何かの書評を読んで購入したのだろう。
きっかけは覚えていない。
雇用に関わる仕事をする身と自身の行く末を考え読むことにした。
NHK「クローズアップ現代」を観ている感覚。
本書は21名のシニア労働者がインタビューに答え、生き様を披露。
言い方は失礼だが、ほぼ9割が寂しく辛く貧しい生き方。
不幸に襲われた方もいれば、自ら不幸を招いた方もいる。
後悔した時は後戻りできないのが現実。
借金を背負っている人も多いので、帯にある「死ぬまで働く」も大袈裟とはいえない。
全国に146万人にいるひきこもりを養うために、
歳を取っても子供の面倒をみるケースも多い。
幸か不幸か僕の周りには本書に登場するような人はいない。
別世界に感じるがこれが現実の社会であるのは間違いない。
本書では60歳以上を「シニア」と指す。
他人事ではない。
あと1ヶ月もすれば僕もシニアの仲間入り。
自分では関係ないと思っていてもそんな年齢になるのだ。
読み始めは商売柄、シニア人材採用のヒントはないかと考えたが、そこに至ることはなかった。
自分の中で危機感が増しただけだった。
いずれ僕も会社をリタイヤする時が来る。
今はあれもこれも忙しいなんて、ニヤニヤしながら呆けているが、
いずれ世の中から相手にされない時が訪れる。
果たして生活は成り立つだろうか。
スポットバイトも一度は経験したいが、それに頼らざる日が来るかもしれない。
変なプライドが邪魔をしてめんどくさいシニアになるのでは。
読み進めるうちに自分自身と重ね合わせてしまった。
決して他人事ではなく、自分がこうなる可能性もあると認識したほうがよさそう。
2024年12月時点で日本の家計貯蓄は過去最高を記録。
一方で貯蓄額が100万未満の60歳が30%という。
貯蓄がゼロに人も多いようだ。
自分の周りにいないのは今の環境では当然かもしれない。
見渡せばバリバリ元気な60代、70代ばかり。
お金の不安はなくはないが、むしろ人生を謳歌している人が多い。
格差といっては語弊はあるがこれも現実。
果たして僕はどっちに向かうのか。
きっと今までの在り方とこれからの在り方が決めていく。
もちろん自分の意志もあるが、そうじゃない時も・・・。
どんな環境になろうとも自分の中の正解と受け止めていきたい。


