なんと2024年初の映画はフランス作品。
昨年最後が「ラ・メゾン 小説家と娼婦」だったので、
フランスで終わり、フランスで始まったわけだ。

なんたってパリ五輪もあるし、パリ丼も食べたいしね。
なんも関係ないけど・・・。
ブログも連続。
タイミングと関心が合致した結果の選択だが、テーマも結構面白かったり・・・。

本作は実話を基にしたヒューマンドラマ。
それも2015年頃なのでまだ最近のこと。
経営難に陥った農場を立て直すために納屋にキャバレーを作り繁盛させようという流れ。

なんとなく80年代的。
なんとなくフィクションならあり得る話。
それが近年の実話というから興味が湧く。

日本人の感覚ならこんなアイデアは出ない。
仮にアイデアが出たとしても実現不可能。
誰も賛同しない。
キャバレーという響きもあるが、それが落語や漫才など、
エンターテイメントな劇場でも到底無理だろう。
そのあたりが国民性の違いか。

あながちそうとも言えない。
どこにも頭の固い老人はいて、断固反対。
有無をいわさず拒否する人はいる。
まあ、それも万国共通だったり・・・。
そんなお国柄を眺めているだけでも参考になる。

それが実話を基にした映画のいいところだと思う。
作品自体はとても温かい気持ちになれる幸せな映画。
諦めなければ夢は叶うし、誰かが救いの手を差し伸べる。

新春らしさもあるし、
気分が晴れない時にこんな作品で気分転換するのもいい。

もっといいのはフランス語が分かること。
理解できていれば120%楽しめるんじゃないかな。
きっと日本人では通じないダジャレや言葉遣いがより面白くさせたり。

本作に登場する俳優さんはだれ一人知らない。
サブリナ・ウアザニは魅力的だが、きっと名前は覚えられない。
そのあたりが佳作だけどマイナーな日本映画みたいで好感が持てる。

本作で描かれる舞台は今も農場キャバレーとしてお客さんを集めているという。
現在進行形だとより応援したくもなる。

今年もフランス映画を観てしまうのかな。
着眼点にも注目していきたいね。