもの。
その反省があって、本作は失くしなのかな?
きっと関係ないね(笑)。

僕が個人的に気に入ったのがメフィラス星人役の山本耕史。
堀北真希の旦那なのは気に食わないが、最近の演技はいい。
大河ドラマ「真田丸」の石田三成役もよかったが、「鎌倉殿の13人」の三浦義村役もいい。
義時の相談相手としての立ち振る舞いがいい。
本作でもイヤらしい役を上手く演じていた。

映画を観終わって思った。
もう一度「シン・ゴジラ」や「初代ウルトラマン」を観ようと。

いやいや、「シン・仮面ライダー」もあるぞ。
これはどうかな?
来年の公開だから、随分先だけど。

オジサンの楽しみも増やさないとね。