昨日、一昨日は東京で就職について考えるいい機会を与えて頂いた。
金曜日はパ-トナー会社パフさんのイベント。職サークルシンポジウムとして、新卒採用を検討する企業を対象にいくつかのテーマに沿った講演が行われた。
第一講演は元リクルートエージェント社長で現RGF Hong Kong Limitedチェアマンの村井満氏。人材採用における重要課題をA面、B面に切り分け明確に痛快にお話を頂いた。これは参考になる点が満載。
次回、僕が担当する講演でも引用させてもらう箇所が多数あり(ただのパクリ?)、大いに勉強になった。詳しい内容については改めて書きたいと思う。
その他、学生代表によるパネルディスカッションも協賛企業の研究発表も楽しませて頂いた。さすが、東京の学生さんは違うね。うちの2年目ホープよりも余程饒舌だね(笑)。
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また、僕のマラソンのライバルでもある釘崎社長脚本・演出による寸劇も良かった。よくもまあ毎回、クライアントが無理矢理役者をさせられ、舞台を飛び回って演技をするのが不思議で仕方ないが(笑)、最終幕は感動だった。
その発せられるセリフに作り手の想いと役者の気持ちが重なり、ウルッときてしまった。多くの方の声を代弁していたように思う。
日付は変わり土曜日。昨日は東京の郊外にある女子大にお邪魔した。
我々のパートナーが提供する”モギ就”なるものを見学するため。モギ就とは現役の大学3年生によりリアルに近い就職活動を経験させること。
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架空の会社であるが企業情報を基にエントリーを行い、会社説明会に参加。その魅力を実感して、グループディスカッションや面接に臨む。会社説明会もしっかりと1時間行われ、とても架空の企業とは思えない。
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その中で僕の役割は架空企業の人事担当者。その企業の人物として、グループディスカッションや面接を実施する。参加する学生は模擬面接に臨むような気持ちではなく、実在の企業の選考を受ける姿勢で臨むことになる。その緊張感は尋常じゃないだろう。
ガチガチに緊張した学生を前にグループディスカッションや面接を行うのは新鮮。その会場内に流れる空気がたまらなくよかった。ここでは合否のジャッジもする。通過する学生とそうでない学生をはっきり分ける。中には泣き出す学生もいる。だが、これはあくまでも本番に備えた準備運動。自分を知る、世間を知るための準備運動なのだ。
僕は本来、このイベントを見学するつもりで参加したのだが、いつの間にか面接官の一人になっていた(笑)。時にやさしく、時にイヤな質問をして学生を困らせたり・・・。だが、この経験が学生にとっては貴重な財産になるはず。
ここで得られる正解はない。細かなマニュアルもテクニックもない。自分を見つめ直し、自分の存在価値を確かめるしかないのだ。
存在価値がない学生は一人もいないし、それぞれにいい面は持っている。それを発揮できる場があるか、理解してくれる相手がいるかだけである。そんなことを気づきとして与えられたのなら、僕もこの企画に参加した意味もあるのだろう。
10時からスタートしたモギ就。当初はあまり覇気を感じなかった学生が、17時の終了時点では大きく顔つきが変わっていた。表情が明るくなり、心なしか自信も芽生えているように見えた。
たった一日である。ちょっとした出来事ひとつで、ほんの少しのキッカケで本人の意識は大きく変わっていく。その瞬間に立ち会えたのは、僕としてもありがたい時間だった。答えを教えるわけではない。考え実践する場を与えるだけ。それが大切であることがこの時間を通して実感することができた。
遠路はるばる、訪れた甲斐があったわけだ(笑)。
やっぱ外に出て体感しないとと肝心なものを失ってしまうな。
そう、街に出よう。大学へ行こう。東京にも行こう。時には銀座にも行こう(それはちょっと違うか・・・)。