遠征シリーズは続きます。
広島から京都にやってきました。
直接、移動したわけではありませんが、ブログ的にはそんな感じです。

京都には美味しいお店は山ほどあるでしょう。
祇園や先斗町、これからの季節は鴨川沿いで川床もいいですが、
遠征続きの身としては節約が求められます。

庶民に愛されるお店に行きたくなります。
またもや京都通の副本部長が教えてくれました。
ここは出町柳の商店街。

庶民感覚が大切なのです。
この商店街に佇む「満寿形屋(ますがたや)」さんに行ってきました。

鯖寿司の人気店として有名なようです。

気合を入れて臨まねばなりません。
お店のオープンは12時。
10分前に到着すると長蛇の列。

これは覚悟をしていました。
開店と共に並んでいるお客さんの半分くらいが店内に案内されました。
お店のメインはうどんと鯖寿司。

人気食べ物ブロガーは百戦錬磨。
瞬間的に待ち時間を計算します。
うどんだから回転率は早い。
せいぜい20分の待ち時間と計算しました。

ところが計算通りにはいきません。
京都らしいおもてなしなのか、
のんびりと味わってもらうことを目的としているのか、
お客さんは回転しません。

一人客でも相席はありません。
4人テーブルに一人のお客さんがいくつもあります。
「う~ん、これは待つしかないな・・・」
あまり時間を気にしてもイライラするので、空間を楽しむことにしました。

家族で並ぶ僕らの後ろには老夫婦が待っていました。
暇を持て余し世間話が始まります。

「よく来られるんですか?」
「いえいえ、初めてで名古屋から来たんです」
「そうなんですか、ここの鯖寿司は絶品ですよ。」

こんな時に家人は最大限の力を発揮します。
いつの間にか、全国五大鯖寿司のお店を聞き出していました。
結果的に1時間近く待ち、席に案内されました。
老夫婦は僕らの5分後に入店。
常連さんなのか、親しげに女将さんらしき方と喋っています。

しばらくすると注文していない品が運ばれてきました。
「あちらのお客様からです」

水ナス

ご縁だからと季節のオススメを老夫婦が振舞ってくれました。
京都人は粋だなあ~と感じた瞬間。

きつねうどんセット 1300円。
多くのお客さんが注文しています。

きつねうどんは京都らしいやさしさでしょうか。

鯖寿司は全国で5本の指に入るのに相応しい、
また、1時間待った甲斐があった美味しさでした。

こんなご縁にも感謝。
次回は教えて頂いた福井の鯖寿司屋さんにも行きたいですね。

ごちそうさまでした。